これからのマーケターはハンターたるべし。
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:マーケティングは2020年で終焉したとするなら、代替物は何?ポストイットに学ぶ企業文化の力。
マーケティングは死んだ
マーケティングは、終わり。
少なくとも、消費者行動データに頼るマーケティングは終わりました。
じゃあ、どうすんだよ?
僕の答えは、「マーケターよ、ハンターになれ」、です。
僕が危惧しているのは、マーケターが引きこもっていることです。
今は猫も杓子もデータで、マーケターも終日データとにらめっこしています。
ここ30年、マーケティングにはメジャラブル(measurable測定可能な)という単語がくっつきました。
企業は必ず、マーケティングをやったら効果測定を要求します。マーケティングの前にも細かい数字でのエビデンスを欲しがります。
株主からの圧力、意思決定の合理性の要求が内外から強まる中、今後も企業が、マーケティングにデータとエビデンスを強く要求する流れは変わらないでしょう。
しかし、昨日、一昨日とお話したように人類が迎えた分岐点2020年以降、データは説得力を持たなくなりました。
お話したバカルディ社やハーシーの例は、そのことを物語っています。
だからこそ、これからのマーケターは”ハンター”になるべきなのです。
ハンターとは、狩猟本能をたぎらせ、外に出かけ獲物をとってくるなりわいです。
マーケターも、五感をみなぎらせ、消費者の動きをウォッチし、何が彼を彼女をそうさせるのかを本能でキャッチするのです。
寺山修司じゃないですけれど、「書を捨てよ、町に出よう」です。
これまで、あまりにマーケターはうちにこもりすぎました。
エクセルで回帰分析をやって、当たらずと言えども遠からずのデータで、起案書が通った時代ならいいです。
エクセルをAIに変えても、正しい道が示されません。
だから、企業のマーケティングはこうするのです。
マーケターを強制的にフィールドワークに出し、その市場での仮説を報告書にまとめ提出させる。
期間は6ヶ月、フィールドワークの方法は任意だが、観察、経験等のアナログに限る。
仮説はマーケターの「直感」で可。
マーケティング・ハンターの狩猟本能とは、その直感です。
リクツは通りますよね、だって2020年が人類の変換点で、それまでの常識はリセットされたんだから。
ポストイットに学べ
「データ重視の流れが変わるわけないんだから、そんな『直感マーケティング』なんてできるわけないだろ」。
そう言われる経営者には、「ポストイットを忘れたのか?」と言い返したいですね。
ポストイットという大発明は、3Mの「労働時間一部を使って、勝手に好きな研究をしてよろしい」というルールがもたらしたのです。
3Mは1948年以来、社員に勤務時間の15%を自分自身のプロジェクトに使うように奨励しています。ユニークなチームを作り、自社のリソースを使って、自身の直感に従って、問題解決を追究するのです。(引用:https://goodworkkagoshima.com/lab/15culture-20rule/)
これはマーケティングというよりは、企業文化の強さを生かした経営であり、マーケティングを超えているかもしれませんね。
3Mにならって、「意思決定の15%を直感で」やりましょう。
明日から。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
では、また明日お目にかかるのを楽しみにしています。
野呂 一郎
清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー
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