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【目からうろこの教育術】すぐにマネしたいマネー教育、子どもだって稼げるんだ!!
みなさん、こんにちは。
のりそらです。
『教育に選択肢を、人生に革命を』をモットーに、
経営理念を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCOOLの創造とした次世代の学校を作りたいと考えて活動しています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
さて、今日の目次です↓↓
マネー教育、子どもだって稼げるんだ
『マネー教育、子どもだって稼げるんだ』というテーマでお話をしていきたいと思います。
『マネー教育』と聞くと、何となく嫌らしい感じに思いませんか?
たいていの人(特に日本人)は、お金についての話をどこか習慣的に敬遠しがちです。
なるべくならば、そういった話はしない方が良いと思っているのです。
事実、そのように家庭や学校で教育されてきたのでしょうね。
そんな調子ですから、”子どもにお金の教育を”なんて言葉を発したら、どこからともなく批判が飛んできそうなものです。
しかし、今回はしてみようと思います。アメリカと日本の実例を一つずつ紹介します。
どちらも子どもながらに有意義な学びをしていることを感じることができると思います。
先入観を取り払い、お聞きいただけると幸いです。
例① レモネードスタンド
みなさん、『レモネードスタンド』という言葉を聞いたことがありますか?
アメリカのお話です。
アメリカは、日本に比べて、マネー教育に積極的な様子がうかがえます。
例えば、アメリカの子どもたちは、ドッグシッターやベビーシッターをして、お小遣い稼ぎをするような文化が見られるところもあります。
そういったお小遣い稼ぎの定番としてあるのが「レモネードスタンド」と呼ばれるレモネードの路面販売です。
アメリカの子どもたちが夏によくやるお小遣い稼ぎの1つなのです。
この活動を通して、子どもたちはさまざまなことを学んでいきます。
『お金の稼ぎ方』を学んでいくのです。
学び①マーケティング戦略
子どもたちは、『レモネードスタンド』の活動を通して、”マーケティング戦略”を学んでいます。
たくさんのレモネードを販売するために、人がよく通る通りの角に出店したり、客寄せに豚をマスコットにして注目を集めたり、いろいろと工夫しているのです。
ただレモネードを作ったのでは売れない。
多くの人に届けなければ(買ってもらわなければ)作っても意味がない。
では、多くの人に届け、売るためにはどうするか?
それには、『売る場所』が重要なんじゃないか?
『売る値段』はどうしよう?
『売る時間帯』なども関係しているのではないか?
『天気の影響』もありそうだ、などと考えるようになるわけです。
これは立派なマーケティングですよね。
このようにして、子どもたちは、自然とマーケティング戦略を学び、身につけていっているのです。
学び②稼いだお金の使い方
気になるのは、子どもたちは早々にお金を稼いで何に使うのか?
稼いだお金の使い道です。
自分で稼いだお金は、どう使おうと自由です。
そんな自由を手に入れた子どもたちは、お金を何に使うか?
これを考えるのも学びですね。
さらに『レモネードスタンド』を活気づけて、さらにお金を稼ぐために使うも良し。
自分の欲しかった物を買うも良し。
自由なわけです。
そんな中でアメリカの子どもたちの選択肢には、次のようなものが大きくあるというから驚きます。
それは、
学び③ 寄付
『寄付』なんです。
売上金の多くは、寄付活動に使われています。
寄付活動で有名な話があります。
アレックス・スコットという小児癌を患う女の子。4歳の時、自分と同じ境遇の子どもたちを救うためにレモネードスタンドを始めた。その活動は、多くの仲間の賛同と企業の協賛を集め、4年間で70万ドルを売り上げた。彼女は8歳で亡くなったが、アレックスレモネードスタンド基金の募金活動は、全米1000箇所もあり、今も続いている。(引用:http://www.alexslemonade.org/ )
この活動について詳しく知りたい方は、ぜひHPをご覧になってください。
こういったところから『レモネードスタンド』は寄付の活動として根付いていったのですね。
良いことが広がりを見せるところがアメリカの素晴らしいところですね。
その他、レモネードスタンドで東日本大震災の寄付金を集めてくれた子ども達がいたそうです。
いずれも、子どもたちが主体となって取り組んでいるという点が素晴らしいですよね。
世界にまで視野が向いているというのは本当に驚きです。
レモネードスタンドに限らず、こういう寄付の取り組みは、学校のカリキュラムの一環だったりもするそうで、広く子どもたちに浸透しているようです。
数年前、フェイスブックの創業者が株式の99%を寄付したというニュースが印象的だったのを思い出しました。
アメリカでは、「寄付」というお金の使い道がセレブのステイタスなのだと思っていましたが、その精神は子どもの頃から培われるのですね。
寄付だけでなく、モノが売れるためにはどうしたらいいのか、というマーケティング戦略を考えることは将来ビジネスをするのに役立ちますし、お金に苦労しないためのマネーリテラシーを幼い頃から身につけるのはとても重要だと感じます。
子どもたちへのマネー教育の有効性を感じます。
以上がアメリカの取り組みについての紹介でした。
例②小1起業家 ~900円借金して、コーヒー屋を家庭内起業~
続いては、日本のお話です。
これがすごいんです。
お話自体は2年近く前のお話になりますのでご存知の方も少なくないかもしれません。
『小1起業家 ~900円借金して、コーヒー屋を家庭内起業~』という題のnoteによって私たちはその全貌を知ることとなります。
このnoteの著者であるお父さんと当時小学1年生の男の子とのお話です。
ある時、小1になったお子さんがポケモンカードゲームにハマっていました。
おこづかいは月に100円。
ポケカは強化拡張パックで150円。
もっといろんなポケカが欲しい。
どうしたらおこづかい以外で稼げるか悩んでいたそうです。
そこでお父さんが行ったのが、
手順①『おこづかい講座』
『おこづかい講座』なるものをお子さん向けに開催することを決めるのです。
しかも、有料で。
その値段は、彼の1ヶ月分のおこづかいに当たる100円。
100円といえば、小1にとってすごく大金なので、それを払うかどうかめちゃくちゃ悩んでいたそうですが、勇気を出して受講することにしたそうです。
お小遣い講座は、ちゃんと仕事場の会議室をつかって、開催されたそうです。
そこで教えたことは次のようなことだそうです。
お金や時間の使い方は1つではない。投資、消費、浪費の3つがある。
この講座のために、100円払うことはドキドキしたと思う。こういうのを、投資と呼ぶ。
フィーを得るためには、いろんな方法がある。小1がお小遣い以外に父ちゃんたちから、お金をもらうには「ターゲット(父母)の困りごと」を解決してあげればいい。
そのために、父ちゃんや母ちゃんを観察したり、直接聞いてみたりするといい。どこにビジネスチャンスがあるか、アンテナを貼るといい。
今日は特別に、一緒に父ちゃん母ちゃんを対象にしたビジネスを考えてみよう。
といった内容です。すごいですよね。
実に本格的な内容になっています。
「ターゲットのこまりごと」×「小1ができること」の組み合わせによって事業を決め、マッサージ屋と、コーヒー屋を家で起業することになりました。
手順② 開業資金の調達
そこで早速、事業計画をつくります。
父・母ともに、珈琲好きだったので、ちゃんと美味しい珈琲が家で飲めるなら、お金出してもいいという話に。
ここから起業準備がスタートします。
まずは、珈琲豆を仕入れることに。しかし、ターゲット(父母)が欲する良い店の豆は1500円など、めちゃくちゃ高いと知って、小1は驚愕。
そこでお年玉貯金1000円を使い、さらに父ちゃんから900円を借り入れすることに!
小1は、めちゃくちゃビビっていました。
豆は、ブルーボトルの珈琲豆を買うことに。
表参道店に並んで、ドキドキしながら豆を購入していました。
ブルーボトルで売ってたちょっといい豆で、1900円!ふつうに高いやつ…。
また、珈琲を何杯をいくらで売ったら利益になるかを一緒に計算。
結果的に一杯200円で販売することになったそうです。
ここまでの徹底ぶりに驚かされますよね。
起業をするには資金が必要で、その調達方法は、今回で言えば『借り入れ』、借入額を返済し、利益を上げていくためには、いくらで豆を仕入れて、それで入れたコーヒーをいくらで売る。
そういった実践的学びを積み重ねていくわけです。本当にすごい!
手順③ コーヒーを淹れる練習
そして、次にちゃんとやらなければいけないのが、『コーヒーを淹れる練習』。
商売をするわけですから、美味しいものを提供しなければならないというわけですね。
この辺りの教育も妥協しません。
すごい、お父さん!!
手順④ いざ、開業
そしてついに、珈琲屋をオープン。
店の名前は意外にも「ブレンドコーヒー」という店名になったそうです。
ブレンドコーヒーのメニューには、「パワーコーヒー」の他に、知らないうちに、はっさくジュースも追加されていたようです。
みず、おゆは0円で飲めるといった細部にまでのこだわりよう。
さらに、セットメニューも展開。
つまみが欲しいというターゲットのニーズを察知し、お父さんの持っている「うまい棒」「きなこ棒」を10円で小1が買い取り、それを20円で売るという商売に。
もはやこの辺りにはすでに商売気質が芽生えています。
お父さんは、自分でうまい棒を食べるから、このセットメニューは売れないものの、お母さんはついセットメニューに手を出してしまい、いい商売に発展したそう。両方つけた「うまきなセット240円」がヒットメニューになったようです。
手順⑤ 出納表
そして売り上げを、出納表に記載します。
マイナスの概念とかが出てくるので、この表は、難しかったようです。
足し算・引き算の練習も兼ねつつ、遊びながら学んでいたそうです。
いざ店を始めてみると、豆をこぼしたり、作るのに失敗したり、グラム数を間違うなどもあり、理想通りの稼ぎにはならなかったそうです。
元手の1000円と、借金した900円を取り戻すまでは、まだかかるものの、少しずつキャッシュも増えていくことになったそうです。
ここでも妥協せずにやり切らせようとするお父さんの姿勢に脱帽です。
手順⑥ 事業の拡大 → 借金返済
ここでくじけてはならない、事業の拡大を試みます。
コーヒーの豆がなくなったため、別の豆を買い出しに。
そのため、増えたキャッシュがまた一時的に減ってしまいます。
事業拡大への投資はやむを得ません。
2回の珈琲豆の購入と、メニューの工夫によりビジネスは軌道に乗ります。
そしてついに、1500円(お父さんからの900円の借り入れと、お母さんからの600円)の借り入れを返済します。
そして、ついに軍資金となったお年玉1000円を突破。
2ヶ月かけて、やっと80円の黒字に転がります!
そしてすべてのコーヒーを売り切り、起業から3ヶ月後には、1150円の利益に!
さらに現在小2になってからもコーヒー屋は継続。
うちに友達たちを家に呼んだときに、ビジネスチャンスだとコーヒー屋を実施して、さらに稼いだりもしていたそうです。
いやー、どうですか、この一連の教育は?
私は、本当に素晴らしい!!の一言に尽きます。
小学校1年生のお子さんにここまでやらせる、いや、やらせ切るお父さん、お母さんの姿勢に感銘を受けました。
恐らく、すごく手がかかる活動です。
それを妥協せずにやらせ切る、何度も言うようですが、すごい!!
これは、実際にお店を出すのと同じ経験をしていますよね。
このお子さんは、すぐに起業することができますよね。
ビジネスの力を小1にして身につけてしまったわけです。
引用:https://note.com/sato_nezi/n/n7b911aadd691
小1起業家へのインタビューはこちら↓↓
まとめ
さて、今回は、『マネー教育、子どもだって稼げるんだ』というテーマでお話させていただきました。
お金のことは、学校では教えてくれないこと。
これが通説となっています。
しかし、矛盾することに、生きる力としてお金の勉強は必要不可欠です。
2つの事例を紹介させていただきましたが、どちらの事例も素晴らしくないですか?
子どもにこんなことをさせるなんて!って憤る気持ちになりますか?
むしろ、お子さんのいらっしゃる方々は、うちの子にもやらせたい!
そう思われたのではないでしょうか?
教育は本当に教えようですね。
どのように教えるかがとても大事なことがわかります。
今回学んだことをエッセンスとして、何かお子さんの教育に役立てることを考え続けていってみましょう。
きっと我々にもできることがあるはずです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。