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最好映画

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最も好きな映画を書いてみます。
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2021年5月の記事一覧

最好映画。012 「夢の涯てまでも」1991年。再掲

ヴィム・ヴェンダース爺が黎明期のハイビジョンを使って、 日本ロケもした摩訶不思議ムービー。 1991年に観た158分はかなり短縮されたダイジェストみたいな印象があって、ヴィム・ヴェンダース本に載っていた、ペーター・ハントケ(詩人にして、ベルリン・天使の歌の脚本家)曰くの、ファーストカット9時間が見たくてたまらなかったんです。と思って30年、出ました。ありがとう!ザ・シネマ!(のオンライン)288分(4時間48分:(;゙゚'ω゚'):のディレクターズカット。観れました。お話は世

最好映画。194 「のら犬作戦」1963年。

独立愚連隊シリーズの一編という紹介で長らく観たことがなかった、関沢新一脚本、福田純監督のいわゆる北支戦線映画。「独立愚連隊」「独立愚連隊西へ」「どぶ鼠作戦」「血と砂」の間にあって、岡本喜八監督ものではないので、ちょっと敬遠してたんですが、さにあらず。滅法面白かった!味方の中にも敵はいる、という裏テーマは相変わらずですが、隠された阿片を中国軍のはみ出しものと、日本軍のはみ出し者が奪いあう、不思議な展開。今で言う「スリーキングス」とか、かつての「戦略大作戦」のような、戦線の中で騙

最好映画。193 「フォードvsフェラーリ」2019年。

2時間33分の30分をレースシーンで攻めまくる、クルマってカッコいいい!っていうための映画です。レースに興味のない人も興味のある人も、クルマを好きになっちゃいそうな、推し押しの世界。これ観て上がらない人がいるの?というくらい興奮して劇場を出ました。1966年のル・マン24時間レースを制したキャロル・シェルビーとケン・マイルズの友情の物語。ケン・マイルズ役、クリスチャン・ベイルが凄すぎです。この人ブルース・ウェインだったよね!?って思うくらい粗野でガリガリで紅茶好きで鷲鼻の英国