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リーダーはよい印象を残して去れ

昨日は孫子の兵法の7は、「その土地の案内役を使えないのでは、地形の利益を収めることはできない」である。

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図に書いたように、僕はこれを国際マーケティングの場面に当てはめてみたよ。勿論これは、国内で知らない土地で戦をするときにも使える心得だろう。

しかし、リーダーは以下の心得もあわせて持っている必要がある。

これは現代でも企業が未知の土地で、現地に詳しいナビゲーターを雇う際にもそのまま応用できる。

・土地の案内役との交渉
・土地の地形のハンディを逆手に取った戦略構築
・天候等、地形に変化があった場合のシュミレーション
・土地の人々へ好印象を残して去ること

1. 土地の案内役との交渉は報奨中心にせよ

この土地を舞台に戦を仕掛けるものは、案内役の選定とマネジメントには最新の注意を払わねばならない。

土地の案内役は、当然土地に利害関係がある。土地の人からあとあと恨まれるようなことはしたくないはず。利用するだけして、あとはポイという態度だと手痛いしっぺ返しをうけるだろう。

案内役は、土地の人心を把握しているような人材がいい。脅しでなくて、報酬で手なづけるのがよい。

2. 土地の地形のハンディを逆手に取った戦略構築をしろ

地形の利益とは、地形の長所と短所を両方把握して手に入る。案内役の説明だけでは、十分でない。ここに攻め入るリーダーは、説明を受ける長所短所から、特に短所に重きをおき、これをどう活かすかに腐心すべき。


3. 天候等、地形に変化があった場合のシュミレーションをしておけ

地形は一見すればその長所、短所は明らかだが、天候その他の”変化”が加わると、その様相は一変する。

例えば山の上にそびえる城は、上から石でも転がせば有利だが、谷風でも吹いた日に火をつけられたら燃え上がるのが早い。

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4. 土地の人々へ好印象を残して去れ

リーダーは”戦後“の人心把握まで考えることだ。もし天下を狙うならば、戦のあった土地にも良い印象を残して去るべきだ。

台湾はいま、戦時中の被占領という事実にも関わらず、親日国として現政権を支えている。植民地時代に良い印象を残したからに他ならない。

リーダーは”戦後“も考えるべきだ。

このことは、”立つ鳥跡を濁さず”と広義に解釈してもいいだろう。

リーダーの戦いは死ぬまで、いや死んでも続くのだ。

「いいひとだった」と言われるレガシーがなくては、死後も勝つことはできない。

松下幸之助氏が悪口を言われるような人だったら、今日偉人として崇められることはなかっただろう。

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今日も最後まで読んでくれてありがとう。

また明日会えればいいね。

                           野呂 一郎


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