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トランプ新メディア・「トルース・ソーシャル」発進はトランプ復活の狼煙か

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:トランプ新メディアを占う。検閲フリーのメディアの台頭を考える。”スター・パワー”という現代の新たなプロモーションの解説。

トランプ・アプリついに出動

2021年1月の米国国会議事堂(US. Capitol)へ暴徒を差し向けた主犯として、ツイッター、フェイスブックはトランプのアカウントを停止して、はや1年。

予告通り、トランプは大手IT企業のセンサーシップ(censorship検閲)が入らない、独自のメディア・トルース・ソーシャル(Truth Social)を2月21日に発進させました。

僕は、これは世界にとって由々しき事態だと思っています。

このnoteは政治的な主張をすべき場所ではないと思っているので、中立の立場として、この件についてみなさんと情報共有をしたいと思っております。参考文献は、3月6日付けNew York Times Weekly5ページ、Trump App launches amid a crowded field (トランプ・アプリ発進、でも競合ひしめく中でなぜ)、です。

タイトルにあるように、フェイスブック、ツイッター以外のベンチャーIT企業たちがこぞって、この分野に進出しようとしているのです。

この分野、そうです、トランプの大手ITからの排除で期せずして生まれた、検閲フリーのSNSです。

言いたい放題のSNSには言わせとけ


社会的に不適切な言説を流すことに、フェイスブック、ツイッターはNoを突きつけ、社会のメインストリームの賛同を得ることに成功しました。

しかし、トランプさんはこれを逆手に取り、「完全にタブーなき発言の場を提供するSNS」という新たな市場を創造してしまったのです。

ミィウィー(MeWe)とかクラウトハブ(Clout Hub)などが、この新市場に参入してきています。

https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Fops-in.com%2Fblog%2Ffacebook%25E4%25B8%258D%25E5%25AE%2589%2F&psig=AOvVaw03wQFnW3YLw-qr9JPsPjsj&ust=1647238189211000&source=images&cd=vfe&ved=2ahUKEwiI_KXKtsL2AhVBeZQKHRvRDLoQr4kDegUIARDAAQ

でも、そんな検閲レスのSNSは、需要が限られているからおそるるに足りず、という見方が大半のようです。

すでにトランプさんの新メディアを含め、検閲なしSNS各社は「何百万人の契約者をつかまえた」と豪語しています。

しかし、確たる証拠はなく、専門家たちは何十億のユーザーをすでに得ている、既存のメディアの敵ではないとしています。

ソーシャルメディアに詳しい、ノース・カロライナ大学のジャーナリズムを専攻する、シャノン・マクレガー(Shannon McGregor)教授はこう話します。

マクレガー先生。「ジャーナリズムとツイッター」というテーマで講演のおしらせ。https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Fpages.facebook.com%2Fcitapunc%2Fphotos%2Fa.1053142131695343%2F1053141965028693%2F%3Ftype%3D3%26source%3D48&psig=AOvVaw0TLOZKx34TPfU-gO5hJCbF&ust=1647238282851000&source=images&cd=vfe&ved=2ahUKEwiNpfn2tsL2AhUIfpQKHc58CugQr4kDegQIARBS

「検閲フリーの新市場にはたしかに人はいる、しかし、巨大マーケットというわけではない。ほとんどの人が『なんでもあり』のメディアには興味がない」。

マクレガー先生

新メディアはトランプ”スター・パワー”の試金石

トランプさんの新メディア・トルース・ソーシャルはまだ不具合が続いているようですが、新メディアにはありがちなこと。関係者は3月になったらうまくいくと高をくくっているようです。

さて、このトランプ氏の新メディア、うまくいくのでしょうか。

僕はユーザー数、フォロワー数などに関わらず、このメディアはある種、成功すると思っています。

それは時代が”スター・パワー”を必要としているからです。

”スター・パワー”ということばは、このニューヨーク・タイムズ紙も使っています。一つの流行語のようであり、その定義もありませんが、僕はこう考えています。

まず、インフルエンサーという言葉が、すでにマーケティング用語として認められている現実を考えてみる必要があると思うんですよ。

要するに、人々は企業をあんまり信用していないわけです。そして、企業のPRにも反応しない。若者だけでなく、大衆もテレビからも完全に離れました。

この間隙をついて登場したのが、インフルエンサーと呼ばれる人々です。

彼女ら、彼らは大企業との利害関係を持たず、不特定多数に愛されたいがための様々なギミック(しかけ、くふう)で人気を得るようになり、ここに新セレブが誕生することになるのです。

インフルエンサーの正体とは、ある種の反体制であり、熱心さなのです。

大企業のPRはもはやその背後に利益が丸見えで、効きません。

人々は、体制や大資本でなく、影響力と人気のある個人つまり”スター”を信用するようになったのです。

ただし、現代のスターとは、既存の価値の匂いがしない人たち、です。トランプしかり、インフルエンサーしかり。

このパワーが現代における”スター・パワー”です。

https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Fwithnews.jp%2Farticle%2Ff0150803001qq000000000000000W0260301qq000012317A&psig=AOvVaw1hry3ZjKqYyJqAsi9WI1f6&ust=1647238750466000&source=images&cd=vfe&ved=2ahUKEwijn_bVuML2AhVOTPUHHXe_Cz0Qr4kDegQIARBw

トランプ新メディアは、物珍しさもあり、これから注目され、賛否両論を呼ぶでしょう。こレを牽引するのはもちろん、スターパワーです。

いずれにしても、次回の大統領選に出馬が予定されている、トランプ氏のプラスになるのは間違いないと考えています。

同時に、アメリカ社会の分断はますます大きなものになっていくでしょう。

 今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

では、また明日お目にかかるのを楽しみにしています。

あ、こちらはご覧になりましたか?

                             野呂 一郎

               清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー


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