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今度こそあなたの仕事を奪うAI。

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:ここ数年語られなかったAI(人工知能)の進化。こんどこそ本当にあなたの仕事を奪う可能性が出てきたAI。

春から夏に変わったAI

ニューヨーク・タイムズWeekly2022年 9 月11日号は、A.I is getting better, rapidly, raising the question of what comes next?(AIが急速に良くなっている。同時に次に何が来るかという問題が)との見出しで、最近のAIの進化を報じています。

この件で思い出されるのは、AIリスクの研究をしているオープン・フィランソロピー(Open Philanthropy )という調査会社のシニア・アナリストのアエヤ・コトラさん(Ajeya Cotra)さんのこんな言葉です。

「2036年までにAIが大規模な経済・社会的変革を起こす、例えばホワイトカラーの仕事を奪ってしまう確率は15%」。

アエヤ・コトラさん(Ajeya Cotra)
AIの未来を信じるアエヤ・コトラさん https://qr.quel.jp/pv.php?b=3uTtHaQ


いま彼女はこの数値を「35%」に上方修正しました。

GPT-3などの、AIの高度なシステムが生まれていることを踏まえての言葉です。

コトラさんは、半分真顔で警鐘を鳴らします。

「AIはほんの短い間に、愛らしいけれど役に立たないお人形から、すごくパワフルな製品に変化を遂げたのよ。AIでものごとは簡単に変わるわ、そしてそれは本当に恐ろしいことよ」。

アエヤ・コトラさん(Ajeya Cotra)

確かにここ数年は目に見えたAIの進化は、報じられてきませんでした。

せいぜい関心のある学者がジャーナル研究論文や学会発表でそれを目にし、耳にする程度でした。

ところが最近は、その変化が明らかになってきました。

AIがコードを書く時代

特に、言語と論理に進化が見られるというのです。
 
ちょっと前までは、人々はAIが文を作ったよ、と言って驚きました。

しかし、人々は、AIの創った文章を面白い、というようになったのです。

いまやAIは文章を書くだけでなく、コードも書けます。

多くのプログラマーが、自分のプログラミングをスピードアップするのに使っています。

コードとは論理の積み重ねです。

スタンフォード大学AIアニュアル・インデックス・レポート副主幹のジャック・クラークさんは(JackClark, co-chair of Stanford University AI Annual Index Report)は、AIの進歩をこう表現します。
 

「AIを取り巻く環境は春から夏に変わった。少し前までは春だった。まだ草木は芽吹かなかった。しかし、今や緑が満開だ」。

ジャック・クラークさん

ニューヨーク・タイムズは、こう論じます。

「AIの進化に疑問を持つ人達は、『盛ってる』というが、テクノロジー楽観派は『近頃のAIの進化スピードを考えると、AIで『病気の治癒、宇宙への移住、経済危機の回避』ができるようになると信じている。」

前掲ニューヨーク・タイムズ

確かに証券会社はAIに株価予想をさせていますし、銀行でもAIが「この人には金を貸していい、この人はダメ」と、正しい融資先を教えてくれるのも、近いような気がしますね。

AIに仕事をとられないために


 さて、本当にAIがホワイトカラーの仕事を奪うようになった時、我々はどうしたらいいのか、今から準備をしておきましょう。
 
この間「エベレスト・アナロジー」でこう申し上げました。

「これからのリーダーに求められるのは、シナリオを描く能力だ」、と。
 
そうです、今、我々は一つの未来のシナリオを描くことができました。

やっぱりAIは、人間の社会を生活を変える、ということですね。
 
次のシナリオを考えなきゃ、です。

それはAIが支配する世の中をサバイバルするために、今からどんな能力をつければいいか、っていうシナリオじゃないでしょうか。
 
とりあえず、文章力じゃないかな、AIよりは面白いものを書ける、っていう(笑)

今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

では、また明日お目にかかるのを楽しみにしています。
 
                             野呂 一郎
                清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー

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