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人事の明日を占う⑬転職成功は、まずリクルーターを査定せよ。

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:転職を考えているあなた。テレビCMほど、転職はバラ色ではない。でもやはりそのカギはリクルーター(転職エージェント)が握っている。リクルーターの査定の仕方を伝授しよう。トップ画はhttps://x.gd/vUvST

企業に国籍は関係ない

この人事シリーズで最近、企業文化のことばかり言っていますが、大変重要なことです。

僕のnoteと言えば、日本と海外を比較するということが多いのですが、日本はこうで、アメリカはこうだ、等と一般論で決めつけることは大変危険なことです。

苦々しい思いがあるんですよ、何度かお話しているように、僕はアメリカで学位を取ったあと、プラクティカル・トレーニング(practical training 研修生の身分)というビザのステータスで、米企業に就職したことがあったんです。

「将来の社長を約束する」などの甘言に弄されて、ホイホイと入ったのはいいが、1年ももたずクビ。

入社前に企業文化をチェックしろ

僕の無能もありましたが、そこは議論を嫌う企業文化がありました。

建設的な意見は受け入れられない、と言うか、単なるトップダウンを受け入れるしかない組織だったのです。

今から考えれば、僕のもっているカルチャー(信念、行動規範)と正反対です。

もっと、入社前に企業の文化をチェックしておけばよかったのです。

そんなことで、日本の会社はこうだ、アメリカの会社はこうだ、ではなくて、人と同じく、企業も100人100様だということ、これは間違いありません。

そして、きのうお話したように、転職では給料と同じくらい、企業文化が大事だということです。

あなたの転職成功はリクルーター次第

いまテレビCMで「リクルートエージェント!」などという音声が流れてきましたよ。

いかにもできそうな、転職のプロがあなたに最もいい企業を紹介します、っていうノリ、ですよね。

わかったよ、いまひらめいた、リクルーターの真贋が。

それは、あなたを紹介する企業の文化をよく理解しているかどうか、ってことです。

エクゼクティブ専門の転職業者クライスト&コルダー・アソシエイツ会長のピーター・クリストはこう言います。

「リクルーターは、紹介する企業の文化に知悉し、あなたとその企業の文化がマッチするかどうか、よく理解していなくてはならない。」

Peter Crist, chairman of executive-recruitment firm Crist/Kolder Associates

あなたの転職リクルーターを査定しましょう。

「おまえを査定してやるよ!」ウナギ・サヤカ https://x.gd/Sy7Qz

例えば、こんな質問に正しく答えられるか。

1.経営陣と投資家たちの関係は
2.取締役会はどんなかたちで進行しているのか
3.なぜ、1年前に鳴り物入りで入社したX氏とY氏は辞めたのか

業界の営業スタープレイヤーのあなたを紹介すれば、300万もらえるから、リクルーターも必死で、あることないこと言う可能性があります。

だからこそ、この3つの質問が大事です。

先方の企業文化を知ってないとこれらのクエスチョンに的確に答えられないからです。

転職、グッドラックです。

明日は、リクルーターに頼るだけじゃなく、あなた自身が企業文化のチェックをしましょう、というお話をします。

野呂 一郎
清和大学教授


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