続・座標軸 極右と極左
座標軸の説明で、A型の右端とB型の左の端はぐるっと回って後ろでくっついて、座標面全体が円筒形になるという話をしたが、その理由を話したいと思う。
理由は簡単で、極右と極左は似てくる、というだけのことである。例えばドイツのナチス。正式名称は「国民(以前は「国家」といった。その方が合っていると思う)社会主義ドイツ労働者党」という。名前は社会主義政党みたいであるが、ドイツファーストどころか、ゲルマン民族至上主義でユダヤ人の殲滅を図ったヒトラー率いる極右政党である。しかし名前に「社会主義」とつくように、社会主義的政策も行っている。それは、太平洋戦争中の日本も同じだ。経済を国家が統制して、すべての産業のベクトルを戦争を完遂する方向に集中させた。ソ連のやりかたを参考にしたとも聞く。独裁政権を維持するために国民を支配し、力を集結させようとした、といえばわからぬでもない。
しかし、極左がなぜ同じような形になるのか。本来なら極左は無政府主義になるべきところであるが、実際はそうはならなかった。そもそも社会主義というのは、資本主義を経て、資本主義の欠点に辟易した国が、次に選ぶ政体のはずだが、実際は資本主義を経ずに直接社会主義へ移行してしまった。経験不足の未成熟の社会主義になってしまった。国民が成熟していなかったため、教育を受けた少人数の人間だけで政治を行うことになった。しかも国民は勝手気ままを好むB型人間の集まりである。上からの強い力で結束させる必要があった。結果的に極右に似てきてしまった。旧ソ連しかり、中国しかり、北朝鮮しかりである。労働者の国に事実上の皇帝がいることなど本来あるはずがない、というのが私の見方である。
これでA型の端とB型の端が近づく説明はした。あとは先日話したAB型の出番である。AB型が接着剤となってAとBを結びつける。これで円筒形の完成である。
※あくまでも私の個人的見解です。