濃厚なケッチャプの個性が、軽やかな肉味をつらぬく、ミートローフ。 [#レトリカル食レポ。]
オーブンでじっくりと焼かれた挽肉を
噛みしめると、ふくよかな肉味は
つなぎのオートミールの魔法か
一瞬にしてとろけ、
まろやかな余韻を残して
サッと消えていく。
同時に、くるんでいたベーコンが
滑り込み、じゅわっとした
食感のアクセントを刻む。
さらに重なるのは、
軽やかな打楽器のように
軽快な、ゆで卵のこりこり感。
しかし本当の主役は、
バターにワイン、醤油までもが隠されているという
煮詰めたように濃厚なケチャップソース。
噛みしめるほどに
爽やかで深みある酸味が
ミートローフのふんわりとした肉感に
しっかりと絡んで
ヒーローの如く主張し続ける。
そこに、
頭に載せられたスイートポテトが、
純白のドレスのような対比で
赤のケチャップの手を取り、
まろやかでなめらかな
舌触りで応じながら、
赤と白、
それぞれの味わいは
マーブルのようなときめきで、
舌をとろけさせる。
オフィスから歩いて数分、
“フラットハウス(平屋)好き”が
日本各地から来訪すると言う
大和市中央林間唯一の全国区、
その名も、
「フラットハウスカフェ」。
第二次大戦後、
米軍兵士とその家族向けに
建てられた住宅がそのまま使われた
建築スタイルが注目され、
Eテレ「ふるカフェ系 ハルさんの休日」
にも登場。
人気ドラマの舞台としても、
たびたびロケが行われている。
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