変えようと思ったら、人っていつでも変えられるかもしれないんだよ。
と言ったのは、
森三中の黒沢かずこさんだ
(先週の『Skyrocket Company』)。
それは、
教室でずっとうつむいていたから、
高校の同級生の上履きしか見たことがなく、
外で聞き覚えのある声がしたとき、
思わずそこにいた人に
声の主の名前を訊いたというほど、
コミュニケーション能力そのものに
問題を抱えていたような黒沢さんが、
「40過ぎて図々しく生きようと思った」
という、自身の心の変化を踏まえて発した言葉だった。
何にでも立ち向かって挑戦し成長してきたような
キャラクターではなく、
精神的に、とてもタフとは言えなかった彼女が、
「無駄に生きてきたんじゃない」
という自信を得て言い放ったこの言葉が、
とてもリアルに力強く聞こえた。