「イスラム」とは、宗教ではなく生き方。
■神と共にある毎日
日本人は、困ったときに神さまを思い出すが、
「ムスリム(イスラム〈教〉への帰依者)」は、
幸せなときも、
いつでも毎日、神さまを思い出す
と、
東京都豊島区南大塚にある
イスラム(教)の礼拝堂
「マスジド(モスク)大塚」で
事務局長を務めるクレイシ・ハールーンさん
(先週の『ACROSS THE SKY』)。
東日本大震災時から生活困窮者への支援を
続け、
いまその数は600人に上ると言う。
■もっとイスラムを知りたい
ムスリムにとって、
イスラムとは、
イスラム教という宗教ではなく、
「アッラーの神の教えに従って生活すること」
と語る。
だからモスクは祈りの場所であり、
教育、婚礼、葬儀、祝祭、救済など
あらゆる生活のシーンに使われる。
ハールーンさんは、
かつて自身が営む貿易の仕事のため
事務所を借りようとした際、
オーナーから
「あんたたちモスクにどれくらいの
武器を隠してるんだ」
などと言われ疑われたと言う。
この言葉は常識外れとは言え、
イスラム文化はよく知られていない。
ハールーンさんは番組内で、
「イスラム」の名のもとで
繰り返されるテロによって、
イメージが悪化している状況を憂えた。
だからこそ、その原因を
他ならぬ
「イスラム」を通して語ってもらいたかったが、
インタビュアーの小川紗良さんは
そこまで至らなかった。
もっと、「イスラム」を知りたい。
「イスラム」教としてではない、
本来の「イスラム」を。