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[#レトリカル食レポ]味覚を誘惑する、二つの「たまごサンド」。

「たまごサンド」は、いったい何種類あるのだろうか。
おそらく「BRUTUS」や「Metro min.」でも、
その種類までは取り上げていないはずだが。

私のオフィスの近くに、
二つの“たまごサンド” がある。

折り重なる味わいの競演

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「COFFEE & BAR 林間」は、
タルタルソースタイプの「たまごサンド(トースト)」。

指から伝わるカシッとしたトースト感を感じながらつまんで、
サクリと口に運べば、 
香ばしいトーストの弾力と、
タルタルソースのまろやかな触感が
身を寄せて絡み合う。
マヨネーズの酸っぱさが味蕾をくすぐったかと思えば、 
はずむような卵の白身が舌先をスタッカートのようにたたいて、
ほろりとした黄身のベールのひろがりも届く。
口の中では、マヨネーズとゆで卵とパンが
折り重なるように競演して、
ふくよかなまろやかさが満ちる。
そして、

次のひと口の待ち遠しさを
待てなくて、すぐ頬ばる。

ふんわりとした味わいの丸み

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「喫茶 ウトロ」は、
オムレツタイプの「たまごサンド」。

ゆるやかな噛み心地の胚芽入りパンを、
ふわふわと温かな卵味のふくらみが包み、
まるで寄り添い抱き合うかのように、
口の中で舞いながら、
しかし一つになるのでなく味覚を揺らす。
脇でささやく塩味、
プチッとくる胚芽の食感、
それらがアクセントに加わって、
やさしいエッグ感のアンサンブルに、
ふとどこからかマヨネーズの酸味が滑り込めば、
いつしか舌まで溶かすかのように、うっとりと。

残りの「たまごサンド」への愛しさで、
胸はいっぱいになる。

※見出し画像は「ウトロ」さん。ベーコン入りはテイクアウトのみです(『中央林間』を付けて検索)。

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