民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある 富山県美術館 〈monologue107〉
おはようございます。のりしろ太郎です。
先日、富山県美術館「藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある」を観てきました。今日は展覧会と富山県美術館をご紹介させていただきます。
藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある
日常生活にある美を大切にし、素材や作り手への敬意を込めた工芸、約100年前に柳宗悦が提唱した民藝をテーマにした展覧会です。本展では「衣・食・住」をテーマに150点の民藝品を展示し、民藝の産地や作り手を紹介します。また、民藝ブームを牽引したテリー・エリス/北村恵子による、現代のライフスタイルと民藝を融合させたインスタレーションも見どころです。
何気ない日常で見る美しきモノ
私は日常の中で美を見つけた時に喜びを感じます。民藝についてもまさにこれ。用の美を持ちつつ、大袈裟にならず、気取っていない美しさが民藝にはあります。決してとんがっていたり、洗練されていたりするわけではありませんが、親しみの持てる美しさです。美は暮らしのなかにある。アートとデザイン、工芸と民藝。工業製品と工藝的、民藝的なものづくり。私が創作する動画や作品にも民藝の提唱する美はとても参考になるモノでした。
コレクション展
企画展だけでなく、富山県美術館のコレクション展も楽しめます。20世紀美術の作家・作品を3つのテーマ【20世紀の多様な表現】【芸術と工学】【単色画 韓国の抽象画】に沿って紹介されてます。なかなか見応えがありますよ。
シャガール、ピカソ、藤田嗣治、大竹伸朗…などなど。
デザインコレクション
身の回りのモノとポスター
本展では、「民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある」に関連し、「衣・食・住」に関わる身近なモノをテーマにしたポスターを紹介します。器や家具、着物など、日常的なアイテムが主役や背景として描かれ、時代の流れや日本の文化を象徴する役割を果たしています。例えば、大橋正の《明治ミルクチョコレート》では路面電車が板チョコに見立てられ、文明開化を思わせるデザインが特徴です。ポスターを通して、身近なモノがどのようにアーティストの視点で表現されているかを楽しめる展示となっています。
椅子のコレクション
富山県美術館
あらためて富山県美術館についてみてみましょう。
富岩運河環水公園に隣接する富山県美術館は、ピカソやミロ、デュシャンなどの著名な作家の作品や、シュルレアリスム作家の作品、デザイン性の高いポスターやチェアを展示しています。外観には富山県の主要産業であるアルミを使用し、東側のガラス張りや屋上庭園が特徴です。館内には氷見産のスギ材も使用されており、美術館のコンセプトは「アートとデザインをつなぐ」。訪れたこの日は、爽やかな青空で美術館正面のガラスに映し出された空がとても美しく清涼感ある印象でした。実際の気温は30度を超える残暑で汗だくでしたけどね。
おわりに
GO FOR KOGEI2024の内覧会に参加するために訪れた富山。内覧会が始まる前に富山入りをして、富山県美術館を小一時間だけ楽しんできました。数々の民藝の展示品はもちろんですが、中でもイギリス人の陶芸家「バーナード・リーチ」の作品がとても良かった。アートとデザインのコレクション展も十二分に満喫できるモノでした。富山へ訪れた際は、富山県美術館へ訪れてアートとデザインを満喫してください。
皆さんも芸術の秋を存分に楽しんでくださいね。それでは、またお会いしましょう。のりしろ太郎でした。さようなら。
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