それを「旅」と名付けたら。(もしくは言い張れ、押し通せ)
前回の自己紹介で、「旅」を再定義し、日常を「旅」という捉え方で切り取るということを書いた。
ここでは、僕が勝手に考える、「旅」を構成する3つの要素を述べておきたい。今後もこのnoteで綴っていく「旅」は、この理論がすべてベースになっていると思ってほしい。
①いつもと違う景色
change of sceneryという言葉がある。直訳して「景色を変える」。気分転換、という意味があるそうだ。
僕はこの言葉を教えてもらった時、まさに探していた言葉だと思った。
近所だけど、普段通らない横道にはいってみたり。いつもは電車に乗ってしまう2,3駅を、ちょっと勇気を出して歩いてみたり。
そうすると、なんだかお洒落な雰囲気のお店や、思わず写真に収めたくなる素敵な風景を目にしたり。
どこか遠くに行かなくても、そんなひとつひとつに心が躍ったらそれは「旅」体験。
「scenery」を変えるということは、「モノの見方や価値観」を変える、と言ってもいいかもしれない。
②いつもと違う人
いつもと同じ仲間というのは、冬の朝の布団みたいに温かくて心地いい。でも集まれば、いつも変わり映えのない話しかしていなくて。
家と職場の往復で、気づいたらずっと同じような人間関係。大人になってから「友達」を作るって難しい。
例えば、SNSで流れてきた、何かのイベントに参加してみる。気になっていたバーに入って、マスターや隣の人に話しかけてみる。
仕事や肩書をとっぱらって、生身の自分で誰かと繋がる最初の一歩は、いつだってちょっとドキドキする。そんなドキドキは「旅」に似ている。
③いつもと違うテーマ
最後がちょっと抽象的で、上二つみたいにカッコつけて書けないのだけれど。。(ああ、しんどかった。)
例えば普段アートなんて興味ないのに、フェルメール?北斎?有名な人の絵が来てて流行ってるらしいから、美術館に行ってみるとか。
日本人なら一度くらいは、ということで茶道を体験してみたり。着物を着つけてもらって日本橋や浅草を散策、なんてのもいい。
いつもは関心のないテーマに触れて、こういうのも面白いなーと思ってみたり、もしかしたらうっかりそこからハマってしまったり。
そういう今までの自分の中にないものに、ちょっと気取って触れてみる楽しみも、「旅」といっていいんじゃないだろうか。
*
いかがだっただろうか。
実はこの3つは、僕の尊敬する上司が研修の時にいつも言っていることで、それを拝借させてもらっている。
そのうち二つは、大前研一さんの「自分を変革する3つの方法」がヒントだそうだ。
私が昔から使っている簡単な方法が3つある。時間配分を変えること。住む場所を変えること。そして付き合う人を変えることである。
こうしてみると、昔から旅が自分探しの古典的なツールとなっているのも納得がいく。(そして最後の3つ目がやたら弱い理由もバレたかと思う。もうちょっと言語化できるように研究します。)
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自分探しで世界一周とか、一人旅とか。そんなの出来ないし、恥ずかしい、時間もない。
と言いつつ、「ここではないどこか」に惹かれているあなた。
どこか遠くへ行かなくてもいい。いつもと違う「景色」「人」「テーマ」に会いに行こう。それを「旅」と名付けてみよう。
あなたの「人生という旅」の進路は、もうすでに変わりはじめている。
きっと、昨日よりも少しだけ面白い方向に。
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(でもってこういうのは、ドヤ顔で言い張ったもの勝ちなのだ。「人生とは旅である」と、どこかで聞いたようなフレーズをドヤ顔で―そして心底そう信じて、今日も語り続けている僕のように。)
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