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一人でいることが孤独だとは、思わないでほしくて。

■「ミッドライフクライシス」とやらの悩み

“第2の思春期”と言われる
40~50代の中年期に、
これまでの人生に疑問を抱き、
失敗だったのではないかと
悔やむ「ミッドライフクライシス」に
向き合うキョンキョンの
言葉だ
(先日の『クローズアップ現代』~ミッドライフクライシス “人生の曲がり角”をどう生きる)。
 
       

「何でも話せる友だちがいない」
という“50代のおじさん”に、
「私もでも、何でも話せる友達とかはいない気がする」
とうなづき、

「更年期で体形が変わり、
毎日、出勤するのが気が重い」と愚痴る
50代の女性には、
「今まで似合うと思っていたスタイルが
似合わなくなるんですよね」
と同感し、

「無性に寂しさに襲われる」という40代後半の
子育て卒業世代の女性には、
「人生の次のステージに来たからこそ感じられる
『寂しい』という感情を大切にしてね」
と励ます。

やわらかな口調だが、
「生きてるんだから当然なのよ」
という彼女の本音が聞こえてきそうな気がする。

■世の中はそもそも、
うまくいかないようにできている

これは私が清水ミチコ著
「カニカマ人生論」で得た言葉だが、
人生では、
そもそも悩みや、辛さ、不安を
避けることができない。

先に挙げた“悩み”は、
確かにMidlife=中年
に特有の事象かもしれないし、
ジェーン・スーさんのラジオ番組
などを聴いていると
「推しの韓国人俳優に失望して
仕事が手につかない」なんていう
ミッドライフの“悩み”が
あふれている。
しかし、
crisis=危機と呼ぶには
当たり前すぎるし、
背景に危機感を大袈裟に強調して
売上に結び付けようとする
「不安ビジネス」の
存在すら感じる。

それでもあえて言えば
「これから先、私は生きられるのだろうか」
という底辺の悩みこそ、

「ミッドライフクライシス」と
呼ぶにふさわしいのではないだろうか。

■「一人」の人生すら、私には目標

何より、
「ミッドライフクライシス」なんて
もったいぶって言われなくても

クライシス=危機に満ちているのが、
人生だし、
私だって底辺を這いながら
一日を終え、
それでもまた明日を生きるしかない。

むしろ妻を看取って、
妻の人生を見届けてから、
「一人」で生きる日々を手にすることすら、
私にはれっきとした目標なんだ。







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