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ロスジェネ、Y世代のメディア感覚、7つの視点

(7/14, 9:00am updated)

先日、先輩のエリックさんのところの学生さんが書かれたnoteをちょっと読みまして、

Z世代(1995年 – 2010年生まれ)が、メディアをどう使っているのか、どうみているのかという内容でした。

私はドラゴンボールZ世代なわけですが、最近の若者(こういう時点で自分は年老いたのか・・・)は、どういう感覚でメディアを捉えているのかということで、勉強になりました。

Z世代曰く
「40〜50代がよく利用しているFacebookは、Z世代はほとんど使うことが無い」

一方で、私たち世代がいまメディアをどう捉えているのか、ということも実は把握できてないのでは、と思い書いてみます。

まず世代とは

X世代(1960年ー1974年生まれ):つまり45歳から60歳
Y世代(1975年ー1994年生まれ):つまり26歳から44歳
Z世代(1995年ー2010年生まれ):つまり25歳以下

出展によって微妙に違うようですが、ざっくりこのように分けられているようです。このX、Y、Zはアメリカでよく使われます。

日本だと、もうすぐ始まる半沢直樹のドラマでも出てくる「ロスジェネ」というのがあります。

ロスト・ジェネレーション(失われた世代:1970年から1982年生まれ):つまり38歳から50歳

わたしは1975年生まれ。Y世代であり、ロスジェネ世代であり、起業家界隈では、ナナロク世代(ナナゴー世代)とも言われています。

今回のnoteでは、この世代を「ロスジェネY世代(1970年〜80年生まれ」という造語を作りまして、語ってみたいと思います。

ロスジェネY世代のメディア感覚

結論。

敢えて結論から書かせてもらうと、Z世代は、先のnoteにある感覚。かなりZ世代全体で共通してるのではと思ってます。

それに対して、ロスジェネY世代は、けっこう幅があると思ってます。

つまりは、Z世代が当たり前のように使うものを使い始めた人と、そうでない人と。その差があるのだと思います。

その手前のX世代もそんな気がします。

メディア感覚を次の順番で語ってみます。

マスメディア(テレビ・新聞)、雑誌、漫画、ポータルサイト、SNS、新興系、そして私なりの波の乗り方。

1. マスメディア(テレビ・新聞)の感覚

テレビ
私がテレビをほとんど見なくなったのはいつだっただろう。明確に覚えてません。おそらく2010年くらいだと思います。34、35歳くらい。その辺りからほぼ見てません。

唯一見てるのは、たまに大河ドラマ(龍馬伝2010、真田丸後半のみ2016年)、NHKスペシャル、「ブラタモリ」くらいでしょうか。あと、「鶴瓶の家族に乾杯」これも素晴らしい番組です。毎回見るというよりは、HDDに録画されたもののうち、気が向いた時に見る、そんな感じです。

丸々1週間、テレビを1分もつけないことも普通にあります。これは、ロスジェネY世代では開きがあるんじゃないでしょうか?私は極端かもしれません。

新聞(紙)

1998年、大学生の時に日経新聞を取り始めました。そして、2011年に辞めました。シンガポールに移住するのもきっかけでした。それ以来10年、紙の新聞は取っていません。NIKKEI.comは読んでますが、無料会員のみの状態です。

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2. 雑誌への感覚

元来、雑誌といえば、美容室。そんなイメージを持っています。髪を切りに行く2ヶ月に一度だけ、30分ほど眺めるもの。それが私の雑誌に対するイメージです。

もう1つは、コンビニでふらりと手に取る。おそらく10秒ほど。

買っても良い(実際買ったことがある)のは、2つしかありません。NumbersとCourrier Japonです。

Numbersは、イチローさんの特集号を3冊ほど、清原さんの特別インタビューの号を1冊。Courrier Japonは、気になるテーマは、たまに買ってました。それもWeb一本化されたので、必然的に買わなくなった(買えなくなった)。

つまり、ほぼ生涯にわたって、ほとんど買ったことがないのが雑誌です。

3. 漫画

これはメディアや雑誌と言うのかどうかはわかりませんが、やはり爆発的な影響力があるのは、日本では漫画だと思います。

鬼滅の刃はまだ読んでませんが、ロスジェネY世代はまさに漫画のゴールデンエイジを育ってきたと思います。

キン肉マン、北斗の拳、アラレちゃん、ドラゴンボール、スラムダンク、タッチ、ラフ、H2、聖闘士星矢、シティハンター、幽遊白書、ろくでなしブルース、YAWARA、マスターキートン、うる星やつら、らんま1/2、めぞん一刻、生徒諸君、有閑倶楽部、美味しんぼ、おーい龍馬、沈黙の艦隊、島耕作、ジョジョ、3x3Eyes、バナナフィッシュ、るろうに剣心、イニシャルD・・・

なにも参照せずどんどん出てきます。

副総理も漫画好きのようですが、私の場合、1995年6月のドラゴンボールの連載終了と同時に、週刊ジャンプを買うことは辞めました。ある種卒業です。

新しいところで読んでみるものは、やはり「ドラゴンボール超」でしょうか?結構面白いです。他にはワンピース。宇宙兄弟あたりでしょうか。

4. ポータルサイト

ニュースメディアと言っても良いのかもしれませんが。

私の場合、ニュースアプリは、一切使ってません。ものの見事に1つも使ってません。見るのはYahoo!ニュースくらいです。次のSNSでも取り上げますが、1つのニュース記事をきっかけに、検索やリンク先などをどんどんと辿っていくことで情報収集します。

特別1つのニュースメディアを毎日チェックする、というのはしてません。

ロスジェネY世代の私の場合、20歳の時にYahoo!が日本で始まりました。

LINEが始まったが35歳の時。LINEニュースはその2年後くらいでしょうか?LINEもほとんど使ってませんが・・・

2006年、世の中でWeb2.0という言葉が出始めた頃、私はすごく苦しかったのを覚えています。

30歳、31歳の時です。経営コンサルタントとして働いていたのですが、先が見えない。やりがいが感じない。困難さがない。ものたりない。そんな仕事の毎日を過ごす一方、していたことは、「世の中すべての情報を把握しようとする」ということでした。

Twitterのすべてのタイムラインを読み、Yahoo!ニュースから始まり、NIKKEI、Asahiなどすべてのニュースポータル、Financial times, New york timesなど海外のサイト、さらには、Googleアラートで、毎週のようにフィルタリングキーワードを増やしていき、そこでひっかかるすべての情報をよみあさろうとしてました。日本語も英語も。

そして、破裂しました。無理でした。当たり前です。

そこからウェブ上の情報、情報収集に対するスタンスが変わりました。

5. SNS

SNSを使い始めたのは、2008年のFacebookとTwitterだと思います。mixiはまったく使っていませんでした。

ブログは、アメブロを少し書き、途中Tumblrにも手を出した時期もありました。

最初Twitterが好きでした。2009年から2010年にかけて、毎日使ってました。この頃は今のような誹謗中傷の嵐はそれほど多くなく、なにか尖った人、新しいものが好きな人ばかりがTwitterを使ってました。

よく突然DMを送って、いろんな人に会いにいきました。海外出張でも出張の1週間前に送って、突然カフェで落ち合ったりと、いろんな人に会いました。

その時のご縁がいまだに続いていたりもします。

Facebookをよく使うようになったのは2010年後半くらいからでしょうか。日本でも徐々に利用者が増えてきたのがきっかけです。

Facebookは2008年ニューヨークにいた時に、友人に「なんだ、Facebookもしてないのか!」と言われ始めたのがきっかけでした。

そして、2020年現在。残念ながら、一番使っているのがFacebookです。Z世代曰く「40〜50代がよく利用しているFacebookは、Z世代はほとんど使うことが無い」 はい。おっしゃる通り、よく利用しております。

よく考えてみたらSlack/Chatworkのビジネスチャット以外でいうと、仕事の9割はFacebookのメッセンジャーを使ってる気がします・・・

最近の私のFacebookの使い方は、「村の掲示板」です。

Facebookに2200人ほど友人がいます。おそらくその中の50人くらいの人の投稿が私のタイムラインに流れてきます。その半分(以上)は記事のURLがついてます。

私にとって、それはメディアなんだと思います。

よくよく気づくと、すごい狭い世界のメディアを毎日眺めているのかもしれない、とぞっとします。私のタイムラインを眺めている限りは、2016年にトランプ大統領が当選することは予測できません。2020年に小池知事が再選できることは予測できません。

マスが見る世界とは、全然違うのかもしれません。

私の接し方は、こうです。

タイムラインで記事が流れてくる。それをクリックし、そのニュースメディアに飛ぶ。どこのサイトかどうかはどうでもいい。記事を読む。その真偽、レベルを見極める。その信憑性、分析の深さなどは、自分で評価して読みます。興味が沸いたら、検索で調べ始める。関連記事を読む、海外ネタなら海外のニュースサイトも読む。より興味がわいたら、レポートや、ブログ、noteなどでも取り上げられてないかをチェックする。

関連するものはどんどんと広げていく。気づいたら、ものと記事は太陽光パネルの新技術だったのが、たどり着いた先は、エジプトの古代遺跡の発掘記事なんてことも毎日あります。

毎日毎日、きっかけは、Facebookの友人たちがあげる記事で、そこから広げていき、数えてませんが、毎日200、300は流しみている気がします。

その昔、Web上のすべての情報を読んでやろうと思っていた10年前に比べれば、見る量は減ったかもしれませんが、十分だと思ってます。

ロスジェネY世代ですが、SNS、特に2大SNSのFacebookとTwitterですが、大学時代の同期が10人いたら、使ってるのは3人程度です。Twitterはゼロに近い。

Z世代が「40〜50代がよく利用しているFacebook」と思ってるかもしれませんが、5割以上の40〜50代は、このSNSの世界にすら来てないと思います。

6. 新興系

新興系と言っても、2010年以降という整理でまとめたいと思います。

下記は、ロスジェネY世代の中でもそうとう個人差があると思います。

Youtube:BGMで使うくらいです。ユーチューバーはほぼ見ません。
LINE(LINEニュースなど):ほぼまったく使いません
Whatapp:よく使います
Wechat:中国人と主によく使います
Skype:ほぼ使いません
スマートニュース:インストールすらしてません
Gunosy:インストールすらしてません
Newspick:Facebookに流れているのをみます
Yahoo!ニュース:アプリでなくブラウザで見ます
Instagram:ほとんど使いません
Tiktok:ほぼ使いこなせません
Snapchat:まったく使いこなせません
Houseparty:まったく理解が及んでません

番外
Zoom:毎日使います
Meet:毎日使います
スペちゃ:ちょっと使いましたが、飽きました
Slack:毎日使います
Chatwork:よく使います(2011年から)
Airbnb:海外行く時は使います

これはロスジェネY世代の1つの側面です(たぶん)。

こうやって見渡してみると、新興系で私が使いこなしているものは、、、SlackとZoomくらいしかないのでは・・・

(7/14, 9am追記)
私がニュースアプリ系を使わず、基本ブラウザを使うのにはわけがあります。

それは、「ニュース記事のタイトルが変わっている場合がある」からです。

例えばこちら。

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Yahoo!のトップでは、「誰がどこに?変わり果てた集落」なのですが、クリックすると、「集落存続の危機」球磨村神瀬地区 国道寸断、避難散り散り」となります。それをシェアすると、「誰がどこに?変わり果てた集落」に変わります。一方、熊本日日新聞経由で、シェアすると、「集落存続の危機」球磨村神瀬地区 国道寸断、避難散り散り」のままです。

これは人それぞれかもしれません。私はメディアの方が、懸命に考えた記事のタイトル、そのものを見たいのです。なので、気になった記事は必ず、元のウェブサイトに移動してから読むようにしています。これが、ニュースアプリを使わずに、ブラウザで常に読む理由です。ニュースアプリは使い勝手の良いものはたくさんありますので、これはもう、なんでしょう。性格的な問題かもしれません。(7/14, 9am追記ここまで)

7. 私なりの波の乗り方

最後に、私なりの波の乗り方、メディアとの付き合い方で締めたいと思います。

一番みるサイトがあります。圧倒的に。Wikipediaです。

Googleで検索するのは、はっきり言って、Wikipediaのそのキーワードのページを見るためです。Googleの利用用途はほとんどそれです。

とにかく毎日数時間はWikipediaを読んでます。敢えて言うなら、しらみつぶしに。

Yahoo!ニュースでニュースを見る。例えば古代エジプトの遺跡で新しい発見の報道。

そしたら、もう1時間は古代エジプト史、ファラオ。アレクサンダー大王、などなど関連するWikipediaを読み漁ります。ある種、それは歴史を振り返る行為です。

そのあとは、エジプト遺跡関連のここ3年から5年の記事を読み漁ります。そこでまた新しいキーワードが出てきたら、それについてまたWikipediaに行きます。

古代エジプト遺跡、鏃の成分などに「隕石」が使われていたりします。その話題が出たら、次は隕石、惑星、小惑星、銀河系などあらゆるWikipediaをまた読み漁り始めます。

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1つWikipediaのページを開いたら、そのページに載っているすべてのリンクも読みます。日本語が内容が少なくチープなら、英語のWikipediaにうつって読み始めます。

一番下のリファレンスリンクもすべからくチェックしていきます。

Wikipediaで過去を読み。同じキーワードで最近のニュースの今を読む。これを興味の赴くまま、目の前を通り過ぎるリンク。かたっぱしからWeb上を泳ぎ回ります。

これが私なりの波の乗り方です。

過去を知り、今を知り、そして未来を想像する。毎日毎日、これを繰り返してます。計測してませんが、毎日2、3時間はWikipediaを読んでいる気がします。

こんなところが、私、1975年生まれの44歳、ロスジェネY世代のメディア感の1つの側面です。

みなさんのメディア感覚「1. テレビ・新聞、2. 雑誌、3. 漫画、4. ポータルサイト、5. SNS、6. 新興系、7. 自分なりの波の乗り方」はどんな感じなんでしょうか?

コメントやSNSシェア、みなさん自身のnoteなどで教えてもらえるとぜひ読みたいと思います。

1995年、20歳でインターネットに出会ってからこんな感じで生きてきた私は、いまのネットの居心地の悪さ、素直になれない、気持ちよく何かを吐き出せない。そんな感覚を持っています。

そこで、時にはありのままの感情をシェアして共感者を得ることで、自分も周りも、そして地球環境さえもウェルビーイングにしていくアプリ、Feelyouというものを開発し、運営しています。ロスジェネY世代は言うに及ばず、Z世代もX世代も使って欲しいものとして。ぜひ手に取ってみてください。(自社アプリの宣伝で締めるというメディア記事であったことをご了承ください)



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