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Ironman Cairns Race Report

昨年の10月のIronman Barcelona以来のトライアスロンレースでIronaman Cairnsに参加してきた。
今夏から新天地への旅立ちも決まったので、今のトレーニング環境で挑戦できる最後のIronman、納得できるPerformanceを出すのが今回の目標。

結果

Total 9:22:34 エイジ4位 全体66位
Swim 57:28 エイジ2位 全体54位
Bike 5:01:07 エイジ15位 全体104位
Run 3:16:06 エイジ4位 全体59位

目標

Swim 56:00, Bike 4:59:00, Run 3:00:00, Total 9:10:00

Swim 57:28

前回Ciarnsに出たときはRough Seaで泳ぎ終わった時には船酔い状態。今回は、、、めっちゃ凪。
エイジグループは7:50から5名ずつのローリングスタートで、スタートとゴールが500mくらい離れている変則の2周回。
スイムスタートからバトルは全くなく、淡々と流れの中でフォームだけ意識しながら550m地点のブイに到着。内側からいいスピードでターンしていく大畑さんを発見、付いていこうとしたけどあっという間にいなくなった、流石。。。
1.5km地点までは潮も若干followで、7"10 / 500mくらいで折り返し、そこからは若干againstの潮&あまりいいペーサーを見つけられず、3.0km地点くらいまでは7"40 / 500mくらいで。その後外側をいいペースで抜いていく人を見つけてスリップストリームに入ってピッチを上げ、ペースも7"00 / 500mくらいに上げてスイムアップ。
Total 3,871m、そこまで距離のロスもなく、辛さもなく、もうちょっと速かったら良かったけどまぁ上出来。

スイムスタート

Bike 5:01:07

T1が4"06とトランジッション遅い自分的には速くて、しかもトライスーツに入れたままにしていた目薬とリップクリームをきちんとT1バックに入れ、お腹が冷えるのを防ぐ保温シートを忘れずにお腹に入れる冷静さも持ってバイクスタート。

バイクスタート


目標はAve Power 192-193W / NP 200W (一箇所小さな峠といくつかアップダウンがあるので、その登りは230-240Wで登る想定)。Palm CoveとPort Douglasの75kmループを2周回して、Cairnsまで30kmを戻る180km。
スタートしてなかならPowerが落ち着かず200Wちょっと上で推移していて、「これは突っ込んで失敗するパターンか」と思っていたが峠の下りで抜いていったOZをペーサーにすると190Wくらいで落ち着き始め、最初の1時間を経過、36.6km。丁度ここで嶺さんパック(6-7名?)に抜かれる。いつも抜かれるときに思いっきり加速して抜かれるんだけど(笑)、今回は冷静に乗っていて、ランも含めて冷静だった(KONA目標に絞ってましたね)。
45kmの折り返しまではこのパックの後方にいたが、このペース(210Wくらい必要)では持たないなと判断してペースダウン。
1.5時間でパラチノース60g、ミネラル(経口補水のパウダーとMag On)、アミノ酸を溶かした550ml、1時間おきに補給食も1個ずつ淡々と取っていく。

65kmを通過しても、嶺さんパック以降誰も抜いてこず、前も全く見えずの単独走。ちょっと腰が痛くて、股関節周りが固まってきている。頭も痛い気がする。サイコンを見ると140-150Wしか出ていない(体感では180-190Wくらい出ている)。。。あれ、もしかして不調??
75kmの折り返しを過ぎて、腰も股関節も頭も状況は悪化するばかり。80km地点で気持ち悪くなり嘔吐。。。
今思えば、80km地点まで全くASに立ち寄らず、水もかけていなかったので、若干heat upしていたのはあるが、ほぼメンタルの問題(ダンシングするなりして体ほぐして、頭と背中に水かければよかっただけ。パワーメーターはズレてしまったみたいで、体感が正しかったと思われる)。
このタイミングで飛ぶような勢いのTKに抜かれる(体感では抜かれた中で一番速かったが、4時間39分のBike Lapを考えると実際速かったのか)、そのままダラダラと抜かれながら、「もう無理でしょ、やめようかな」と何回も考えながら、Bike 3時間が経過、108km。あれ、そんなに悪くなくない?調子悪いの気のせいじゃない?一回リセットして立て直そうと思い、120km地点のASでストップ、ヘルメット取って水をかけ、少しストレッチをして再出発。
丁度そのタイミングで、いい感じのパックがいて後方にJoin。135km通過、腰も股関節も痛くないし、頭もクリア、むしろ好調になってきたので、峠で踏んでパックから抜け出しペースアップ。今回はPalm CoveからCairnsの向かい風もそんなに強くなかったので、この区間で前をキャッチしながら Bike finish。
65-110kmでのペースダウンとエイドでの休憩がなければあと5-6分は短縮できたと思われ、長いレースで必ず訪れる「悪い時間帯」のメンタルmanagementの大切さを改めて実感。

空力はだいぶ良くなった様に見えるけどまだまだ

Run 3:16:06

T2は焦らず、カーフスリーブ取って、股関節周りのストレッチを少しして、帽子被って出発、日差しが強かったけど気温はそこまで高くなかったのでアームカバーは外さず、ジップロックに補給食を入れておいて走りながらポケットに入れていったのも功を奏してT2 3"50は個人的には上出来。
Runは10.5km 4周回のフラットコース。目標はSub 3。
入りの1kmは4"02、腹圧だけ入れて脱力して前傾して、リズムだけを維持して淡々と4分一桁台を刻んで最初の10kmを通過。70.3に参加していた力さんが今9位と教えてくれる。2周目、何故かいる直美さんにビックリしながらも、氷で首回りを冷やしながら4"15前後で淡々と刻み、16km地点でTKをパス、19km地点で嶺さんをパスして、ハーフを1:28:30で通過して3周目に。Runではここまで優勝したMatt Burton以外には抜かれておらず、約1周先行しているプロ2戦目の寺ちゃんとの差も若干広がっており、若干脚は重くなってきているがヨシヨシと思っていた。

快調な時のラン


直美さんと怪我でバイクで今回はやめると言っていた(が、ラン1周目は走ってたけど)大畑さんから「今4位」と。続いて大さんからも「今4位、3位はすぐ前に居て、青のヘッドバンドしているやつ、このままいけば問題なく抜ける」と。日本人多くて70.3と同時開催だと、ランで応援して情報もらえるのが本当に嬉しい。
けれども3周目に入って脚が重くなってきたのと、2周目で補給を結構取ったのが良くなかったのか、強烈な吐き気が出てきていた。"青のヘッドバンドのやつ"に追いついて、さぁ抜こうと思った26km地点、腹圧を入れなおした時の吐き気に勝てず道端で嘔吐(本日2回目)。少し歩いて、走りだそうとするがまた嘔吐(3回目)。立ち止まったり、フラフラと歩いていると寺ちゃんに抜かれ、嶺さんにも抜き返された。もうダメかなぁと弱気になりながら歩いたり、走ったりを繰り返して、30kmくらいでようやく吐き気が我慢できる5分ちょっと切ったくらいのペースを見つけて、最後の周回に。
あと10km、5分弱のペースって普段のrecovery jogじゃんと自分に言い聞かせながらなんとかペースを維持。34km地点で空腹を感じ、何も取らないとゴールまで維持できない、でも食べたらまた吐くかもと思いながら最後のジェルを。強烈な吐き気を我慢しながらペースを維持していると36km地点で再び嶺さんに追いついた。1km程度並走して(今回の嶺さんは心が強かった!)、ASで先行。残り5km、ピッチを上げて4"45ペースくらいでゴールまで我慢、ただ我慢。
ゴール前の絨毯コースに入ると、すごい盛り上がり。自然と笑ってしまう。そう、この瞬間の為にトレーニングも今日1日も過ごしてきたんだと。大さんとLindaと観客とハイタッチしてゴールに。
Total 9:22:34 エイジ4位、2022年のIM Western AustraliaのPBを17分更新!!

レース後

2分後に帰ってきた嶺さん、先着の寺ちゃん、今回7位でニースのプロスロットとった上田藍選手、続々と返ってくる強豪エイジグルーパーの皆さんとお互いを称えながら情報交換。至福の時間、そして勉強になります。
最後は写真を撮って(みんなテンションたけー!!)帰路に。

翌日のRoll DownではM40-44は8SlotあったのでKONA Slotが回ってきたが、10月後半はどうしても参加できず今回は辞退。Slot獲得した選手の皆さんを見ていると残念な想いはあるけれど、致し方なし、2026年にまた目指します(KONAもういいかなと思っていたけど、やはりsomething specialだなと、もう一回行きたいなと思わされました)!!

最後に総括を。
今回良かった点

  • 4週間前でのフィットネスの積上げ、体調管理含めたConditioningがしっかりできたこと

  • 悪い時間はありながらも粘って完走したこと

反省点

  • 「悪い時間帯」のメンタルmanagement

  • 補給戦略が甘い / Guts Trainingが必要だった

IM Cairnsに向けての取組み

時間は前後するが、昨年10月のIM Barcelonaで低血糖で倒れDNFから、やってきたことをパラパラと。

今回は時期によって集中的に1種目に取り組んで、Baseの能力を強化することに。11月から1月まではランに全振り。2月頭の別大(@2:35:56)に向けてVo2 Max、LT値、スピード持久力の強化期に。2-3月はバイクに全振り。FTP向上とスピード持久力の強化期にしてポジションも今一度見直して空力も1段階brush up。4-5月は全体をバランスよく、週2のポイント錬はやりながらもL2をメインに週20時間 x 3週 + recovery週(10時間程度)を2セットできたのはBaseを作れていたお陰かと(それでも周りに比べると少ないけど)。

4週間前からは少しvolumeを落として暑熱対策を始め(出張があって4-5日空いてしまったが)、2週間前からは禁酒し、バランスの良い食事と十分な睡眠を(1週間前から家族が風邪をひいていて若干余波を受けたけど)。
体重は4週間前には目標体重の60.5kgに達していたので、減りすぎないようmanageするのみ(間食やめなくて済んだので心のゆとりがあったかも)。

現地にはレース2日前の金曜日朝にin (もう1-2日早くは入れればよかったが仕事の兼ね合いもあり、致し方なし)。現地では軽くlap swim、 Bike試走、Joggingしたのみで、体調回復させて前日は20時には就寝。

総じて良い準備ができたかと。今回の反省も踏まえて、また自分の身体使って実験して、1段強くなって帰ってきます。
長文最後まで読んでいただきありがとうございました。

今回同行&宿shareしたTeam Yのlegendお二人と


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