ぼくらが旅に出る理由。

まもなく終わりを迎える平成の2年目に生まれた僕だが、平成初期のJPOPが結構好きだ。

当然リアルタイムで聞いているはずはないのだけれど、この時代には語り継がれるであろう名曲がいっぱいあるな、と思う。

「名曲」とは、どういうものか。

僕が思うにそれは、多くの人の思い出や暮らしの中のBGM・テーマソングになって、そのアーティストが歌わなくても、誰かの心の中で鳴り続ける音楽、のことじゃないかな。

今回は、僕の中にいくつかある、そんなテーマソングのひとつについてのお話。


ぼくらが旅に出る理由

オリジナルは、1994年にリリースされた小沢健二さんの楽曲。
僕が初めてこの曲を聴いたのが、こちらのミスチル桜井和寿さんがボーカルを務めるBankBandのカバーだ。

最初の印象は、なんというか多幸感がすごい。演者も観客も、この動画に出てくるすべての人がこれでもかってくらい楽しそう。

そして、僕はこの曲のサビの歌詞がもう大好きで。

  遠くまで旅する恋人に あふれる幸せを祈るよ
  ぼくらの住むこの世界では太陽がいつものぼり
  喜びと悲しみが時に尋ねる
  遠くから届く宇宙の光 街中でつづいてく暮らし
  ぼくらの住むこの世界では旅に出る理由があり
  誰もみな手をふってはしばし別れる

離れた恋人のことを思う、「僕」と「君」の親密でミクロな視点でもあり、「宇宙」「世界」の壮大でマクロな視点でもあり、「街中でつづいていく暮らし」という、人間的で普遍的な視点でもあり。

  そして毎日はつづいてく 丘を越え僕たちは歩く
  美しい星に訪れた夕暮れ時の瞬間
  せつなくてせつなくて胸が痛むほど

まさに「人生という旅」を表すかのように、伸びていく時間軸的な視点から、「今、ここ」の瞬間を写真のように切り取る、エモーショナルな視点。

さまざまな視点からの繊細な表現が、「旅」という言葉と世界観の中で、軽やかに、シームレスにつながっている。


もう、マジで、、どんだけ天才なのオザケン。。

なんて評論家気取りで書いてみたけど、当時の人たちの多くも、そう思ってたらしい。同じ時代の中で、こうやって語りあってみたらどうだったかな。


いや、そんな仮定にはあまり意味はないだろう。

この曲がこんな風に聴こえたのは、平成という時代のはじめから終わりを―この人生を歩んできた、今の僕だからだ。

約1年半、「人生とは旅である」としゃべりにしゃべり続けた結果、あらゆるものが"旅"を通して見えてきた僕。


旅'n LIFE

「旅するようにいきる」
「旅は暮らしの反対側ではなく、暮らしの中にある」


この言葉にたどり着いた時、この曲の中にそのすべてが詰まっているような気がして、僕は勝手にこの曲を「旅'n LIFE 公式テーマソング」に認定したのである。 

  遠くまで旅する人たちに あふれる幸せを祈るよ!

ちょっと大げさでエエカッコシーかもしれないけど、僕はそんな気持ちでこのnoteを書いたり、この場所で「旅案内」をしている。

画像1


すでに直接つながってくれている人はもちろん、いつかまだ会っていない人とも―またどこかで会えるといいな。











イノセントワールド(←このオチを読めた人は「スキ」押してください。押しなさい。)


◇◇◇

『旅n'Life』という言葉やこのマガジンに込めた想いは、このnoteに書いてあります。よかったらこちらにも寄って頂けると嬉しいです。


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