ASDについて(11);処世術 15
ASDについて(11);処世術 15
(15)社会適応のための前始末をしよう。
これ、いわゆる「外見を整えよう」という話です。
僕はド肥満体もあって、
着れるものを着ればいいや、という感じでした。
ファッションなんか無縁。自分には関係ないもの。
親が買ってきてくれた着れるものを着てればいいや。
お金かかるし、着れる服なんか売ってないし。
でも30歳ごろに、一緒に働いていた人(複数)に言われました。
「もうちょっと何とかしたら」
「あんまりにもひどいよ」
しばらく悩んで、アメリカから取り寄せることにしました。
Land's End,Eddie Bauerから。
言ってくれた人は女の人(当時30~40歳くらい?)でした。
カタログを取り寄せて、選んでもらって。
当時はネットがなかったので郵便とファックスで。
円高の時代だったので、割安でした。
そして着てみると、「おおお、全然違う!」
というお言葉をいただきました。
それから10年くらいして、
福岡で背広を仕立てている男に会いました。
いまでもたまにやり取りしています。
この彼がファッションを仕事にしているので、
まったくファッションを無縁にしている僕に、
どうすればいいのか、色々教えてくれました。
その教えてくれたバーの風景を今でも覚えています。
「ファッション、というか
外見を整えることで、受けがよくなるんですよ。
天神のお店にいる人ってきちんとしてるでしょ。
あの人たちが汚い恰好で居たら、お店に行こうと思わないでしょ。
どんなに性格がよくってもね」
一緒にのみながらそう教えられて、全く持てなかった視点なので
とても驚いた記憶があります。
こういう視点は全く持っていませんでした。
当時30歳ごろだったのに。
後始末、という言葉はよく知られています。
前始末という言葉を知ったのは20年くらい前でしょうか。
事前準備ということです。
身なりを整え、清潔にすることで攻撃されるリスクを減らすと
僕は理解しています。
ふと気が緩むと外見どうでもいい、になりがちな自分としては
普段意識しないとできないことであります。
この基準は、ほかの人、女の人の協力を得るのがいいと思います。
母親ではあてにならないことが多いのではないでしょうか。
でも最近の人はここまでひどいのはない気がします。
街中でみる若い人、みんなまともな格好してますもん。
ユニクロ、しまむら、GUあたりが普及したことも
大きいですし、見てくれがダサいという低評価を下されることを
回避する方法論が出来上がったのが大きいでしょうね。