日本のテレビCMの問題点ー本日「ミヤネ屋」オリンピック特集直後の調査より
日本のテレビCMの問題点
さて、日本のテレビCMは正確さが足りないことを指摘し、特にマーケティングの目的とターゲットがいい加減なことが問題だと文句をいいました。その他、テレビCMが抱えている問題には以下があると思います。
1. 若者のテレビ離れ:学生なんかに聞いてもテレビを見ないという答えが圧倒的です。くだらないバラエティばかりだからでしょう。番組コンテンツがよくないのに、CMが見られるわけはありません。
2. ザッピング問題:CM飛ばし、です。古くて新しい問題ですが、魅力あるCMづくりが求められています。
3. 企業とCM設計・実行者の戦略ミス:CMの時間帯ミス、ターゲットに合ってない出演者の起用、急変する環境変化に合わせたリザーバー(補欠作)の準備なし、PDCAを一切回さないなどの怠慢。同一時間帯にライバル企業CMが競演など
調査をしてみました。
番組名:ミヤネ屋
放送時間:令和3年7月28日14時45分から約3分
番組の想定ターゲット:30代~60代の専業主婦
問題点
1. この時間帯視聴できる層は専業主婦、夏休みのサラリーマンに限られ、全般的にターゲットは外れている
2. 大橋悠依選手の金メダル特集がこのCMの直前の番組内容。オリンピック、スポーツ2興味のある人がCMを見たと考えられ、通常のミヤネ屋のターゲットとは違う恐れ
3. MCミヤネ氏の主婦層へのウケを考慮に入れたのか
4. 主婦がどの程度購買決定権を持っているか、調査の必要あり。普通に考えれば、1は高額なので主婦は意思決定権ない
総じていい加減な(正確さの足りない)日本のCM
問題は、CM主体者の企業とCMプランナー、テレビ事業者がしっかりCMの評価をしているかですが、アメリカはしているんですよ。それはマーケティング目標がどれだけ達成されるかで評価できます。
例えば表の2のインディードがもしサイトのダウンロード数の増加が目的であれば、すぐにわかりますよね、CMの効果があればDL数が上がるわけですから。
アメリカで3者のCM改革団体ができたことは、テレビCMはやはりネット広告にない利点を持っていることが証明されたからです。日本のテレビCM関係者は、若者を取り戻すと同時にCM改革にも取り組む必要があると考えます。
究極のCMとはテレビが自動的に視聴者を判断して流すCM
結局、どの時間帯にどの層の視聴者がいるかは、調査できないし、常に変わる。だからテレビが目の前の視聴者を瞬時に判断し、最も多い視聴者層にあわせた100通のCM映像の中から自動的に最適の映像を選び、流す。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
また明日お目にかかりましょう。
野呂 一郎