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大学選びは合気道?合気会か、養神館か

高校生のみんな、元気かい。

さて、流れで孫子の兵法をやっているが、現代のキミたちにも応用ができるよ。

孫子の兵法その7は、戦のフィールドの事前調査を怠るな、ということだ。

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高校生のキミにこれを応用するならば、大学選びのとき、偏差値よりも大学の立地条件、学生生活の基盤的な情報のほうが、時に大事だ、ということだ。

合気会か、養神館か

僕は、大学に入る前に、この教えを知っておけばよかったと後悔したことがある。それは、事前に大学でのクラブ活動の情報収集を怠っていたことだ。

大学では合気道部に入りたかったんだ。高校時代ずっとやっていたから。しかし、40年も前の話だが、合気道界には事情があった。それは合気道には2つの流派が存在するということだ。合気会と養神館である。(今は合気道界も分派が激しく、何十も流派が存在する)。

僕がやりたかったのは、合気会の合気道だった。養神館も一度入門したのだが、合気会で合気道を始めてそれが染み付いていたので、養神館はどうも馴染めず、やめたことがあったからだ。しかし、大学には養神館の合気道部しかなかった。

合気道部があると知って受けた大学だったが、流派までは調べておらず、マイナーな(当時は)養神館であるわけがなく、合気会の合気道部だと決めつけていたのだ。僕にとって、大学は合気会の合気道部があることが、第一条件だった。

結局、合気道部に入るをあきらめて、高校時代のように町道場と本部道場に通うしかなかった。青春の値打ちが下がってしまった思いだった。

今だったら、インターネットで一発で調べられるだろうが、そういう問題じゃなく、事前に自分が狙う市場をリサーチするという人生の基本ができてなかったということだ。

40年目の後悔

この話には、しかし、後日談がある。僕は浅はかだったのだ。今になって僕は合気道は、養神館のほうがすぐれた点がたくさんあって、中途で養神館をやめたことも、大学で養神館の合気道部に入らなかったことも、ミステイクだったと考えるようになった。

若気の至りだったのだ。悔やまれてならないが、キミたちにあえて言いたいことは、「俺みたいに、固く考えんなよ」ということだろうか。

大学は飲み屋街の充実度で選べ?

キミはなんで大学を選ぶの?ネームバリュー?世間体?学部?大学が提供する学問の種類?国際性?色々だろう、だからこそ、キミの選んだ条件に関することは、事前にしっかりチェックしたほうがいい。

例えば、飲み屋街の品質なんていうことも、キミが大学入って飲みたい、というならば大事だと思う。僕の大学は近くにあんまりいい飲み屋街がなかった。それで青春のクオリティが下がったと思う。

武士だって資本主義だ

さて、この教え、「地形が分からなければ、軍隊を進めることができない」はサラリーマンだったら事前の市場調査、マーケティングリサーチが必須だよ、という教えになる。しかし、戦国武将は戦に勝つことが関心のメイン、商売や土地収用などは考えていなかったろう。しかし、戦に勝つことだけに集中すると、地形だけを事前チェックするだけでは、十分でない。

誰がその土地を牛耳っているか。
誰が人を動かしているのか。これが分からなければ、民衆蜂起があった時にそれを止めることはできまい。大事なことは、市場の情報は一朝一夕に手に入らないし、調査員のスキルも重要だということだ。リーダーがこの孫子の教えを使うならば、織田信長のように、自ら市場調査に乗り出すのではなくて、エンパワーメント(権限委譲)つまり、市場調査の責任者を任命すべきだ。

もし、孫子の時代のリーダーが戦いに勝つだけでなく、ビジネスも考えるのならば、この教えはもっと拡張する必要がある。

それは、現代の市場調査の項目もいれるということだ。ざっくり言えば特産品、市場の購買力と将来性のチェックということになる。以下の図は説明しないが、どんな時代でも通用する市場調査のエリアを示したものだ。

またこれはいずれキミたちのリクエストがあったときに、「経営学」でしっかり教えよう。

きょうも最後まで読んでくれてありがとう。

また明日会えるといいね。

                             野呂 一郎

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