プロレス&マーケティング第91戦 トランプに欠けていた猪木イズム。「準備と元気が勝負を決める」。
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:おととい書いたトランプvsカマラの続き。ディベートに限らないが、決戦はより準備を正しくしたものが勝つということ。しかし、準備も勝負も元気があればこそ。マーケティングも、結局はここに行き着く。トランプよ、WWEじゃなくてアントニオ猪木に学べ。トップ画はhttps://x.gd/nUI1K
準備不足がトランプの敗因
司会:「オバマケアについてどう思うか」
トランプ:ラウジー(lousyひどい)だ。それに代わるものが必要だ。
司会「じゃあ、あなたはそのプランがあるんですか?」
トランプ:計画のコンセプト(concept of the plan )は持っている
このやりとりに関して、ハリスは今日、支持者の前での演説で、トランプを嘲笑ったのです。
猪木イズムに欠けたトランプ
トランプは「2回目はない、もうご覧のとおり、ディベートはオレが勝った」と言っていますが、ハリスは「もう一度やってやるわよ」と意気軒昂です。
プロレスファンはこのやりとりで、アントニオ猪木のモットーを思い浮かべたでしょう。
「いつ、どこで、誰の挑戦でもうける」。
なぜ、ハリスの挑戦から逃げるのか。
それは、トランプがディベートに勝つ準備をする能力と体力がないからです。
ディベートに勝つための準備とは、つまるところイシュー(issue争点)に対しての代案を用意することです。
そのためにはイシューを理解し、相手の主張を分析し、その弱みを突きながら、より説得力のある解決策を提示することです。
もちろん、これはトランプが一人でやるものでなく、陣営のチームワークです。
しかし、これをトランプが拒否したのです。
なぜかと言えば、代案をつくっても、それをトランプ自身がしっかり理解し、自信をもってプレゼンテーションできなければ意味がないからです。
これではトランプはディベートに勝つことはできず、だから敵前逃亡を決め込んだのです。
体力こそが能力だ
二人のディベートを見た皆さんも感じたと思うのですが、トランプさん、元気がないですよね。
それは余裕のない険しい表情、言葉の勢いのなさから、見て取れます。
病気なのか、明らかに体調が悪そうです。
報道によれば、側近はカマラの弱点をつけという方向で、ネタを沢山用意したのにトランプは、一切それに触れず、「失敗だ」と落胆したそうです。
元気のなさが、一因と思われます。
結局、よい準備とは元気がなければできないのです。
「元気ですかーぁ!元気があれば何でもできる」
誰かトランプに闘魂注入しないと。
野呂 一郎
清和大学教授