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ポータブル赤道儀 |#3| スカイメモTのレビュー

今回は私が使用しているポータブル赤道儀のひとつである、スカイメモTの紹介というか、レビューです。

今回は、使い方を説明するつもりはありません。私はケンコートキナーとなんら関係ありません。特に推奨しているというわけではないので、製品の質問はやめてください。論理的な解説ではなく、経緯や気になった事をダラダラと書きます。最後に長所、短所のまとめだけはします。

スカイメモSとスカイメモTでは共用のパーツがあります。どちらもスカイウォッチャーのOEMなのかな。スカイウォッチャーはシンタですよね、台湾の。作ってるのは中国だと思います。ま、ケンコートキナーのスカイメモTが実際どうなのかは、もちろん私は知りません。

私は、最初の頃はアイベルのCD-1+という製品を使ってました。当時は、あのでかい「スカイメモRS」の他、あまり選択肢はなくって、CD-1はかなりコンパクトで魅力的に見えました。

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その後、とてもコンパクトなナノトラッカーを購入し、コンパクトで楽なので、そちらばかり使うようになりました。300mmとかを追尾するときにはCD-1+も使ってました。

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(ナノトラッカーの話)ただ、当時はフルサイズ一眼レフにやや重いレンズという組み合わせでしたので、向きによっては「大丈夫か?」って感じはしました。実際、一番弱いのは、上の雲台取り付け部分なんですけどね。台座が斜めなのに細いネジ1本でしょ。いくら強く締め付けても緩ませる方向に荷重がかかる構図だと、やはりガクンと緩んだりします。ストッパーは必要ですよね。

まあ正直、プロが使うようなものじゃないので、もう少ししっかりしたのが欲しいと思ってました。スカイメモSは、CD-1+とかぶるサイズなので考えませんでした。そのうち、一回り小さな、っスカイメモTが出ると聞いて、これだ、と思いましたね。ただ、スマホを使って起動するということで、そこはちょっと面倒だな、と思ってました。

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その後、買ったわけではないですが、スカイメモTを入手しました。本体はまあ小さいんですが、下に、ナノトラッカーのようにアングルプレートが付けられなくて、専用の微動雲台を買いました。

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物はいいと思うんですけど、やはりナノトラッカーに比べるとかなり大きく重くなってしまったので、使う事はありませんでした。大きく重くなった事に加えて、とにかく腰高になってしまうのが、特にアングルプレート付の
ナノトラッカーと比べて目立つので、ちょっと使う気になりませんでした。

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昨年、流星群の撮影で初めて(まともな)使用をしてみたんですが、なんと、途中で(数分後くらいに)止まってしまっていました。電池は新品でUSBモバイルバッテリーも繋いであったのに、です。これは困ったな、と思いましたが、他の知り合いのスカイメモTユーザーでも同じ現象(止まる)があったと聞いたので、検証してみようと思いました。でも検証は面倒なのでほったらかしにしてました。

また使い始めたのは、このスカイメモTに使えるアングルプレートの存在を知ったからです。アングルプレートの品番等はお教えできません。まだ検証中ですので。これを付けると腰高感も解消され、コンパクトでちょうど良い感じに思えましたので、最近は使用してみています。

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天体タイムラプス(露光時に星を追尾して、露光が終われば撮影初期位置に戻るという優れもの)は何度かやってみましたが、見事な戻りで感動しました。

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天体タイムラプスの意味わかりますかね?私も最初はわかりませんでした。私が良くやっている追尾タイムラプスは、星の追尾だけでやっていて、星は止まっていて地面(地球)が動くものですが、これは普通に地面が固定だけど星を追尾してるんです。モーションタイムラプスではさすがに無理のようですが、モーションでこれが出来たら神ですね。

長所

①比較的コンパクト
➁耐荷重も5kgと一眼レフに耐えられるか?(アンバランスに弱い?)
③見た目も良い(好みです)
④タイムラプスにも使える(天体タイムラプスは素晴らしい)
⑤通し穴は見易いほうだと思う。(そこそこ正確な極軸合わせができる)

短所

①Wi-Fiが繋がらない時があった。原因不明。
➁極軸望遠鏡は抜き差しが必要(私は使ってません)
③止まった問題は、まだ原因が確定していない。
④極軸望遠鏡を使うつもりであれば、あまり素人向けとは言えないと思う。

こんな感じですかね。はっきりとした検証ではないので、これくらいしか言えませんが、参考になるでしょうか?

特にタイムラプス用としてはとても気に入っているので(天体追尾タイムラプスが出来る)もう少し長時間にわたって検証が必要かと思います。





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