中原昌也の人生相談 中原昌也  本24 2021-5

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 サブタイトル、悩んでるうちが花なのよ党宣言。
 ラジオとかで人生相談を聞いていて、ふと思う。悩みを抱えて相談してくる人には決まったパターンがあるのではないかと。
 それは、悩むために悩んでいる、という事。
 悩みはこの世からなくならない。人はすべて悩みを抱えて生きている。その内容の軽重こそあれ、人はみな等しく悩みというものを抱えている。それを自分自身の中でどう折り合いをつけていくか。あるいは解決していくか。または諦めるか。エトセトラ、エトセトラ。

 悩みによって、にっちもさっちも行かなくなって、先生困りましたと電話してくる相談者はみな悩むために悩んでいる。わざわざ悩んでいると云ってもいいくらいだ。
 他人事だからそう云うんでしょ、とあなたは云うかもしれない。けれどそれはひとつの真理であるような気がする。

 この本の回答者である中原昌也氏の姿勢はいい。相談者に寄り添っているのか突き放しているのかわからないところ。
 すべからく解決に導いていないところ。モヤモヤを残しつつ、自分の云いたい事は恐れずに云うところ。
 僕も読んでいて、相談してくる人たちはこれ、本気で悩んでいるのかしら?と首をかしげたくなるものもあった。
 その内容と回答のバランスがとても良かったと思う。
 深く考えないで気軽に読めてしまう本だ。

 

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