心霊タクシーというブルシット。
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:ブルシットの応用。すでに世の中に出ているブルシット・サービスの解説。ブルシットを理解したものが、現代のマーケティング覇者になるという信念。
時代のキーワードとしてのブルシット
僕は断言しますよ、時代はブルシット、です。
そしてこれからは、日本でも海外でも、ブルシットという価値を体現した商品、サービスを作った企業が成功する、と。
ブルシットの定義
ブルシットは”牛のう〇こ”という意味ですが、俺流に訳せば
いや、ブルシットとは、意外に普遍的な概念かもしれません。
これもブルシットじゃなくね?
僕がこれブルシットじゃね、と思いつくのは2つあるんですよ。
一つは、電流爆破デスマッチ。もうひとつは、心霊タクシーです。
解説します。
ブルシットとしての電流爆破デスマッチ
それまでのプロレスのデスマッチは、せいぜい金網の中でノールールで戦う金網デスマッチがせいぜいでした。
しかし80年代の終りに出現した有刺鉄線デスマッチは、命の危険を伴う一線を越えたものでした。
これをさらに過激にしたのが、大仁田厚が考案した電流爆破デスマッチです。
最近の電流爆破デスマッチの映像です。しかし閲覧注意です。基本見ないで下さい。
ロープに巻いた有刺鉄線に更に爆薬を仕込み、電気を通してレスラーの体が触れたら最後爆発する。
こんなのはプロレスを遥かに超えた残酷ショーだ、轟々たる非難が巻き起こりました。
しかし、怖いもの見たさのファン、今までのプロレスに飽きたらなかったファンは、これを熱烈に歓迎、マイナー団体に過ぎなかった大仁田FMWは、一気にメジャー団体に駆け上がったのです。
電流爆破デスマッチは間違いなく、ブルシットです。
なぜならば、皆が眉をひそめたんですが、ハートに火をつけられ魅了されてしまったという、真実のストーリーがあるからです。
邪道と蔑まれましたが、考えてみれば、プロレスラーの肉体の極限を表現するという意味では、プロレスの本質を表現する装置でもあったのです。
ブルシットとしての心霊タクシー
もうこの企画は8年も続いています。こんなことをする会社は、横浜に本社がある、タクシー・ハイヤーサービスを行う三和交通株式会社です。
内容は、まんま、です。心霊スポットをタクシー運転手がツアーガイドとして回ります。
えーっ、タクシーがそんなことしていいのぉ?みんなそう思いますが、そう思われた時点ですでにブルシットです。
これも電流爆破デスマッチと同じで、トンデモないと憤慨しても「なにか引かれてしまう気持ちを抑えきれない」人が続出したのです。
かくして、今年も心霊タクシー企画がリニューアルされてますよ。
ブルシット入試改革で日本の競争力を上げよ
さて、じゃあ、これからやれるブルシットはないの?というご質問ですね。
昨日もチラとお話しましたが、ちょっとベタですけれど、大学の入試改革はどうでしょう。
入試は筆記試験から、プレゼンテーションに変えるのです。
それも東大がやるのがいい、社会的インパクトが大きいから。
受験生はパネル(審査員グループ)が出すお題で、プレゼンをやるのです。
制限時間30分内でクリエイティブ、応用力、説得力、論理の4項目で点数をつけ、80点以上を合格とします。
いってみれば、大学入試をあの番組Bullshit the Game Showの形式でやっちゃうのです。
さて、皆さんのブルシットなアイディアはどうでしょうか。
ブルシットが成功するためには、なぜいまブルシットがもてはやされているかを知ることです。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
では、また明日お目にかかるのを楽しみにしています。
野呂 一郎
清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー