40年ぶり、公立小学校全学年35人学級へ
みなさん、こんにちは。
のりそらです。
『教育に選択肢を、人生に革命を』をモットーに、
経営理念を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCOOLの創造とした次世代の学校を作りたいと考えて活動しています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
さて、今日の目次です↓↓
公立小学校全学年35人学級へ
『公立小学校全学年35人学級へ』というテーマでお話をしていきたいと思います。
著者からすると、「やっとかあ」といった感想です。
数年前に2度ほど6年生で40人学級を経験し、とても大変な思いをしました。
体が大きくなった6年生40人が1つの教室に集まる、これは本当にすごい状態です。密にも程があります。
空間的な要素だけでなく、児童1人ひとりに寄り添うことも、40人いるととても大変になります。
また、事務的な仕事も40人分となるわけで、単純に毎回テストの採点が5人から10人くらい多い感じで、小さな負担も積もれば山となる感じでとにかく大変だった記憶があります。
逆に良かった点として、それだけの人数がいると、さすがに子どもたちも忙しくしている先生に頼りすぎるのはどうか?と考えるのだか、自立していっている感じの手応えはあったような気がします。
私の話になってしまいましたが、概要はこんな感じです。
ニュースの概要
”現在は40人(小学1年は35人)と定められている公立小中学校の学級基準について、政府は小学校に限り、全学年を来年度から5年かけて段階的に35人まで引き下げる方針を固めた。複数の政府関係者が明らかにした。17日に麻生太郎財務相と萩生田光一文部科学相が直接協議して合意する見通しだ。”とのことです。
小学校の学級基準の一律引き下げが決まれば約40年ぶりのことのようです。私が生まれてから今まで基準が変わっていなかった事を思うと、何とも言葉になりません。以上がニュースの概要です。
30人学級は没→35人学級へ
本当は、30人学級を目指していたそうです。
しかし、その効果を疑問視する声が上がり、35人という内容に落ち着いたようです。
と言っても、学級基準を定めた義務標準法の改正案を年明けの通常国会に提出すると言うことが決定したと言う段階ではあります。
しかし、恐らくこれは決定でしょうね。
30人学級を疑問視する声が上がったというのもありましたが、私は、日本人学校で教鞭をとっていた時に、30人以下の学級を経験しています。
具体的には、23人、25人、27人と毎年30人以下の学級でした。男女比はほぼ同じだったので、男女それぞれ10人前後となっていました。
はっきり言って、大きな問題を感じませんでした。
それこそ、日本人学校に行く前がちょうど先ほど述べた6年生40人学級だったので、ほぼ半減でした。それだけに違和感はかなりありました。
しかし、実務の上では、何も問題なく、むしろ、勉強も生活も一人ひとりに目が行くのできめ細かな指導ができたと思います。
よく問題点として上がるのが、学校行事をはじめ、集団としての盛り上がり感であったり、集団としての切磋琢磨の機会であったりを心配する声もあるようですが、これについてはやりようですよね。
必要に応じて学級を解体し、適正な人数で再構成してあげればいいだけです。
その際は教員の手間がかかりますが、日頃の負担が軽減している事を考えれば、何てことはありません。
30人学級を疑問視する声には何があるのか甚だ疑問です。と思いながら記事を読み進めると、何と、このように動き出したきっかけが、
コロナかいっ!!
実は『コロナ』だった、と知って絶句でした。
”少人数学級の導入論が浮上したのは、新型コロナウイルスの感染拡大がきっかけ。今春、長いところで約3カ月間の休校を余儀なくされたことを受け、身体的距離を取りながら子どもたちが安心して学べる環境を整えるべきだとの声が与野党や地方自治体から上がった。”ということなんです。
身体的距離を取るためなんです。安全上の配慮であって、教育上の配慮ではないところにがっかりでした。
安全は大事なので、安全を考えるのはOKなんです。
しかし、40年も変わっていなかったのだから、またさまざまな教育課題がある今だから、安全と同じくらい教育的な配慮が要因であって欲しかった。
やれ、児童生徒の人数に応じて教員の定数がどうのこうのと財政的なものなども理由に今まで変えられなかったのでしょう。
でも、弊害は相当前から出ていたし、今も学校の人手不足は深刻です。
それなのにこの状況では、やはり教育の未来は明るくない!!
政治家なのか、官僚なのか、誰が愚かなのかわからないけれど、現実を知れ!!と言いたいです。
今回の変更が、『教育上』吉となる事を祈ります。
まとめ
今日は、『公立小学校全学年35人学級へ』というテーマでお話をさせていただきました。
最後には、私の心の声がだだ漏れになってしまいましたが、教育の変化のスピード感には前々から問題ありだと感じていました。
組織が大きすぎるのでしょう。
一つのことをやるのに、足並みをそろえるのに、あまりに時間がかかり過ぎます。
もっと小回りが効くようになって欲しいと常に願っています。
本当に子どもたちにとって大切なことがしっかり議論され、改革されていくことも常に願っています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。