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米エンタメ王国Foxの最新戦略が示唆するプロレスの明るい未来

この記事を読んで高校生のキミが得られるかもしれない利益:キミの将来どんな職業を選んだらいいかのヒント。米娯楽サービス巨人・フォックスの戦略。エンタテイメント業界の未来図。岸田経済政策第3弾としての「プロレス」の真贋。広告付き配信という成長戦略の是非。

DASH・チサコのすごさ

聞いてよ、高校生のみんな。

僕は新潟プロレスのアドバイザーをやっているのだが、新潟プロレスマガジンという、ビッグマッチの大会パンフレットの編集長もやっている。

今日中に原稿をあげなきゃならないのだけれど、締切直前になって、センダイ・ガールズプロレスリングから、DASH・チサコ選手(だっしゅ・ちさこ)が参戦するとの連絡、プロフィールをつくることになったんだ。

彼女の名前は有名だから知っているけれど、最近の動きはしらなかった。

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YouTubeを見て、びっくりしたんだ、彼女は今女性でナンバーワンの、ハードコアマッチ・ファイターなんだ。

ハードコアマッチって、一言でいうと過激な試合形式だ。デスマッチとは一線を画し、でもイスやラダー(はしご)は使用可で、反則はとらない。

男子のハードコアはもう珍しくないけれど、女子は珍しい。

で、彼女のファイトにびっくりしたんだ。一言でいうと、抜群に面白い!

彼女は小柄なんだけれど、倍くらいある相手にも全然臆せず、攻め込んでいくんだ。とにかく彼女の試合はまばたきができないんだよ、次の瞬間何が起こるかわからない。

それだけスピーディで、クリエイティブなんだ。偶然の状況変化に即対応して、プロレス的な観客を沸かす動きを作ってしまう。頭が良くないとプロレスでトップは取れないというのは本当だな、と思った。

彼女の頭には、フィニッシュへの流れがあるんだろうけれど、一瞬たりとも観客を退屈させない、その頭脳と動きに感動したんだ。

強さから言っても、仙女のエース・橋本 千紘(はしもと ちひろ)に勝ってるから日本一といってもいい。

え、DASH・チサコが11月7日新潟プロレス10周年記念大会に来るから、お前も見に来いよ、っていう宣伝?

違うよ。

この間、中野たむこそが、スターダムの、いや女子プロレスの象徴という話をした。

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こんどはDASH・チサコかよ、そうじゃないんだ。

2大女子プロレスラーが海外資本に拉致?

ここで予言したいんだ。

米国一の、いや世界一のエンタメ王国フォックス(Fox)が中野たむとDASH・チサコをさらいに来るよ、って。

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どゆこと?

ちょっと、じゃあ、最近のフォックスの動きを説明していい?

なぜ、フォックスが二人を狙うかっていう理由がわかるから。

3年前にウォルト・ディズニー社(Walt Disney Co.)が、フォックスの事業のほとんどを買収したんだ。

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これは、フォックスの社主マードック・ファミリー(Rupert Murdoch)を金持ちにしただけだった。

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フォックスは一言で言えばメディア企業で、テレビ、ラジオ、雑誌、とりわけリアリティショーとか、エンタテイメント関連の番組をたくさん持っている。

これはね、一見、フォックスのエンタテイメント路線がだめになって、ディズニーに売り渡したように見えるんだけど、逆なんだ。

ディズニーが、フォックスのエンタテイメント・コンテンツの価値に目をつけたんだ。

実際の価値より、はるかに高い価格で買ったんだ。

フォックスとしてはしめしめ、よ。

フォックスの戦略はね、ディズニーに評価されたことに自信を深めたのかはわからないけれど、エンタテイメント路線を爆走することなんだよ。

フォックスが金のなる木だと考えているのは何だと思う。

それは、広告付きのストリーミング映像だ。

広告というか、CMと言ったほうがわかりやすいかな。

アベマTVみたいなイメージだね。ドラマ、スポーツ、リアリティショー、いろんなカテゴリーで、いろんなテーマでヒットシリーズを作り、CMスポンサーを呼び込む戦略だ。

興味深いのは、広告付き動画ビジネスって、テレビを思い起こさせ、それってオワコンじゃね、っていう声も多い中で、フォックスがあえて伝統的と思える手法にこだわっていることなんだ。

これはまた別の機会に詳しく分析するつもりだけれど、ポイントは   「世の中に受け入れられるコンテンツを創れば、企業は今も昔もスポンサー料をいくらでも払うよ」ということだろう。

巨大エンタメ王国化するフォックス

フォックスは最近、TMZっていう有名人のゴシップサイトを買収した。

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うん、インターネットの有名人をネタにした何でもありの書き込み掲示板、みたいなゲスっぽいやつだよね。フォックスにすれば、それも「エンタテイメント」なのさ。

これでフォックスのプラットフォームにインターネットサイトが加わった。

ここから、フォックス・エンタテイメント王国はますます巨大化しつつあるんだ。

コロナで答えが出た。エンタテイメントこそ最強

ポイントは、エンタテイメントこそ、今後の成長産業なのだ、というフォックスの確信だ。

ディズニーが買収をかけたのは、このままではフォックスに負けてしまうと考えたんだろう。

僕の考えだと、コロナで、ディズニーもテーマパークのビジネスモデルに不安を感じたんだよ。

ゲート収入(入場料)頼みのビジネスは、コロナでロックダウンされたら最後、もうお手上げだ。でも、テレビやストリーミング配信ならば、安定収入が見込める。

そして、みんな、どう思う?エンタテイメントって、今後の世界の、やっぱり、最後の成長分野じゃないの?

それも劇場でのライブはダメだけれど、ストック型のコンテンツ、映像にしていつでもオンディマンドで配信できるんならばさ、やっぱ最強じゃない?

もうライブはだめだよ。接触型はダメだよ。

そして有史以来、人間はエンタテイメントがないと生きていけないんだよ。

フォックスが狙う、「スピンオフ・プログラム」

その主役は動画コンテンツ、さ。

フォックスは、アメリカにない、日本独特の格闘芸術である女子プロレス、とりわけ、DASH・チサコと中野たむのファイトのコンテンツ価値に目をつけるよ。世界市場をもちろん視野に入れて。

DASH・チサコは、今までにないプロレスの、女子プロレスの魅力が満載だ。

そして、おそらくフォックスなら、「女子ハードコアマッチ路線」っていうカテゴリーを創るだろう。

その中の看板コンテンツが、「DASH・チサコのニューバイオレンス」(例。あくまで)だ。

そして、同じように日本の女子プロレスというジャンルを作り、スターダムというカテゴリーを作り、「中野たむ・ワールド(例)」を独立した番組にする。

どうもフォックスの動きを見ていると、あるカリスマを中心にした「スピンオフ」を狙っているんだ。その意味からも、この二人を主役にしたスピンオフは、ありうる。

あくまでこれは、フォックスの現在進行系の戦略にかんがみて、僕がマードックさんだったらこう考えるというシナリオに過ぎない。

でも、DASH・チサコと中野たむに告ぐ。

「心の準備を」。

しかし、プロレスのオンライン配信自体は、すでにコロナ禍での現実の動きで、DDTなどは、英語でも世界にプロレスコンテンツを配信している。

これもまた別の機会に論じるけれども、プロレスというコンテンツは、格闘技にも負けない将来性があると考える。

岸田経済政策第3弾は「プロレス立国」、だ

特に、世界マーケットに対しての日本のプロレスは価値がある。

今ひらめいたけれど、岸田経済政策3として、エンタテイメント立国があるねえ。

僕も知ってるよ、10数年も前から、アニメや漫画、日本のクリエイティブ文化を、世界に売り込むという国策については。しかし、上手くいっていない。

女子プロレスを、DASH・チサコを、中野たむを代わりに出したらどうか。

いや、まじで。

読者の皆さんも、大半は僕のこの話を馬鹿げてると思うだろうが、100に一人くらいは賛同してくれるんじゃないか。あくまで、でも、世界経済の流れと、戦略論に基づいてお話したつもりだ。

俺が岸田さんなら、プロレス立国を経済政策の柱にするよ。

最近はこんなことばかり書いているせいか、ビューもスキも全然こないなぁ(笑)。

当分、プロレスはやめるか。

今日も最後まで読んでくれてありがとう。

じゃあまた明日。

新潟プロレス10周年、会場で会おうよ

最後に新潟プロレスの宣伝をさせてもらうよ。(笑)絶対に見に来てね。今回はメンツが全員素晴らしすぎるし、マッチメイクも考え抜いてるよ。密航(新潟以外から観戦に来ること)の価値は十分あるって。

DASH・チサコ選手、中野たむ選手、かってに写真、動画を使って申し訳ありません。プロレスの未来のために、許してね。

                             野呂 一郎

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