数字から離れたとき、新しい学問が生まれる。
心理学も怪奇経営学?
怪奇経営学をもう少し広く定義すると、「目に見えないこと」を研究する学問のジャンル、となる。
例えば今日の大人向きの連載を見てほしい。テーマと内容を一言で言えば、「キミの精神の脆さは、お母さんがキミの赤ん坊の時代、あまりかまってくれなかったからだ」になる。
バカな。
そう思うよね。心理学者がそう言っているんだから、これは学問的な真理で、怪奇経営学なんかじゃない、キミはそういうよね。
でも違うんだ。これは怪奇経営学だ。なぜならば心理学って、こころっていう目に見えないものを扱うじゃない。だから怪奇経営学なんだ。
心理学ってね、統計をすごく使うんだよ。こういう性質をもったグループが心理的な傾向を持つ、っていうのが心理学だから。心理学はこういう状態では人間はこういう傾向を強く持つ、ということを示す学問なんだ。
つまり、心理学は統計であり確率であるのだが、心は数字や統計や確率だけで測れるのかい?測れないさ。心自体が怪奇な存在なんだから。
経済学も怪奇経営学?
ノーベル経済学賞を受賞したシラー博士は、経済理論は間違いだ。市場は”アニマルスピリット”で動くと喝破した。アニマルスピリットって何だい?それは人間の気まぐれのことなんだよ。どうだい、経済学だって、怪奇じゃないか。怪奇経営学と言ったっていいんだよ。
これからは目に見えないものやコトの時代だと思う。言い換えれば心の時代だ。何もかも数字で、数式で表すことができるなんて間違いだ。
数字から離れよう。その時君の自由の羽が羽ばたく
そして、数字から離れたとき、より大きな自由とロマンが広がる。学問という旧式のシステムの上に。さあ、怪奇経営学はで心の翼を大きく広げよう。
そう、僕は毎日君たち向けの連載と、大人の連載と2つ書いているが、中身は政治、経済、経営、プロレス、いろいろだ。
でも人間の心が介在しているから、全て怪奇経営学はといっていい。怪奇で経営学をもっと広げてやる。
だけどさ、実際問題、僕も学者の末席じゃん、怪奇経営学は実際できないんだよ。なんとか理屈をつけて、授業でやるくらい。
だから、このnoteでやりたいよ。いやもうやっているのかも知れない。経営学をnoteで自由にしてあげたい。その試みがこの連載なのだな。きっと。
この実験、続けると面白いんじゃないか。
今日も最後まで読んでくれてありがとう。
また明日会えるのを楽しみにしている。
野呂 一郎