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金曜ロードショーから見る最強映画決定戦!!「ジブリ」?「ディズニー」?それとも「コナン」??

こんにちは。
暇なGWを少しでも楽しくするために、みなさんは何をしてますか?
僕は、映画やら本を読んで暇をつぶしている(有効活用していると言い聞かせている)わけです。
映画を観ていると、結局人気なものって「ジブリ」「ディズニー」だよな…と思うのですが、一体どっちが人気なのか?いや待てよ、「コナン」かも…なんて思ったりもしています。
「そんなの興行収入とか視聴率を見れば一発じゃん!」なんて夢のないことを言わずに、SNSで一番盛り上がっている、熱量の高い映画は何か?そして、興行収入との関係なども調べてみたいなと思いました。
今回は、誰でも観ることができる「金曜ロードショー」で放送された作品を題材に調べてみたいと思います。
※基本的には自己満足のためにやっています…※

予想!!

①視聴率はやっぱり「ジブリ」が最強。次いでディズニーのピクサーアニメ、細田守監督作などの日本のアニメという順になっている。

②視聴率と金曜ロードショー関連の投稿数は大体比例する。しかし、10代~30代を中心にファンの多い「コナン」シリーズが最も多くなる。そのあとに「ジブリ」や「ディズニー」アニメ作品の順になる。
マーベル、スターウォーズ、ホラー系などコアなファンがいる作品は視聴率は伸びないが、投稿数はそれらに次いで多い。

③視聴率に興行収入は比例する。劇場で観た人の数に比例しやすい興行収入と、番組を選んで観た人(世帯)の数に比例するだろう視聴率の傾向は似ていると思うから。

★やっぱり総合で「ジブリ」はまだまだ最強!!★

"視聴率"から「金ロー」を見てみる

冒頭でお話した通り実際に金ローで人気なものは何か?を調べる際に指標となるのは、"世帯視聴率"だと思います。
最近のものを簡単に見てみましょう。

※ビデオリサーチ https://www.videor.co.jp/tvrating/

赤い印は12%を越えた回です。
2020年で最も視聴率が良かったのは、4/17に放送された『名探偵コナン 紺青の拳』で13.9%でした。次に良かったのが、2/21『リメンバー・ミー』『魔女の宅急便』どちらも12.9%でした。カテゴリー分けをし上位3位を見ていくと、

1位:コナン 13.9%
2位:ディズニー(ピクサー)、ジブリ 12.9%

となっており、どれもアニメということが分かります。4番目に良かったのも「コナン」シリーズでした。ちなみに、ワーストは1/31に放送された『十二人の死にたい子どもたち』で6.3%でした。

では、2019年はどうでしょうか?2019年4月末からの推移です。

※ビデオリサーチ https://www.videor.co.jp/tvrating/

最も視聴率が良かった回は、8/16の『千と千尋の神隠し』で17.9%でした。次に良かったのは15.6%の視聴率を獲得している6/7に放送されたエマ・ワトソン主演の『美女と野獣』でした。やっと実写映画が出てきましたね。そして3番目は、アニメの『アラジン』で15.1%となりました。この2作品は実写版の『アラジン』公開タイミングだったので、話題に上がりやすかったと思いますが、そこは一旦考えずにおきましょう。(気にしないとダメなのですが、イベント的なものを気にするときりがありませんのでご了承ください)
その他12%を越えたのが、『崖の上のポニョ』(ジブリ)12.5%、『天空の城ラピュタ』(ジブリ)14.5%、『アナと雪の女王』(ディズニー アニメ)12.9%でした。「コナン」シリーズは惜しくも12%に届かず、「ゼロの執行人」は11.6%、「ルパン三世vs名探偵コナン」は11.2%という結果でした。

2019年の世帯視聴率の上位5位をカテゴリー分けして見ていくと、

1位:ジブリ 17.9%
2位:ディズニー(実写) 15.6%
3位:ディズニー(アニメ) 15.1%
4位:ジブリ 14.5%
5位:ディズニー(アニメ) 12.9%

2019年4月26日~2020年4月24日までの視聴率のランキングをカテゴリーで合わせると、

1位:ジブリ 17.9% ※2019年放送
2位:ディズニー(実写) 15.6% ※2019年放送
3位:ディズニー(アニメ) 15.1% ※2019年放送
4位:ジブリ 14.5% ※2019年放送
5位:コナン 13.9% ※2020年放送

となっており、やはり「ジブリ」と「ディズニー」というブランドが非常に強いという結果になりました。それを追う「コナン」という構図でしょうか。
とは言え、20年4月に放送された「コナン」シリーズの映画は2本とも12%を越えています。
①公開される予定だった最新作の話題があった
②コロナで外出が控えられたこと
が大きな要因だと思いますが、ジブリ映画が制作されていない今、ディズニーに迫る勢いで成長していることが感じられます。ジブリの『魔女の宅急便』や、ピクサーの大ヒット作『リメンバー・ミー』を視聴率で上回ることから「コナン」シリーズはもはやジブリ・ディズニーの2大ブランドに割り込むくらい大きなものになっているのではないでしょうか。

なので、

①視聴率はやっぱり「ジブリ」が最強。次いでディズニーのピクサーアニメ、細田守監督作などの日本のアニメという順になっている。

という予想は「ジブリが最強」のみ正解!
次いでピクサー系ではなくディズニー実写やプリンセスもののアニメ、そして細田守監督作よりも「コナン」シリーズが視聴率的に高いという結果になりました。

ここまでは、視聴率を見てきました。
では、SNSでの投稿数はそれに比例するものなのでしょうか?どの映画が最も熱量高く話題化しているのでしょうか?
次は、放送日の「金曜ロードショー」に関わる投稿数に迫りたいと思います。

"口コミ数"から「金ロー」を見てみる**

口コミ数=Twitterで投稿された数と定義とします。
Twitter上で、いろいろなハッシュタグやキーワードがその都度使われていると思いますが、タイトルの言いやすさ・言いにくさなど鑑みて、投稿数を調べるワードを統一します。

【「金曜ロードショー」、「金ロー」のいずれかを含む投稿】

を計測しました。

※1/10のサンプリングデータより算出

分かりやすくしたつもりが、小さくなってしまいました。見にくくてすみません。5千件以上の投稿に印を入れました。

最も投稿数が多かったのは、『名探偵コナン 紺青の拳』(世帯視聴率:12.5%)で12,341件となり、最も熱量が高いものだと分かりました。コロナ状況下であったことも影響があると思いますが、「コナン」シリーズは1年で3回も投稿数が5千件を超えています!
次いで熱量が高かったのは19年8月30日の『天空の城ラピュタ』(世帯視聴率:12.5%)の7,204件(翌日の8/31が9,894件なので、放送後に延びたと考えられます)。「バルス!!」と叫ぶ文化がTwitterでは根付いていることが強みとなったのかもしれません。
そして、3番目に高かったのが、なんと『IT/イットそれが見えたら、終わり。』(世帯視聴率:9.7%)で9,725件となりました!「IT」が伸びた要因としては、映画の公式Twitterアカウントが情報を拡散して、観るよう呼びかけていたことですが、それについてくる良質なファンが多くいたことだと考えられます。
ここまで、視聴率の3強は「ジブリ」「ディズニー」「コナン」でしたが、熱量の3強は「コナン」「ジブリ」「ホラー実写」となりました。

ディズニー映画が、5千件の大台を越えたのはコロナ状況下での『美女と野野獣』のみという結果になりました。ファミリーで楽しむ映画ということで、Twitter上での盛り上がりよりもゆっくり"家族"で楽しむタイプのディズニー映画は、「ジブリ」や「コナン」シリーズに比べると、Twitterとの相性はそこまで良くはないのかもしれません。

次いで、3千~5千件の投稿があったのは、『ドクターストレンジ』(ディズニー マーベル)3,212件 世帯視聴率7.9%、『サマーウォーズ』(邦画 アニメ)4,346件 世帯視聴率 10.9%、『カイジ2』(邦画)3,157件 世帯視聴率 8.8%、『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』(コナンシリーズ)3,013件 世帯視聴率 10.3%でした。マーベル系も作品が3本ありますが、そのうちの1本のみしか3千件を越えていません。スターウォーズ系の作品、ディズニーアニメ、ピクサーアニメなどファンが多い作品でも投稿数は伸びませんでした。

つまり、"視聴率"とSNS上での"熱量"は、一致するわけではないということが言えると思います!それが、良い・悪いということではないです。
視聴率が大きくとれていなくてもTwitter上で盛り上がる映画はあり、一定層に深く刺さって、彼ら"コアファン"を起点に広まるか、"ライトファン"が桁外れに多いかの違いなんだと思います。

作品によりけりではあるけれど、傾向として言えることは、

★ジブリは"ライト&コアファン"どちらもついていため、視聴率も、SNS上の熱量も高い。

★ディズニーは"ライトファン"、家族などに支えられているため、視聴率は高いものの、SNS上の熱量はそこまで高くない。

★コナンは"ライト&コアファン"どちらもついていため、視聴率も、SNS上の熱量も高い。ただし、ライトファンはディズニーのファンに比べると少ない。

★マーベル作品やスターウォーズ作品は、"コアファン"に支えられているため、視聴率は伸びないものの、SNS上の熱は高まりやすい。しかし、作品によってである。金曜ロードショーで観たい!というよりも個人の楽しみ(超コアファン)として観る層が多いのかもしれない。

★IT(非常に限定的だが)は"コアファン"に支えられているため、視聴率は伸びないものの、SNS上の熱は高まりやすい。自分の胸のうちでしっかり楽しみたいマーベル系のコアファンではなく、みんなで超楽しもうぜ!と言えるパーティーピーポー系コアファンが中心のため、どのチャンネルでやっていてもそれが広がっていくのではないか。ホラー=お祭り感があるのではないか。

★その他については、大体が視聴率と投稿数がおおよそ比例する傾向はある。

ということだと思います。

なので、

②視聴率と金曜ロードショー関連の投稿数は大体比例する。しかし、10代~30代を中心にファンの多い「コナン」シリーズが最も多くなる。そのあとに「ジブリ」や「ディズニー」アニメ作品の順になる。
マーベル、スターウォーズ、ホラー系などコアなファンがいる作品は視聴率は伸びないが、投稿数はそれらに次いで多い。

こちらはほぼ正解ということが言えるのではないでしょうか。ただし、マーベル系、スターウォーズ系はどちらも(視聴率・投稿数)振るわない結果になりましたので、「その作品が見たい!」と金曜ロードショーで観る層とは一線を画す映画(=自分でしっかり楽しみたいコアファン向け)と認識されてしまっているのかもしれません。

"興行収入"から「金ロー」を見てみる**

視聴率、投稿数を見てきましたが、公開された当時の興行収入とどう関係があるのか見ていきたいと思います。時代が違う映画が多いので、ここは参考程度です。それぞれ、上位10位を色付けしています。

※興行収入:ウィキペディアより (参考程度)
※世帯視聴率:ビデオリサーチ https://www.videor.co.jp/tvrating/
※投稿数:1/10のサンプリングデータより

「ジブリ」シリーズは古い作品もあるので一概には言えないが、興収・視聴率・投稿数すべてにおいてやはり高い数値となっています。
「コナン」シリーズ作品が軒並み高い興行収入をたたき出すと同時に、視聴率も投稿数も非常に多くなる傾向があります。
「ディズニー」系は興行収入、視聴率は良いが金曜ロードショー時投稿数が増えていません。Twitter上で強烈に発信をしたがるようなファンが多くおらず、ライトファンに支えられていることの証かのかもしれません。
一方、「スター・ウォーズ」作品は興行収入は高い者の、視聴率も投稿数も増えていません。つまり、若い人よりも年配層が劇場で観るか個人で購入・配信やレンタルから観る視聴体系になって作品になっているということも言えるかもしれません。

③視聴率に興行収入は比例する。劇場で観た人の数に比例しやすい興行収入と、番組を選んで観た人(世帯)の数に比例するだろう視聴率の傾向は似ていると思うから。

興収を調べている段階で、監督の知名度等が年を経ると変わってしまっているので、あまり関係性を見つける意味はないと気づいてしまいました。「ジブリ作品」は数十年で育ち、「コナン」シリーズも毎年興収記録を塗り替えるなどさらなる成長過程にあります。ただし、放送された7つの作品が興収・視聴率ともに10位以内という結果なので、この予想はおおよそ正解だったのではないでしょうか。

まとめ

以上から、最強候補は「ジブリ」シリーズ「コナン」シリーズに絞られました。
3つの興収・世帯視聴率・放送日の投稿数で10位以内に入った数、並びに平均ポイント(興収・世帯視聴率・投稿数で10位以内の件数÷合計本数)は、

「ジブリ」シリーズ:9件(放送本数は5本)  1.8P
「コナン」シリーズ:8件(放送本数は6本) 1.3P
「ディズニー」シリーズ:8件(放送本数は7本)※マーベル&SWを除く 1.1P

2つの世帯視聴率・放送日の投稿数で10位以内に入った数、並びに平均ポイント(世帯視聴率・投稿数で10位以内の件数÷本数)は、

「ジブリ」シリーズ:7件(放送本数は5本)  1.4P
「コナン」シリーズ:5件(放送本数は6本) 0.8P
「ディズニー」シリーズ:4件(放送本数は7本)※マーベル&SWを除く 0.6P

★やっぱり総合で「ジブリ」はまだまだ最強!!★

結果、予想通り現在もまだまだ【ジブリ】が最強!!!ということでした。もちろん、金曜ロードショーというフィルターを通したときのものです。「コナン」シリーズの数値が、今後はますます上がっていくことも予想されます。
作風などは置いておいて、数字の面からいくと、ポスト宮崎駿は「コナン」なのかもしれませんね。

僕の予想を上回り、「コナン」シリーズに勢いがありましたので、「僕とほぼ同じ年のコナン君だから、もう30歳越えているよね?」というどうでも良いことは言わずに、今日から徐々に映画を観ていきたいと思います。


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