中学の同級生、佐藤(仮名)が自殺をしたと聞いた。
ものすごく仲が良かったわけではないが、廊下ですれ違えば話すぐらいの関係性だった。
最後に会ったのは中学の卒業式だし、卒業後どうしているのかなどは全く知らなかった。
昨日、中学の同級生と遊んだ時にその話を聞いた。
僕の心はなんか悲しいだけでは済まない、何か心の奥底にある思い出したくない記憶に直接触れるたような感じがした。
当時の僕は生き地獄にいるように感じていた。
生きても地獄、死んでも地獄のような、生と死の境界線にいるような。
僕のこの経験を言葉で言い表わすのはとても難しいことだが敢えて例えるならば
とにかく苦しい、とにかく痛い、とにかく辛い
この3拍子に尽きる。この3拍子が僕にとっての俗に言う「青春時代」と言うやつだ。
だからこそと言っても過言ではないだろう。
僕は佐藤の気持ちに理解ではなく共感ができた。
佐藤がどれほど険しい道を歩んできたかが安易に想像ができてしまった。
どれだけ悩み、苦しみ、もがいたのか想像すればするだけ僕の心に痛みが走った。
しかし、そこには「なぜ止められなかったのだろう」などの後悔の念は存在しなかった。