天井を知るノミは「飛べるパターン」を得た賢いノミ
「閉鎖された空間に閉じ込められたノミ」の話はよく聞かされた覚えがあります。自由に飛び跳ねていたノミは「天井」を知り、「頭打ち」になると「跳ねることをやめて地面でじっとしている」と。
コロナ禍で2年弱、自由の効かない時間にいた私たち。いきなり解放されても「どうしてよいのか」と感じる方も多いかと思うのです。
会社でも毎日多忙で帰宅が遅くなる状態が、山を越えて急に「自由な時間」が目の前に広がると、何してよいのか戸惑ってしまうのも同じようなもの。
それは「自然な生体の適応反応」だと思うのです。「制限」されたからこそ、「これが大事」と思うことが逆にあると思うのです。
そもそも社会は「情報過多」にあります。「拡げる」だけが前向きな反応でもないのです。実際に「収入」だって、増えたより、減った人の方が一般的に多いかもしれません。
大事なことが見えたら、そのことを「密やかに」、あるときは「大胆に」楽しみの緩急がつけられるように、きっとなっていると思うのです。
研究でノミは「飛ぶことを忘れた」のではなく、しばらくするとまた「飛び始める」らしいのです。そしてその時には、高くも低くも飛び、動かないこともできる「賢いノミ」になっているのだと私は思います。
生体の自然な反応って、すごいですね。別に慌てなくて順々にできるところからでよいのです。
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