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最好映画

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最も好きな映画を書いてみます。
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#1963年

最好映画。223 「戦国野郎」1963年。

「戦国野郎」は「独立愚連隊西へ」の戦国時代版だと思ってます。 少尉とお坊さんと曹長がまた会話してる!ってだけでも楽しい(⌒▽⌒)。加山雄三=越智吉丹が武田忍軍の抜け忍。中谷一郎=銅子播磨が越智吉丹を追手なのについてくる不思議な輩。佐藤允=木下藤吉郎(!)。この3人の丁々発止が延々続く冒頭は可笑しくてしょうがない。 「木下藤吉郎、貴公、知らんのか?」 「しるかそんなもん」 「そんなもん!本人が聞いたらさぞがっかりするだろうなあ・・」 「越智吉丹、腕は立つが世間を知らぬ。ヤツ

最好映画。194 「のら犬作戦」1963年。

独立愚連隊シリーズの一編という紹介で長らく観たことがなかった、関沢新一脚本、福田純監督のいわゆる北支戦線映画。「独立愚連隊」「独立愚連隊西へ」「どぶ鼠作戦」「血と砂」の間にあって、岡本喜八監督ものではないので、ちょっと敬遠してたんですが、さにあらず。滅法面白かった!味方の中にも敵はいる、という裏テーマは相変わらずですが、隠された阿片を中国軍のはみ出しものと、日本軍のはみ出し者が奪いあう、不思議な展開。今で言う「スリーキングス」とか、かつての「戦略大作戦」のような、戦線の中で騙

最好映画。 185 「大脱走」 1963年。

宮部昭夫吹替のヒルツが観れる!ありがとう!BSテレビ東京!172分、ノーカットで久しぶりに観た「大脱走」は、やっぱり面白い!物ごころついた時から何度となくテレビで見ている、戦闘シーンのない珍しい戦争映画。脱走大成功とは言い難いし、スティーブ・マックイーン演じるヒルツ大尉が鉄条網そばをバイクで疾走するシーンが有名ですけど、この映画のキモはリチャード・アッテンボロー演じるビッグXが最初に会議を開くところだと思います。「今回の作戦は従順に収容されているフリをして250名の脱走を企て

最好映画。 127 「関の彌太ッぺ」 1963年。

「この娑婆には辛い事、悲しい事がたくさんある。だが忘れるこった。忘れて日が暮れりゃあ明日になる。ああ、明日も天気か」 恥ずかしながら股旅物って、あんまり強くなくて、市川崑監督「股旅」から入ってしまったという曲がりものです。「関の彌太ッぺ」は聞いてはいたものの、初めて観ることができました。山下耕作監督、中村錦之助主演、1963年公開。中村錦之助時代の映画は本当に面白いです。渡世人なのに気は優しくて涙もろい、観たいのは、まさにこれ!という映画でした。木村功の仇役が他の映画で観る役

最好映画。 071 「鳥」 1963年。

2007年にリメイクされて、やけにグロい印象だったダフネ・デュ・モーリア原作のパニック映画。アルフレッド・ヒッチコックの代表作でもあります。個人的には「めまい」が大好きなのですが、読後感の納得性の無さと、ただただカモメが恐いことで印象に残っている映画でした。ずいぶん後まで白黒の印象がありましたが、立派なカラー映画で、海沿いの街なんてスゴいなぁなんてぼやっと記憶していたくらい。合成感は仕方が無いですが、ともかく気味が悪かったです。ボデガベイ行った時は嬉しかったです。なんだか田舎