TaskChute for Notion と(私なりの)タスクシュートの実践について
少し前(2024年9月末)に、TaskChute for Notion(TCN)が、一般リリースされましたが、皆さん、活用していますでしょうか?
制作を担当された「かめりん」さんの note も更新されて、
基本的な情報は、大体、出揃ってきたようなので、そろそろ、私も TCN について、書いていきたいと思います!
実を言うと、ずっと話したい気持ちはあったのですが、一応、一般リリースされるまでは、様子を見ていたんですよね。笑
というのも、私も、以前から、Notion を使って(自分なりに)タスクシュートを実践しており、その手法を note で連載したりもしているので、
タスクシュート協会公式の Notion テンプレートには、最大限の敬意を払いつつ、それなりに考慮しないわけにもいかないでしょう。
まぁ、私は、My way of TaskChute with Notion とでも言うべき、独自の環境を、常に更新し続けながら、その実装例を紹介しているだけで、
そもそも、TCN のようなテンプレート化などは、原理的にちょっと難しいため、少なくとも、競合するようなことはないとは思うのですが、
ある意味では、個人的に、TCN を拡張してきたのだと、言って言えなくもありません。
というか、後述するように、実際、そのような経緯もあったりします。
なので、これを機に、TCN との関係性を明確にし、TCN との出会い(と別れ?)についても、改めて、まとめておきたいと思った次第です。
今回は、基本、私事ではありますが、良ければ、お付き合いください。
TCN と出会うまで
まずは、TaskChute for Notion 以前の話から、というか、私がタスクシュートを始めたキッカケから話していきましょう。
当時、Substack に、長々と書かせてもらったのですが、
簡単に言えば、もともとタスクシュートには、なんとなく興味があって、
やはりというか、ご多分に漏れずというか、『先送り0』を読んで、「100日チャレンジ 第七期」に参加したことが、契機となったパターンですね。
よく、何かを始めるのに、ベストなタイミングを待っていても、そんな時は来ないから、今すぐ始めるべきだ、などということが言われますが、
まぁ、一理あるのは確かだとしても、個人的には、そもそも、何か根本的に考え方がズレているような気もしていて、
実際には、待っていようとなんだろうと、物事というものは、その人にとって、ベストなタイミング以外では、大抵、進まないものです。
つまり、現実的に進んだという事実だけが、それがベストなタイミングであったことの、唯一の証明になり得るものなのかもしれません。
ともあれ、そう実感できるくらいには、機が熟していたと言えるでしょう。
ちなみに、最早、懐かしいですが、最初は、β版のスマホアプリ TaskChute Cloud Lite(TCCL)を利用させてもらっていました。
同じように感じている人も、結構、多いのではないかと思うのですが、
こうしてみると、私にとって、『先送り0』と TCCL の存在は、タスクシュートを始める上で、欠かせないものだったとも考えられますね。
久しぶりにアプリを起動して、確認してみたところ、2月24日(土) 〜 4月21日(日) まで、約2ヶ月間のログが残っていました。
逆に言えば、4月22日(月) 辺りから、完全に Notion へ移行したということになるでしょうか。
ここで、私が「100日チャレンジ 第七期」の Discord チャンネルに送信したメッセージ(の多くを転記してあるアーカイブ)を確認してみると、
確かに、この週から、本格的に Notion でタスクシュートを実践し始めたということは、間違いないようです。
Notion 側のログも見てみると、厳密には、4月21日(日) から使ってはいるようなので、その日は、TCCL と併用してみていたのかもしれませんが。
しかし、上の引用にあるように、「TaskChute for Notion と同様に、タスクシュートを実践できる環境」と書いているということは、
すなわち、TCN そのものではない、という意味でもあります。
一体、どういった経緯があったのでしょうか?
TCN に刺激されて
一応、100日チャレンジ中は、毎朝、Discord チャンネルに「前日の日次レビュー」を送ることを習慣にしていたので、
実は、これらのページの元となっているマークダウンファイルを検索すれば、TCN に触れている部分は、簡単に見つけられます。
% grep "TaskChute for Notion" -rl my-site/content/posts | sort
my-site/content/posts/2024-04-16.md
my-site/content/posts/2024-04-19.md
my-site/content/posts/2024-04-21.md
my-site/content/posts/2024-04-22.md
my-site/content/posts/2024-05-25.md
やはり、4月22日(月) 前後に集中していますが、まず着目すべきは、最初に言及したらしい、4月16日(火) かもしれません。
なるほど、前の週から、TCN を使ってみてはいたようで、次の、3日後のメモも読めば、なんとなく、状況が掴めてくるでしょうか?
つまり、この時点では、TCCL から、TCN をベースとした環境に移行しようとしていた模様ですが、その先を見てみると、
どうやら、週末にかけて、がっつり Notion を弄っていて、TCN を「参考」とした、独自の環境まで作り上げてしまったようですね。
ちなみに、その過程を再現し、なるべく簡潔にまとめたのが、次の記事から始まる、一連の note ということになります。
上の記事の通り、この時点では、むしろ、当初の TCN と比較しても、よりシンプルなシステムを、自ら構築していたと言えるかもしれません。
中でも重要なのは、やはり「データベーステンプレート」を利用した「ルーチン」の扱いで、
この手法による管理が、柔軟性にも欠けるし、面倒になってきたからこそ、
Google の Apps Script(GAS)から Notion API を呼び出すことで、ルーチンを自動生成する形式を目指した、という流れがあるのですが、
それは、もう少し先の話なので、
もし、興味があれば、この辺の記事から、追ってみてもらえると幸いです。
ともかく、当時、β版だった TCN が刺激となり、こうして Notion でタスクシュートをやっていこうと思えたことは、間違いないでしょう。
おそらく、TCN が無ければ、Notion でタスクシュートを実践するイメージ自体が、なかなか湧かなかったと思いますし、
Notion の使い方を学ぶ上でも、実際に動くサンプルがあることは、とても助かったという覚えがあります。
その上で、今となっては、TCN のカスタマイズというより、ゼロから別の実装で、自分なりに作っている、と言った方が正しいのですが、
タスクシュートを実践するという意味では、結局のところ、実質的に、同じことをやってはいるはずです。
その点は、他のどんなツールを使うにしても、同様であり、
違うのは、タスクシュートのやり方ではなく、実は、どのような「便利機能」を備えているかという、その程度だとも言えるのではないでしょうか?
それこそ「タスクシュート手帳」という存在が、体現してくれているように、エッセンシャルな部分は、思ったよりも限られています。
つまり、Notion は、様々な「便利機能」を足し引きしながら、自分の好みに合わせて、タスクシュートを実践していける、
柔軟性と拡張性の、最も高い(ただし、カスタマイズの難易度も高い)環境と言っても、過言ではないと思うのですが、
もちろん、「便利機能」とは、便利になるだけのものであって、必須というわけではありません。
逆に、効率化されることで、失われるものがある場合もありますし、Notion を触っていると、単純に、時間が溶けがちなので、その点も要注意ですね。
まぁ、個人的には、そのような過程も含めて、常に豊かな時間を過ごしているつもりなのですが、それこそ、個人差が大きいでしょう。
ただ、少なくとも、私にとって、TaskChute for Notion は、
Notion を活用することで、環境を更新し続けながら、タスクシュートを楽しんで続けられているという、今の状態に至るための、
キッカケと示唆を与えてくれた、最重要のツールであると言えます。
TCN の一般リリースを受けて
さて、そうこうしているうちに、TCN が一般リリースされたわけですが、
もちろん、私の場合は、独自に作り上げてきた My TaskChute 環境があるため、直接的には、あえて TCN に立ち戻ったりする必要はありません。
とは言え、例によって、参考になる部分は多いと思っていたので、私も、バージョアップ自体は、かなり前から待ち望んでおり、
10月の最初の週には、改めて、仕事中だけでも、TCN を使ってみたりはしていました。
特に、セクション関連の仕様は、私も、どうしようかと迷っているところがあって、最初の方にもリンクを貼った記事に書かれている、
この辺りの仕組みは、たいへん参考になりそうです。
Notion API が使えると、それに頼りがちになってしまうのですが、Notion だけで実装できる部分は、Notion 上でやってしまった方が、
基本的には、すぐに変更が反映されやすいなど、メリットも多いですよね。
複雑な「数式」プロパティを多用したりすると、重くなってしまう場合もあると思うので、一長一短といった感じでしょうか。
ちなみに、私は、今のところ、データベースのプロパティ側の都合もあり、
Notion カレンダーからタスクを追加した場合のセクションの更新には、わざわざ Google フォームを使った手法を採用したりしているのですが、
実は、そもそも、なるべく API を使わなくて済むような、データベースの設計も、全く別の実装パターンとして、模索してみたいと思っています。
というか、昔から思ってはいたのですが、具体的には、例の(と言っても、知っている人は少ないと思いますが)、
ルーチンデータベースを、そのまま「今日のプラン」のベースとしても使ってしまうという方式を、自分なりに再考してみようというような話です。
上では、どんなツールを使っていても、タスクシュートのやり方は、実質的には、同じだと書きましたが、
ツールによる制約や便利さによって、上手くいく人と上手くいかない人がいるということも、また事実なので、その辺についても語りたいですね。
まぁ、いずれにせよ、今後も、私の note では、主に、そういった検討の様子を、お届けしていくことになるでしょう。
まとめ
今回は、TaskChute for Notion の一般リリースを(少し遅くなってしまいましたが)記念し、マガジン外の記事として、
TCN に関して、個人的な振り返りも兼ねて、色々と書いてみました。
次回は、個人的には「なるべく API を使わなくて済むような」方法も模索してみたいと言いながらも、
別件で、TCN を使っている/使おうとしている人向けに、少し Notion API や GAS の使い方を紹介する記事なんかも書いてみようかと思っています。
良ければ、引き続き、お付き合いください。
ではまた。