失われた30年は「日銀=男社会」のせいなのか?
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:男社会の盲点、それは日本の企業はもとより、役所も男社会だということだ。男ばかりだから、男の愚かさ、バカさにいつまで立っても気がつかない。でもそれが企業なら、日本全体にあまり影響はないだろう。でもそれが官庁だったら、それも日銀だったらどうだ?トップ画はhttps://qr1.jp/5ckkdm
日銀が日本を悪くしている
経済って、数字じゃないんですよ。
理屈じゃないんですよ。
行動であり、国民をどう動かすか、なんですよ。
だから例えば今までの政府だと、不況になったら、もっとひどくならないように金利を下げておカネを借りやすくしてきました。
でも、それはマクロ経済の教科書どおりの政策に過ぎません。
そうじゃなくて、政府は「地域買い物優待券を発行します。1万円の券をかえば、1万2千円の買い物ができますよ」とやるべきなんです。
男が日本を悪くしている
大きな組織、とりわけ政府官庁に勤める男は例外なく権威主義です。
権威主義とは教科書が大好きで、既存の理論が大好きで、オーソドックスが大好きで、常識が大好きってことです。
だから、例えば日銀の偉い人たちは、頭でっかちで、決まりきったことしかしないんですよ。
彼らは、もう一つ、出世が大好きで、上に上がりたがります。
役所の評価は減点主義で、突飛なことをやったら出世できませんから、不況?ならばカネを市場に流すように、金利を下げよう、ハイ終わり、という優等生的対応になるわけです。
女性が日本を救う
アメリカがインフレをなんとか克服し、ソフトランディングしつつある理由は、イエレンさんのおかげなんです。
イエレン氏はアメリカ初の女性米財務長官で、2014~2018年に米連邦準備制度理事会(FRB)議長を務めた人物です。
アメリカの中央銀行の男社会に風穴を開けた人物なのです。
イエレンさんの考えは、「家計が大変な時は、国民に正直に話して、協力してもらえばいいのよ」です。
コロナでアメリカ経済がいち早く立ち直ったのは、イエレンが米中央銀行の男社会という風土を変えていたから、です。
アメリカはコロナに見舞われてすぐに、大多数の国民の経済損失を現ナマで補填したんです。
だから、コロナでアメリカ経済は疲弊しなかった。
いやいや、このイエレンさんのストーリーは、半分以上僕の創作です・・・・
何が言いたかったかと言うと、
て、ことなんです。
いやいや、以上の「経済論」は僕の勝手な論というわけでもないですよ。
世界が今熱視線を送っている、女性エコノミスト、クラウディア・サーム(Claudia Sahm)さんの言っていることでもあるんです。
あのね、これにならうと、つまり経済だけじゃなくて、政治も女>男という説をとるとね、あらゆる問題が解決するよね。
いや、これは女性にこびた意見じゃなくて、男社会の盲点なんですってば。
男ばっかりの社会の常識で、今の僕らのチャンスも、そしてピンチも作られてきたんだから。
自民党が次の選挙で勝ちたいならば、この公約しかないよ。
「大臣は全員女性にします」。
クラウディアさんについては、次回以降大特集しますね。
野呂 一郎
清和大学教授