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来年のスーパーボウルで49ersが勝てば、バイデンも中間選挙で勝てる、は本当か?
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:49ersが勝てば・・はあながちフェイクでないという納得感。時代を読む能力を開発する一つのシステム紹介。経済、政治、社会に関するあらゆる問題を分析、解決するための一つのアイディア。
身体性教育 実践編
さて、昨日の宿題?をやってみましょう。あくまであの3ステップは、身体性教育の一つの形であり、私のつたない試作でしかありません。
ポイントは2.のデータと事実について、以下の2つを行うことです。
1.関連する情報を調べ、時代の問いにどう、どの程度関連しているかを 分析する
2.このデータと事実について、本質を考える。
それではやってみましょう。
時代を分析する能力を身につけるという目的で、以下の問いに答える、という課題でした。
時代の問い:バイデン大統領は中間選挙に勝てるか
2. データと事実の提示
に行きましょう。①から⑧についてさきの2つのことを行います。
① バイデン氏の昨年夏の支持率は52.7%、先週水曜現在は41,7%
調べた付加情報:民主党にとって最も問題なのは、無党派層のバイデンの経済運営に対する信任が2009年以来最低に落ち込んでしまったことだ。
無党派層は、うまくやれば民主党支持に回ってくれる可能性が最も大きい層であるとされる。(ミシガン大学消費者感情指数よりthe University of Michigan index of consumer sentiment)
本質:人々が国のリーダーにまず求めるものは、経済の安定である。どんな積極果敢で周到な政策を実行しても、結果が出なければ評価されない。
総合分析:この情報と本質を加味して考えると、ロシアのウクライナ侵攻を解決するというようなウルトラC(死語?)でもやらないと、バイデンの中間選挙での勝利の可能性は極めて低い。
② アメリカは史上空前の好景気
調べた付加情報:昨年は労働市場の拡大が史上最高だった。労働者は大幅な賃金上昇をゲット。住宅、株式市場もブームで、世帯あたりの資産は記録的に大きくなった。しかし、以下の情報もある。
シカゴ大学のNORC という非営利調査機関によれば、アメリカ人は史上初めて、「あまり幸せじゃない、と答えた人が「とても幸せ」と答えた人の数を上回った。
ギャラップ調査(Gallup poll)によれば、そのアメリカ人の幸せの度合いは、リーマンショック後の2009年に、みんなが悲嘆に暮れていたあの感じと同一。
本質:経済好調が大統領のおかげだと認識した時に初めて、バイデンさんにポイントがつく。好景気はコロナの反動だとほとんどの人がわかっている。
総合判断:好景気がバイデンさんの支持率を押し上げはしない。好景気はそもそもフェイクなのは、アメリカ人の今感じる幸せ度に明らか。
③ インフレ率は7.5%
調べた付加情報:連邦準備委員会の予想は2~3%だった。それが昨夏から物価は急上昇。ある事実「4週間前、卵12個入り1パックは88セント。今は1.6ドル。来月は更に上がるだろう」。インフレは更にひどくなる予想が大半。
本質:インフレ経済であっても、経済自体が成長していれば、問題ない。要はバランス。
総合判断:インフレと経済成長のバランス悪すぎる。このまま行けばバイデン氏のさらなる支持率下降につながる。
④ サプライチェーンが停滞している
調べた付加情報:モノ不足は特に食品、飲料で顕著。人々は好みのブランドを選べない。
本質:労働力不足、昨年の一時的なコロナ終息後の特需がまだ続いている。原材料が不足しているのではなく、コロナで物流関連労働者が不足、多忙が原因。シリアル会社でのストライキなど、コロナで労働者が立ち上がったこともある。
総合判断:コロナ混乱が落ち着くのは、少なくとも3年後。バイデンはその恩恵に預かれない。
⑤ モノの供給が不全
調べた付加情報:スーパーの棚は昨年夏は95%の充足率だったが、今は89%に過ぎない。モノ不足はコンピューター、クルマだけではなく、スープやシリアルまで及ぶ。
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本質:人々の不安をあおる最大の要素は、食料品の不足。
総合判断:モノ不足が解消されない限り、バイデンさんの支持率も改善されない。
⑥ オミクロンの収束時期は不明
調べた付加情報:ギャラップ調査(Gallup poll)によれば、コロナで多くのアメリカ人がフラストレーション、救いようのなさ、虚無感、無目的感に苛まれている。
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ステルス・オミクロンなる新種も世界で流行の兆し。コロナの傷跡は今も人々を苦しめており、新株登場で収束は3年後か。
本質:感染病の終息は神のみぞ知る。
総合判断:これがバイデン中間選挙勝利に結びつくことはあるまい。
⑦ 国技アメフトで49ersが長らく勝ててない
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調べた付加情報:ある調査によれば、2015年のカレッジフットボールの王者チームを含め、自分たちのスキなフットボールチームが勝つと、その時の彼ら彼女らの大統領に対する支持率が上がり、負けると下がるという結果が出た。
本質:大統領信任は、その時の人々のハッピー度合いによる、かもしれない。
総合判断:アメリカの国技というべきフットボールファンの数は、ほぼ全国民2億弱とみていい。いま彼ら彼女らに最も人気のあるチームは不明だが、バイデン大統領再選チームは、このジンクスを科学的と考え、すぐ動くべきだろう。
⑧ ロシアがウクライナに侵攻し、石油価格が早くも高騰
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調べた付加情報:戦争終結の時期は現在誰も見通せない。
本質:石油は1918年以来、なんだかんだ言っても世界のエネルギーの王者の座を譲っていない。石油不足が物流コスト、原材料コストを押し上げ、世界はさらなるインフレに見舞われる恐れ。
総合判断:戦争をバイデン氏が解決しない限り、石油価格高騰はバイデン支持率を下げる。
結論
バイデン大統領の中間選挙での勝利はYesかNoか
の答えは、Noである。
いかがだったでしょうか。
noteでも、工夫すればインストラクターと参加者の間で、
こうした私の言う「身体性の教育」が可能で、
「時代を読む能力」を始め、様々な能力開発が可能と考えます。
ポイントは、自分で調べることと、物事の本質を考えることです。(言ったっけ?)
これをチームを作ってやることで、コミニュケーションスキル等々の
二次的なプラスが出てきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1645813402132-QkNmZLvncS.png)
これを英語でやることもできます。
調べるデータも英語の文献、議論も英語と条件をつければいいだけです。
繰り返しますが、これは身体性教育の一つの考え方に過ぎませんし、足りないところもたくさんあると思います。
日本のどこかで、高校、大学、企業でこういうことやらないと、日本はダメだと思う、それが僕の正直な気持ちです。
いったい世界に出て、堂々と彼ら彼女らと議論できる人材が、どのくらいいるのでしょう。
インターネットやSNSが普及しすぎて、海外なんか興味のない若者が増えています。
あの「白熱教室」は、自分で調べる、本質を考えるって大事な訓練が抜けているから、僕はパフォーマンスにすぎないと思ってます、ってとんでもないこと言ってるなあ。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
じゃあ、また明日お目にかかるのを楽しみにしています。
野呂 一郎
清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー