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世界が困ったときは、のんちゃんに訊け。

こう言って、のんさんに
「のんちゃん、それ(ワクチン)できない?」と言ったのは
桃井かおりさんです
(先日の『INNOVATION WORLD ERA』)。

この言葉は、のん監督の「おちをつけなんせ」に
出演した桃井さんが「自分の好きなものがはっきりと
していて、ちゃんと頑固」と、
撮影現場での“のん監督”を高く評価したうえで発した
彼女一流のジョークです。

のんさんの感性の鋭さを十分に感じた桃井さんは、
正解のない映画の世界で、自分の感性を信じて進む
のんさんだからこそ、正解のないワクチン開発だって
可能なのだと、半分ふざけながら最大限の賛辞を贈ったのです。

のん27歳、桃井かおり69歳、年の差40以上の二人が、
クリエイティブの世界で意気投合して生まれたこのやりとりは、
あからさまに褒め合う対談番組にない知的さと、
人生における邂逅がもたらす、
敬意と好感の幸せな化学反応を感じさせてくれました。

noteのコメントにも、
そんな刺激がもっとあればいいな、
と思っています。

<付録>
演技。

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演技は発明することだから。

これも桃井さんの言葉で、
ここから(ワクチンも)発明できる
という流れだったのですが、
演技を技術や経験、計算ではなく
「発明」と言った視点に合点がいきました。

辻褄の合うものじゃなくて、“生まれてくる”感じ、とも。
何かを生み出すこと、すべてに通じる気がします。

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