Notion で(自分なりの)タスク・時間管理を行う「新たな」方法(ルーチン整理編)
前回は、ある種の番外編として、今後の改良案の検討を行いましたが、
本マガジンにおける、その前の記事では、Google カレンダーの予定を「今日のプラン」に反映する方法について、紹介していました。
おそらく、その時点で、「RoutineGarden」の概要や、大まかな仕様は、ほとんど説明できているかと思います。
ここまでくると、Notion API と GAS も活用しているため、単純にテンプレートを配布すれば良いというわけではないし、
そもそも、自分なりのシステムを構築していけることこそが、Notion を使う最大のメリットだという思想も、なんとなく伝わっているでしょうか?
もちろん、基本的には、まず、純粋に「タスクシュートを実践してみる」のがオススメなので、公式のツールを利用した方が無難なのですが、
私のように、もともとタスク管理や習慣化にそれほど悩んでいたわけではなかったり、自分なりのこだわりが強い、生粋のライフハッカーなどには、
元々の自分のやり方をベースとして、「タスクシュートを導入する」ことも可能だし、ともかく、色々と試してみて、上手くいく方法を探るべきです。
誰かにとって最適な方法が、自分にとっても有効とは限りませんし、それは、利用するツールや、細部に関しては、特にそうですからね。
無理に、自分をタスクシュートに合わせるのではなく、タスクシュートの方に、自分に寄り添ってもらうべき、とも言えるかもしれません。
そして、タスクシュートは、まさに、それが得意なメソッドでもあって、
Notion を使えば、ツールとしても、その時の自分にフィットするよう、より柔軟に、カスタマイズし続けていくことが可能なのです!
というわけで、ちょっと前置きが長くなりましたが、「RoutineGarden」の話に戻しましょう。
今回は、改めて、私にとって、なぜ「タスク管理」よりも「ルーチン管理」の方が合っているのか?について、少し、語らせてもらおうと思います。
というか、今更なのですが、そう言えば、これまで、ちゃんと私の「ルーチン整理」の仕方をお見せしたことはなかった気もしますし、
そろそろ、より具体的な実践例も、出していこうと思った次第です。
まぁ、良ければ、気楽にお付き合いください。
タスクシュートを始める前から、ルーチンは管理していた
私の場合、実は、タスクシュートを始める前から、Apple 標準の「リマインダー」アプリや「カレンダー」によって、
ごく簡単なルーチン管理は、実施していたと言っても良いかもしれません。
最近では、リマインダーに設定した内容まで、カレンダー上に表示できるようにもなっているので、昔より、さらに便利に進化していますよね。
もちろん、タスクシュートを実践し始めてからと比較すると、管理するタスクの数や種類には、雲泥の差があるので、
いま思えば、一部のタスクのみ、特に「習慣化したいこと」や「リマインドして欲しいこと」だけを、管理していたとも言えるでしょうか。
しかも、「やるべきこと」より「やりたいこと」を、つまり、以前までは、仕事のタスクはルーチン化せず、趣味のタスクを主に扱っていた印象です。
逆に、あえてルーチンとして管理することによって、趣味の時間の肥大化を防いでいたような側面もあります。
あと、何をやろうかと迷っている時間も、大抵は、無駄ですからね。
当然、ルーチンをこなすだけなら、罪悪感を抱く余地もありませんし。
時期によって、曜日や時間帯は異なるのですが、例えば、「毎週水曜日に、映画を一本観る」といった習慣を、ある程度、固定化しておくことにより、
他の時間には、映画のことを(観るかどうかも含めて)考える必要は全くない、という状態を維持し始めたのも、その頃からでした。
ある意味では、GTD のように、頭の中をクリアに保つ手法の一つにも含められるでしょうか。
また、趣味については、その時点で、すでに、ルーチン化して「少しずつ進める」という方針で動いていたとも言えて、
タスクシュートを導入してからは、その範囲が、仕事や生活のタスクにも、自ずと広がっていった、というわけです。
日課だけでなく、週課も楽に管理できる
そして、今では、趣味以外のタスクも、全てをルーチン化しつつあり、
挙げ句の果てには、Notion で「RoutineGarden」なるものを作成し、改めて、ルーチンリストの手入れを続けている最中なわけですが、
ところで、厳密は、ルーチンと言っても「日課」ばかりではなく、私にとっては「週課」の存在が、かなり大きいと言えるかもしれません。
上述した「映画を観る」というタスクも、曜日を決めているという意味では、それに含まれるのですが、
ルーチン管理の観点からすると、むしろ、次のようなケースの方が、より特徴的で、分かりやすいかと思います。
例えば、私は、就寝前の時間の「リラックス」セクションで、「紙の本を読む」ためのタスクを(ルーチンとして)毎日、実行しているのですが、
これはこれで、まさに「週課」らしいものであり、実は、以下の通り、曜日によって違う本を、それぞれ、少しずつ読み進めているのです。
もちろん、別に、その日の気分で、読む本を選んでも良いのですが、
この「選ぶ」という工程は、人によっては、微妙に負担となり、面倒になって、やる気を失ってしまうこともあるでしょう。
タスクシュートでは、1日のプランを作成したら、基本的には上から順に実行していけば良いというのが楽で、気に入っている人も、やはり多いはず。
もし、気分を優先したくなったら、その時は、そうすれば良いだけですし、
実は、書籍の管理も、Notion のデータベースで行っているため、
いっそ、ランダムで読む本が選定される仕組みを作ってみようかとも思っているのですが、それはまた、別の話。
実を言うと、私の場合、午前中のセクションにおいては、「電子書籍」も、同様の形式で読んでいるので、
最低でも、常に「14冊」の本を、並行して読み進めていることになります。
まぁ、これでは、いちいち何を読むか考えていたら、大変ですよね。
ちなみに、上のスクリーンショットをよく見ると分かる通り、「週課」とは別で、さらに「日課」として読み進めている本が(数冊)ある時期も多く、
電子書籍についても、仕事終わりなどに、追加で(平日や毎日のルーチンタスクとして)読んでいたりもするため、
例えば、現在に限って言うと、計「17冊」くらいに着手して、読み進めている状態となっています。
小説や漫画を除いてもこれなので、何もツールを使わずに本を管理しろと言われたら、手に負えないのは間違いないでしょう。
そう言えば、「100日チャレンジ 第七期」の最中には、『先送り0』も「日課」として、そうやって「週課」とは別枠で、読んでいました。
思えば、そういう場合(毎日のように読み進める本)ほど、ちゃんと読書メモを取ったりしながら読むケースが多く、
実は、書籍によって、そのようなスタンスの使い分けをしているところもあるかもしれません。
分かりやすいところでは、『「ToDoリスト」は捨てていい。』も、大体、平日の仕事終わりに読み進めていたりしました。
ともあれ、少し話が逸れましたが、「週課」で読んでいる本が、「日課」に繰り上がらないとも限りませんし、
言うまでもなく、人生においては、何が役に立つか分からないので、いずれにせよ、最も重要な趣味の一つでありつつも、
どちらかと言えば、これは、単純に、積んでいる本が多すぎるので、Notion で整理し、少しずつ消化していくための仕組み、といった感じでしょうか。
日々の満足度が上がるのは、ただ、結果としてそうだというだけです。
サブタスクには色んな使い方がある
というわけで、ようやく、今回の本題ですが、皆さんは、Notion の「サブアイテム」という機能を、現在、活用していますか?
上のスクリーンショットでは、「紙の本」という「親アイテム」の下に、「子アイテム」として、本のタイトルが並んでいましたが、
このような「入れ子」構造を用いて、タスクを整理できる機能ですね。
データベースの「…」メニューの中にある「カスタマイズ:」から、「サブアイテム」を追加すると、有効になります。
これで、「サブタスク」を整理していくことも可能となるわけですが、特に便利なのは、そもそも、トグルによる「開閉」ができるという点です。
例えば、上述したような「週課」を管理する場合、最低でも七つのタスクが並ぶことになるため、それだけでも、リストが長くなってしまうのですが、
普段は、トグルを閉じておけば、かなり、管理しやすくなるでしょう。
ある意味、タスクの「グループ化」を行なっているとも言えますね。
もちろん、この構造を利用することで、タスク同士の依存関係のようなものを表現することもでき、
例えば、「親タスク」が終わったら、今までトグルの中に隠されていた「子タスク」を外に出す、といった感じの運用も考えられます。
いずれにせよ、ルーチンの数が多くなるほど、こういった仕組みも必要不可欠になってくるので、
本格的に「ルーチン管理」をしていこうと思うなら、ぜひ、自分なりの活用方法を考えてみるのがオススメです。
ちなみに、トグルを開いた状態だと、並べ替えがし辛くなってしまうというデメリットもあるので、その辺は、実際に試してみて、判断してください。
まとめ
さて、今回は、単に「サブアイテム」の話がしたかっただけにも関わらず、無駄に語ってしまいましたが、
あるいは、私が「ルーチン管理」に行き着いた理由というか、経緯についても、なんとなく、分かっていただけたでしょうか?
前回の記事とは、微妙に矛盾するようでもありますが、そうは言っても、やっぱり、個人的には、こういったルーチンの整理が好きなんですよね。
その上で、問題は、むしろ、プラン通りに実行できたからといって、本当に、それで良いのか?という点に、集約されてきます。
おそらくは、安定性と柔軟性のバランスの問題なのですが、私の場合、ちょっと安定に寄り過ぎている気がするので、
もっと柔軟な感覚を、ルーチンリストの中にも、積極的に取り入れていくべきなのかもしれません。
上でも少し触れたように、あえて、ランダム性を組み込んでみるというのは、少し極端にしても。
まぁ、プラン通りにいかなかったり、後から振り返ってみた時に、
自責の念を感じたり、後悔したりするような気は、私の場合、全くしないので、基本的には、別に、それで十分なのかもしれませんが。
この辺りの話も、また、追々、語っていくとしましょう。
ではまた。