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あなただけの問題ではない

先ほど、AGT(アメリカズ・ゴット・タレント)公開オーディション番組のYoutubeを観ていました。ゴールデンブザーを押された挑戦者は、準々決勝進出が無条件で確定します。

挑戦者には様々な理由でこのゴールデンブザーを獲得するために挑むのです。生い立ちや、環境…実に深く…いつ見ても、このゴールデンブザーが押された瞬間は感動の涙がこぼれます。

その中でも、今回観ていた中で…中東の女性ダンスチームが出場。
出身はレバノン。
審査委員長のサイモンが出場の理由や経緯を尋ねます。
チームのリーダーが声を詰まらせながら
「女性でも芸術を表現できるということを伝えたいのです」と…

その時に以前エジプトを訪問した時の思い出が蘇りました。
私は友人の会社にお邪魔して、友人の仕事が終わるまで会社の中で待たせてもらいました。
喉が渇いたので、給湯室らしき場所でコーヒーを淹れようとしていた時、
一人の女性が
「いいのよ、私の仕事だから、私がコーヒーを淹れるからね」とカップを用意してくれました。
どうやら給仕さんらしい…
お礼を言って、コーヒーを待っている間に彼女とおしゃべりをしていると、給湯室には女性スタッフさんが一人増え、また一人…と増えていきました。
日本から女性がひとりでエジプトに来た!
これに女性たちは興味深々です。
「あなたの仕事は何?」 「あなたは結婚しているの?」 あなたは?あなたは?の質問攻めですw
相当レアな感じだったのでしょう。
「仕事はZUMBAのインストラクターです」と答えると、彼女たちは歓声を上げ、思い思いに踊り始めましたw
今思うと、かなりシュールな光景ですが…至って本気w
マサイ族の歓迎のダンスを受けてる日本人のように皆さんの目には映ることでしょう…

しかし、私も名前がノリコだけにだんだんと歓迎をお受けするに至りw
ノリノリ本領発揮です。携帯に入っている曲を流しながらプチレッスン!いつの間にか給湯室に入れない満員御礼のダンスフロアとなっていました。
みんな自由にキラキラと笑顔で踊っている姿を今でも忘れることはできません。

何だか騒がしい給湯室を不審に思った友人はその光景を遠くから見ていたようで、私が友人の姿を見つけた時「ヤバい!」と女性たちに
「さぁ!皆さん、お仕事に戻りましょう!」と声をかけ、レッスンは終了。
これは絶対に怒られるな…そんなバツの悪さを感じていると友人は、私をじっと見つめて
「君はどんな魔法を彼女たちにかけたんだい?あんなに楽しそうに笑っている姿を見たのは初めてだ!」と不思議そうでした。

男性の前ではつつましくでもあり、ましてボスとなれば尚更のこと…
ケラケラ笑うわけにもいかなかったのでしょうね。

エジプトに行く前に一応、文化や宗教、習慣のことを調べてはいきました。その中でも女性は伴侶以外の男性の前で肌をさらしてはいけない…
今でこそ若い女性たちの間ではヒジャブという頭や体を覆う布を身に着けない流行もあるそうですが、大半の女性は着けています。
私は半袖に短パンという軽装…今思うと、訪問者としては失礼だったなと反省していますが、彼女たちはなかなかお目にかかれない珍獣を楽しんでくれたのかも…です。

少し経つと、一人の女性が私のところに来て
「私、もうすぐ結婚するの…」と大変浮かない顔をなさっていました。
何も知らない私は
「おめでとう!良かったね」とサラリと口から出てしまったのです。
これは手はひざ、お口にチャックな事案でした。彼女は続けて…

「私、結婚する人と会ったことがないの…お母さんが決めたことだから、
何も言えないの。日本でもそうなの?」

私は何と返答して良いのやら…少し間をおいてから

「日本も昔はそうだったみたい。私が生まれるずっと前のことだけど、今は自由に恋愛もできるし、結婚もできるわよ」

彼女は正直に自分の今の心境を少しづつ話してくれました。

「不安なの。会ったこともない人と結婚するなんて」
この時の私は大丈夫よ!なんて言えるようなそんな簡単なことではないとわかっていました。
ただ手を握りながら一言、
「あなたの幸せを願っているね」とだけ伝えるのが精一杯でした。
その後、FBで彼女とご主人の仲睦まじい姿を拝見して心から安堵してます。

またしばらく経つと、今度は受付の女性が私に
「主人がもう1か月、家に帰って来ないの。他に女性がいるみたいなの…だけど、私は彼をとても愛してるし子供達も彼の帰りを待っているの。私はどうすればいいのかしら?」

もうすでにお分かりだと思いますが…
完全にノリコのお悩み相談室です。有難いことに…でも、この気持ちすごくわかるんです。こんなこと誰にも言えないって時に異国の女性が現れ、えぃ!話してみよう!みたいな気持ち。

私は彼女のお子さんのことや、生活費のこと、ご両親のことの話を伺って
「私だったら、たくさん慰謝料をもらって別れますが…今の現状としてはもう少し判断は待った方が良いと思う」と伝えました。
好きなんですよ、彼女はご主人を…だからです。
そのアドバイスが正解か不正解か?それはわかりません…
しかし、思い切って私に話をしてくれたことに感謝しかなかったですね…
ひたすら聞くだけでした。

中東だからとかの話ではないのです。
だからと言って、私はジェンダーの問題をどうこうしようという気もありません。女性が虐げられて生きてきた事実はありますが、そこをどうにかしていくぞ!というエネルギーを楽しさや上手く楽しむことに向けていきたいと思っています。

何か問題や悩みがあれば、共有していける仲間を創ればいい…
そこでは問題を振り切るためにや、悩みを忘れるためにではなく
『私たちの問題』として一緒に分かち合える支えがあることは人生を生きやすく、そして一層楽しくさせるでしょう。

繋がるということ…
辛いと言える場所、幸せ!と叫べる場所
そんな場所を目指して♡

インスタでウーマンズサークルはじめます♪

https://www.instagram.com/p/CisH09sJMUb/?igshid=YmMyMTA2M2Y=

よろしければ是非、お待ちしてます。

たくさんの愛をこめて

Share the love ♡Nori



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