プロレス&マーケティング 場外戦①チャットGPTの正体は「猪木にやられたミスターX」だ。
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:チャットGPTが人間を脅かす?大丈夫だ。心配するな。しょせんコケオドシにすぎない。AIの本質を探るよ。きょうはプロレスはなし、でもないので場外戦1とするよ。トップ画はhttps://qr.quel.jp/pv.php?b=3kqiVr2
チャットGPT”ミスターX”説
大丈夫、きょうはプロレスじゃないから(笑)チャットGPTの話さ。
もっと広く言うと、AIの話だ。
結論を言うと、チャットGPTも含めてAIなんか怖くない、ってことなんだよ。
でもちょっとプロレスの例えをしてみようか。(やめろよぉ・・)
その前に、僕らはAIので始めた頃、もう10年くらい前かな、を思い出した方がいい。
その頃、まだ美空ひばりAIロボットとか、マツコロボットとかのレベルの精巧なロボットが出てなかった頃なんだけれど、アメリカでAIロボットの女性に恋をした男のコの映画があったんだ。
もちろん、フィクションだから、人間がロボットを愛しちゃって、ハッピーエンドみたいな話なんだけれど、そんなことあるわけないよな。
プロレスに例えれば、例えばカール・ゴッチの動きを完全にプログラミングした格闘プロレスロボットができて、アントニオ猪木と試合をしたらどうなるか。
それはもう格ゲーで実証済みだけれど、当たり前のようにゲーム以上のものにはならないだろう。それがAIの限界ってものさ。
プロレスファン向けの話をすると、AIってのは、アントニオ猪木の格闘技戦で、「猪木最強の敵」「今度こそ猪木の終わり」とかさんざん、例の「四角いジャングル」で煽りまくった末に、ゴングがなってあっという間にやられちゃった「ミスターX」に例えられるだろう。
人間に騙されるな
僕はもう40年くらいThe Wall Street Journalを読んでるんだけれど、これがベストの記事だ、というのにきょう巡り合ったんだって。
それはAIの本質について書いたWho’s Afraid of ChatGPT?(誰がAIなんて怖がるんだ)ってタイトルの2月23日付けの記事で、Matthew Hennesseyっていう人が書いたものなんだ。
例によってオレ流で皆さんに紹介するね。
僕がこの記事で得られたことは、以下なんだ。
解説
一つ一つ説明をしよう。これはあくまで僕のオリジナルではなく、この記事の作者の主張で僕が理解したことをベースにしている。
1.人間はおそらくカネほしさに、仲間であるはずの人間をだましている
僕らは実は、ある目に見えない勢力に騙されているんだ。
AIなんてろくなものじゃないのに、やれ「あなたの仕事を奪う」「AI経営相談」だとか言ってる。冷蔵庫や洗濯機もAI仕様というものだらけ。
でも実力はどうか。
結局ロボットの恋人並でしかないんだよ。融通がきかず、例外っていう常にある現実に対応できず、平均値のあたりをウロウロしてるだけだ。
あるイギリスの科学者がこう言ったんだって。
“Rogue AI” could “kill everyone.”(口ほどにもないAIのおかげでみんな散々な目にあっている)
これが実態なんだよ。
ロボット恋人映画を見たことがない?
じゃあ、チャットボットって知ってるよね。質問に答えるロボットのことだ。気の利いた企業のサイトには、必ずチャットボットがある。
あれもひでぇよな。通り一遍のことしか答えない。
この前ある銀行のチャットボットで「なんでマイナス金利なんですか?」って聞いたら「政府がそうしたらいいとイッテマス」だって。なんだそりゃ。
2.ネーミングは恐ろしい。AIだとかバーチャルリアリティという言葉に騙されるな。
この記事の筆者に言わせると、AI(artificial intelligence)とかバーチャルリアリティ(virtual reality)って言葉は2つの矛盾した単語からなっており、使うべきでないトリックワードなんだって。
つまりAI人工的な知性っていうのは、ありえないっていうんだよ。
なぜならば筆者によれば知性っていうのは、人間の経験だ、というんだ。
でも人工的な経験なんてありえないだろ。
経験は経験であり、人間のみができるものなんだ。そこに人工的な概念は入り得ないだろ。
だから、人口知性(知能)というのは矛盾した言葉なんだ。
しかし僕に言わせると、この言葉自体、頭隠して尻隠さず、で自分の正体を語っちゃっているよね。
ようするに人工知能とは、どんなにがんばったって人間の知性より下なんだよ。
バーチャルリアリティのおかしさは、もっと明らかだ。
バーチャルっていうのは空想上の、という意味だ。リアリティは現実。空想上の現実、はありえない。これもまた俺流でいけば、現実>空想だから、現実のほうが強い。
なぜ、メタの株価が下がっているのか
それはさ、今言った現実>空想だからだよ。
ザッカーバーグさんは、アバターを仮想空間で動かして自分の分身を働かせよう、恋をさせよう、なんて言ってるけれど、誰がそんなことに興味があるんだよ。
メタバースなんて、現実に劣っているんだって。
だから流行らないのは当たり前なんだ。
目を覚ませよ、AIだって現実のあなたの知性に勝てるわけないんだって。
進む”恐怖のマーケティング”のシナリオ
ネーミングに戻るけれど、じゃあ、なぜこんなAIとかバーチャルなんとかだとか、メタバースだとか、矛盾したでもよく考えると正体がまるみえの言葉を使ってるのか。
そこが、マーケティングだよな、おそらく。
これはね、marketing by fear(人に恐怖感を抱かせて、製品、サービス、概念を売るマーケティング)だよ。
チャットGPTで、論文も書けるから学者は要らない、小説も書けるから作家は失業、テレビのコメンテーターより気の利いたこといえるから、パックンは仕事ないからアメリカ帰れ。
こうやって脅したら、みんな恐怖に駆られ、AI支配が進む、そういうことを考えている悪の一味がいるんだって。
でも、しょせんチャットGPTやらは張り子の虎に過ぎない、でも僕らはもうすでに、完全にあいつら悪の秘密結社からのプロパガンダを受けて、マインドコントロールされちゃっている。
ちょっと長くなったから、続きは明日ね。
今日も最後まで読んでくれて、ありがとう。
じゃあ、また明日会おう。
野呂 一郎
清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー