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南禅寺の記憶・・哲学の道で17才ノデキゴト あとがき

この小説を手に取っていただき、ありがとうございます。

物語の舞台として登場する南禅寺の水路閣や哲学の道は、京都の中でも特に静かで美しい場所です。
この静けさや情緒あふれる景観が、二人の出会いや別れ、そして夢に向かう姿を描く上で最適だと感じて選びました。
流れる水や季節ごとの風景は、彼らの心の移ろいを象徴するような存在として物語に溶け込んでいます。

実はこの物語には、私自身の思いが少なからず込められています。
私は学生時代、全寮制の学校に通っていました。
その環境は規律正しく、仲間たちとの絆も深まりましたが、どこか閉じられた世界にいたような気がしていました。
その中で、「普通の高校生」としての生活に憧れる気持ちが心の片隅にありました。

文化祭でステージに立ったり、放課後に友達と京都の街を散策したり、そんな何気ない日々は私にとって夢のようなものでした。
この小説を書くことで、その夢を登場人物たちに託し、私自身が一度も経験しなかった時間を追体験できたような気がします。

アキラと優香が歩んだ哲学の道には、私の想いがたくさん詰まっています。そして、この物語があなたの心にも何かを残してくれたなら、それ以上の喜びはありません。

これからも、物語を通じて多くの夢や感情を共有していければと思います。最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。


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