石破vsトランプ架空対談実況。
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:石破vsトランプ会談が近づいてきた。ここで、石破さんは誰もが予想もしなかった行動を見せる。これが吉と出るか凶とでるか。いずれにしても、安倍晋三が示した路線を踏襲するはずだ。
石破さんがなぜマッチョに
石破:
はじめまして、シゲルと呼んでください。
トランプ:
オー、シゲル、君は写真とかで見るとポチャポチャだったはずだが、意外にもムキムキなんだな。気に入ったよ!
石破:時代は「男性の時代the age of masculinity」だからね
トランプ:
シゲル、いいこと言うなあ、まさにそうだよ!
多様性なんてくそくらえ、この世に許されていいのは、男と女だけだ。
石破:
男は男らしく、女は女らしく、そんなことを言うと日本では袋叩きだけれど、俺はドナルドの言うことは理解できるよ
トランプ:
男らしさとは、守ることだ、国防だよ。
石破:
やってますよ、岸田さんが軍事費を倍にしました。
トランプ:
それじゃあまだ足らん。米軍駐留費も倍にしてもらわなければ
石破:
いや、それは違う、日本の男らしさとは、まず軍事よりビジネスに投資することで、軍事にこれ以上出費すると、経済投資ができなくなるよ。
イケイケドンドンで、日本発のAIに投資するから、米軍駐留費増額は勘弁してよ、ドナルド!
トランプ:
俺の好きなその「男らしさ」をどこで学んだ?
すこし気に入ったぞ。
でも、もう少し日本でフォードがなぜ売れない。馬鹿げた非関税障壁をなくせ。
石破、ポケットからチケットを取り出し、トランプに渡す。
トランプ:「こ、これは俺の大好物WWEプロレスの最大祭典・スマックダウンのリングサイドチケット!」。おぬし、俺のことをそこまで調べてたか!
石破:いや、一緒にプロレス観戦すれば、日米の市場の違いがわかると思ってね!
トランプ:「ういやつ。気に入ったぞ」。
この会談のあと、日米関係は意外にも良好になり、長い蜜月関係が続いたという。(本当かよ?)
解説:
トランプの性質を一言で言うならば、「過剰な男性性(おとこらしさmusculinity)」だ。
男性性にも様々な定義があり、トランプのそれは、支配、男性優位、非難するものへの罵倒、他者に忠誠を誓わせること、である。
そして、いま、アメリカいや世界を動かすIT業界の大物たちは、戦略として「トランプ追従大作戦」をとっている。
その代表がメタのCEOザッカーバーグだ。
最近まで彼のいでたちはソフトで、むしろ女性的だったが、最近はマッチョに大変身。
ウェイトまでやりだし、筋肉モリモリの外見が目立つようになった。
言動もマスキュリン(musculine男性的)になってきた。
あるポッドキャスト番組で、ザッカーバーグはこう言い放った。
「世の中はマスキュリンが足らなぁーい」。
彼の言うマスキュリンとは、文脈を話してないので不明だが、アグレッション(agression 攻撃性)の意味であることははっきりしている。
具体的に言えば、「攻撃的に米政府を利用して、AIビジネスを優位に運ぶことであり、攻撃的に独占禁止法違反の非難から逃れること」なのだ。
石破さんは、これらの情報を日米のトランプに近い筋から手に入れて、ザッカーバーグを模して、「マスキュリン石破」を演出したというわけだ。
安倍さんの慧眼
あくまで一つの考え、推理でしかないが、この態度は、故・安倍晋三氏の「意図的なトランプ追従」作戦を引いている。
思えば、安倍さんのトランプ追従は、はっきりいって土下座外交だった。
トランプが就任前にワシントンに飛び、ゴマをすり、来日したとたんにゴルフ接待に持ち込み、美辞麗句のオンパレードでトランプを持ち上げたのだ。
詳しくは省くが、安倍家代々の「アメリカのポチになることが、日本の正しい道」という教えを、正しく実践しただけなのだ。
結果的に、常に孤独なトランプの歓心を買うことに成功し、米軍駐留費増額を免れただけでなく、本来もっと「不公平」と責め立てられたはずの沢山の案件をスルーすることができ、短期の国益にはつながったと言える。
石破さんも、今回、これに習って「安倍流トランプ追従路線」を継承したというわけである。
ポイントは、トランプという人物を動かすには、先進国のトップがおだてることが、予想外のインパクトを持つ、ということだ。
それは安倍晋三がはからずも証明したことである。
野呂 一郎
清和大学教授