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誰になりたい、って言われても誰にもなりたくない。

だから「自分が好き」と言ったのは、
あのちゃんです
(先日の『ボクらの時代』)。

もちろん、だからと言って
「こんな性格でなければもっと気楽だった、
自分の性格イヤだなとめっちゃ思う」と,
あのちゃんは言う。

「子どものころから正解があるものが
ホントにできなくて」苦しんだと言う
尾崎世界観さん、

「ドジっ子で、自分は浮いてるなぁ、
ってずっと思ってました」と
やす子さん。
        
心配性で自己肯定感が低い性格で、
「公式」に抵抗感があって、
ドジなるが故に「浮いてる」感覚を
味わい続けた私は、
この意外な組合せの3人の
トークに、
素直に引き込まれました。

そこには、
「ボクらの時代」でよくある
「こんな感じで苦労してきてきたよね」感を
匂わすような意識は感じられず、
「ちいさなころのボク、わたし」が
抱いていた気持ちを共有し合う
だけの空気に包まれていた気がします。
       
「ちいさなころのボク、わたし」が
抱いていた気持ちは、
たとえ60歳になっても抱いている。
そして、しなくてもいい苦労をする
そんな気持ちは
「イヤだなとめっちゃ思う」んだけど、
だからと言って
安易に「そんな自分が嫌いだった」なんて
言うのは許せない
(既にそれは『自分』を放棄しているから)。

そして私は
「イヤだなとめっちゃ思う」性格や欠点と
必死に闘う自分をすべてまとめて
支えながら生き続ける。
なぜなら、
誰にもなりたくないほど

自分はこの自分しか考えられないからだ。





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