タスクシュート総決算 2024 の感想(前編) 〜波に乗り、リズムを楽しめ!〜
昨日(12/14)の「タスクシュート総決算 2024」に参加された方は、お疲れ様でした。
私は、なんとか予定を調整しての、オンライン参加でしたが、
講演内容は、やはり示唆に富んでおり、雰囲気が良いことも伝わってきて、とても楽しかったです!
グループ相談会というのも、初めての経験で、緊張もあって、私自身は、何を喋れば良いやら、よく分からない感じでしたが、
正直、私としては、とりあえず、お話できただけでも大満足ですし、ありひとさんや jMatsuzaki さん、ご一緒した方々には、感謝しかありません。
というわけで、興奮冷めやらぬうちに、何か note にも書き残しておこうと思った次第なのですが、
今回は、まず、かめりんさんや大橋さんが話されていたことについて、個人的に印象に残った点を紹介しながら、語らせてもらいたいと思います。
ちなみに、「後編」の記事では、もちろん、佐々木さんと j さんのセミナーの感想も書いていく予定です。
それでは、始めていきましょう!
リズムを楽しむ話
タスクシュート総決算 2024 は、かめりんさんの「オープニングアクト」から始まりました。
相変わらずの、知性を感じる、落ち着いた喋りで、そういう意味でも、純粋に尊敬の眼差しで見ていたわけですが、
内容としても、今までなかなか言語化し切れていなかったタスクシュートの魅力の一つを説明してみるということで、非常に興味深かったです。
詳細については、おそらくご本人や、他の認定トレーナーの方々が、「ユタカジン」などで、今後、徐々に言及されていくかと思いますし、
それを楽しみにしてもらうとして、ここでは、最低限の紹介に留めつつ、主に、私の「ファーストインプレッション」を記しておきましょう。
ここで言う「リズム」というのは、ログなどを見た時の、反復と差異、すなわち、ルーチンと単発タスク、脱線が織りなす、凸凹のことを指します。
私は、一人暮らしで、長らく体調も安定しているということもあり、
生活面においては、ルーチンが崩れることの少ない(ほとんどないと言っても良い)タイプなのですが、
それでも、仕事のタスクは、色んな面で変動が激しいため、ログを見ると、結構、バラツキが目立ったりするところはあるかもしれません。
しかし、そこで、「ルーチンが崩れてる」とか「もっと安定させなきゃ」と考えるかと言えば、私の場合は、別に、そういうわけでもなく、
タスクシュートの魅力の一つは、どんなログであれ、それを「現実」として受け入れ、「納得」していけるところでもあるわけですが、
むしろ、その「リズム」こそを「楽しめる」という発想はなかったので、今回の話は、目から鱗でしたね。
つまり、ログ(現実)の肯定にも、実は、「納得」のレベルと、「満足」のレベルがあるという風にも考えられますが、
その上で、より積極的に「差異を楽しんでいく」といったスタンスも、大切にしていくと良いのではないか?という感じでしょうか。
もちろん、プランやルーチンとの差異が大きければ、その差分を吸収していくような「対応」も、必要となってくるかもしれませんが、
無事に乗り切れたということも記録に残しておけば、「過去にもなんとかなったし、このくらいの変動は問題ない」と思えるようになってくるわけです。
ある程度の「差異」なら、かえって、適度な難易度として、楽しめるようにすらなっていくことでしょう。
それが、タスクシュートを使った、タスク・時間管理において、「レベルアップ」していく感覚の一つであり、
ゲームをプレイするように、その過程を楽しみながら、実践を続けていく中でこそ、豊かな時間を過ごしていけるのかもしれません。
いやはや、改めて、もはやタスク管理の話をしているとは思えない、とんでもない魅力ですよね。
特に、「満足しろと言われても、そう簡単にできるものではない」と感じているような人にも、かなり参考になるお話だったと思います。
是非とも、ログを見返しながら、独りニヤつく夜を過ごしていきましょう。
波に乗る話
さて、メイン講演の順番的には、次は、佐々木さんだったのですが、
あえて、先に、大橋さんが話された内容について、振り返らせてもらいたいと思います。
今回のイベントの中で、どこがいちばん印象に残ったかと訊かれたら、おそらく、参加者の多くが、まず、これを挙げるのではないかと思いますが、
タスクシュートの語源でもある「タスクを並べて、上から流していく」という点について、
これって「本当に実現可能か?」あるいは「可能だとしても、目指すべき?」という、なんとも根本的なテーマで、語られていました。
しかしながら、私でも感じていたくらいなので、熟練のタスクシューターの皆様は、案外、同じように考えたことがあるのではないでしょうか?
とは言え、さすがに、そんなことを表立って強く主張していくのも、気が引けたことでしょう。
でも、これからは、大丈夫ですね!
なんと言っても、タスクシュートの考案者ご本人が、「最適なスロープは、常に変化する」し、滑り降りるというより、「波に乗っていけばいい」のだと、
実に、明快に、宣言してくれちゃってしまわれたわけですから。
これまた惚れ直さざるを得ない、なんという柔軟性と清々しさ!
そして、この話は、実は、私にとって、重大な問題提起でもありました。
お昼休憩中にツイート(ポスト)した、この「個人的に課題を感じている部分」というのがそれで、
最近の、私なりのタスクシュートの実践は、特に「ルーチン」を中心としたものになっているんですよね。
なんなら、全てのタスクをルーチンとして管理しようとしている勢いです。
それには、私が、そもそも比較的ルーチンが安定しやすいような生活を送っていることも、強く影響しているのですが、
例えば、「毎日、大体はルーチン通りに過ごせているとして、本当にそれで良いのだろうか?」という疑問は、拭い切れません。
別に、何か、具体的に困っているというわけでもないし、
私自身は、「習慣化」というものについて、あまり苦手意識がない(大抵、やろうと思えばできるし、できなくても気にしない)人間なのですが、
だからこそ、逆に、考えてしまいます。
あえて、「ルーチン化しない方がいいことだってあるのではないか?」と。
少なくとも、現実に即して/即するために、積極的に「破壊」と「創造」を繰り返していくべきだということは、確かですよね。
ひいては、いっそのこと、プラン通りにいかなくてもいいし、
むしろ、その時々の「波」を観察して、うまく乗りこなそうとすることの方が、より重要なのかもしれません。
もちろん、うまく波に乗れた時の乗り方は覚えて(ルーチン化して)おき、次回以降も「繰り返そう」とはします。
しかし、自分で思っているより、波の変化というのは激しいものであり、特に(私のような人間ほど)注意が必要なのは、
あまり、プランやルーチンに固執し過ぎると、些細な、しかし大切な「波の違い」や「新しい波」に、気付けないかもしれないし、
仮に気付いても、躊躇して、「乗り切れない」かもしれないという点です。
これは、上述した「差異を楽しむ」という話にも、通じてくるのではないでしょうか?
まとめ
というわけで、まだまだ、考察を深めていくべきところは多いかと思いますが、とりあえず、まとめに入ります。
かめりんさんと大橋さんの話を受けて、私が考えたのは、ログを見る時や、プランを実行したりする際の、基本姿勢として、
現実や、変化を受け入れるというだけでなく、「積極的に楽しんでいくこと」の重要性についてだったとも言えるかもしれません。
というより、差異を楽しむことを目指している方が、変化も受け入れやすく、良い波が来た時にも、乗りやすいのではないか、ということですね。
スロープに縛られず、目の前の波に乗るようにしてタスクを実行し、記録を取っていけば、自ずと「しっくり」くるはずだし、
普段から、そのリズムの変化を楽しむためにレビューを行っていると、何があっても、最終的には満足感を得られるという、自信が持てる気もします。
隙のない、完璧なプランを作り、その通りに過ごそうとするのではなく、たとえ、それができたとしても、豊かな時間と言えるかどうかは疑問だし、
流れに身を任せつつも、目の前に来た波をうまく乗りこなす柔軟性こそを、磨いていくべきなのかもしれません。
ともあれ、タスクシュート(タスクサーフィン?)的、私の来年の目標の一つは、その効果について、実践を通じて、確認していくこととしましょう。
次回は、佐々木さんと j さんの講演を聴いて生まれた、私の来年の目標、その二つ目を紹介する予定です。
ではまた。