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かわいいだけがかわいいじゃない。プリンセスの煌めきあふれるCROWN POP「TIARA POP PARTY Season1」

王家に生まれついたプリンセスもきっと生まれついただけで充分なのではなく、その地位にふさわしい輝きを発するためにさまざまなことに悩み、葛藤し、そして喜び、感謝し。多くの体験を心に蓄えてプリンセスらしさを発揮していくことになるのでしょう。

2023年4月23日(日)
CROWN POPは西新宿にあるライブハウス新宿ReNYにおいて2部構成の「TIARA POP PARTY Season1」を開催しました。
ライブ数日前から、いつにも増してガーリーで、デニムの生地やシルバー、スパンコール等の煌めきも印象的な新ビジュアルを公開。「TIARA POP PARTY」というそのタイトル、そして女性はライブ代無料という大胆な施策もあり、ライブ前から「かわいいがあふれるライブになるんだろう」、そんな予想を頭に浮かべながら会場へ赴きます。

無料の女性エリアも含めて1部2部とも、会場には300人ぐらいの人がいたでしょうか。開演待ちのあいだの音楽は1部では「さくらんぼ」とか「わたしの一番かわいいところ」とかかわいい音楽、2部ではCROWN POPの楽曲が流れ、これから訪れるかわいい時間への期待が否応なく高まっていきます。

音楽がおさまり、いよいよオープニング。
いつものOPENING SEではなく、新しい音楽。これからずっと使われるものなのか、今回限りのものかは分かりませんが、少しディスコティックで軽快な印象の楽曲で、カクテル光線の舞台照明も相まって、いよいよ始まる「TIARA POP PARTY」への期待が高まります。

舞台中央にスタンバイする5人。可憐なメロディーが響き、一曲目はクラポ冬の名曲「真っ白片思い」でPARTYの幕があがります。
明るく軽やかに、ゲレンデを思わせるようにキラキラと舞い、歌う5人。かと思いきや次は冬から一転、クラポの夏の定番曲「夏キラリ☆」に。客席を煽りながら、どこまでも明るく朗らかに。弾けるような5人の姿は、さほるんの髪を飾るティアラ型のカチューシャのように、いぶいぶの首元を飾るペンダント、りなてぃーの胸元を飾るネックレスのように、あいたんの衣装のスパンコール、みぃあちゃんのワンピースにあしらわれたチェーンシルバーのように。限りない煌めきをステージ上に展開し、客席の我々に光を届けます。

「TIARA」の煌めき。「POP」な空気。ファンからの人気も高いエース級定番2曲で、いきなり会場の空気は高まります。
まさに今日のこの日、この時間を、ここにいる全員で最高に楽しむためのきらきらでポップなパーティーがスタートしました。

立て続けにCROWN POPとファンの絆を歌ったかのような名曲「alright!」を重ね、最初のMCへ。

・女性が大勢いてドキドキするし、うれしい
・今日はここが日本で一番かわいい場所になる
・いろいろなクラポかわいい、自分なりのクラポかわいいを見つけてほしい

そんなメンバーの自己紹介とあいさつを挟み、期待はますます高まります。
そしてステージは次のブロックへ。

指さしみぃあちゃんかわいい(写真:@yukki_yuzuさん)

MC明けの一曲目は「Snowy*Shiny*day」。
1,2月の東名阪ツアーで(それまでのいぶりなVo.バージョンから)生まれ変わった5人バージョンが披露された「スノーウィー」。すごく繊細に響き、きらきらと輝くこれも美しい一曲です。
5人の歌声がきれいに絡みあう様子は雪の煌めきのようで、宝石の輝きのようで、どこまでも明るく新宿ReNYに光が降り注ぎます。

ここまでステージの上にとどまらず、我々観客まで光の世界へと導いてくれたプリンセスの輝き。
ティアラを飾る宝石のような、我々の頭上にあるミラーボールのような、そんな明るさが示す世界は、ここからその様相をガラッと変えてきます。

一旦、ステージ袖へその姿を消したと思うや、間をおかず下手袖から一人現れる藤田愛理さん。スピーカーからはコツコツと靴音が静かな客席に響きます。その一音一音が、まるで成長への決意を現す心臓の鼓動のように、プリンセスの覚悟を感じさせるように。あいたんが舞台中央を歩を進めます。

流れる曲は「Are You Ready to Shine」(インストゥルメンタル)。それに乗せ、あいたんがやわらかく、どこか艶やかで色気さえ感じさせるようなソロダンスを披露。さっきまでのきらきらと楽しそうな表情から、今はスッと世界を受け入れるような、新しいステージに向き合うような凛々しさが浮かび上がる、そんなダンスです。
次いで三田美吹さんが「Make me happy」をしなやかでなめらかに、里菜さんが「踊れ!」の響くベースに合わせ切れ味鋭く、雪月心愛さんは「ホログラフィック・デート」に合わせかわいらしくも少し背伸びした雰囲気で、そして田中咲帆さんが「アンビバレントハイウェイ」をバックに、神経が行き届いた指先まで魅せるような大人っぽく。
それぞれ5人の圧巻のソロダンスが繰り広げられ、最後は再び「Make me happy」(でしたよね? ちょっと記憶あいまい)に合わせて、5人がきれいにそろった美しいダンスで会場を魅了します。

昨年4月、今から約1年前の「神田にて2部」で披露されたダンスタイムのように、歌を封印して、ダンスだけで魅せるチャレンジ。今日のダンスメドレーは前半の弾けるような楽しさ、雪や光の煌めきから転じ、プリンセスの覚悟や強い思い、凛々しさの中に魅せる少女らしさを感じさせるような、そんな印象を抱かせるものでした。「CROWN POPのダンスって、ほんとかっこいいんだよな」「美しいんだよな」とあらためて感じ入らせてくれる、そんな凛々しくかわいい時間も「いろいろなクラポかわいい」の一部を形づくっていきます。

その余韻を残したままライブは次の曲「Cross over」へ。少し照明が落とされたステージ歌い、踊るCROWN POPの5人はひたすらにかっこいいのですが、今日のテーマを踏まえて見ていると、そのかっこよさの向こうにかわいらしさも浮かび上がってくるようです。

まっすぐ歌い上げるさほるんかわいい(写真:@yukki_yuzuさん)

「かっこいい」と「かわいい」は対立概念なんかではなく、きれいに両立し得るものなんですね。ビートが響く楽曲、落とされた照明、凛々しく引き締まった表情、メリハリの効いたダンス。かっこいいCROWN POPからも「クラポかわいい」が存分にあふれ出し、伝わってきます。
むしろ「これからかっこいいことをします!」と宣言するでもなく、多彩な煌めきの中に、こうしたかっこいい要素を自然に落とし込めるからこそ、「クラポかわいい」が存分に伝わってくるのかもしれません。

曲が終わると、ステージ上に運び込まれてくる5脚の椅子。「告白とスニーカー」では、これまでにない椅子を使ったダンスで我々を魅了してくれました。告白という行為に向けた勇気や決心をモチーフに少女からの脱皮を歌ったこの楽曲。しっとりした曲調ですが、大胆に椅子を使うことでダンスに大きさが生まれ、少女の心のゆらぎ、それを通してプリンセスとしての勇気や決心が感じられてきます。

「Snowy*Shiny*day」で表現した煌めく雪の世界、5人5様にかっこいいダンスメドレー、そして凛々しくかわいい「Cross over」、心のゆらぎを表現してみせた「告白とスニーカー」。
この中段ブロックは、いわゆるキュートさあふれる「かわいい!」という感じではなかったかもしれませんが「TIARA POP」にふさわしい、輝ける少女の多彩なかわいらしさを感じさせてくれるブロックだったのではないでしょうか。

ショートボブで笑顔はじけるいぶいぶかわいい(写真:@yukki_yuzuさん)

再びMCが入ったあとは、撮影可能な2曲。1部では静止画オンリーでしたが、メンバーがファンの要望を汲み取って2部からは動画の撮影も可能にしてくれたとのこと。

ファンの中には、動画を撮りたい、撮らなくていいい。というだけではなく、今回はいわゆるMIXは遠慮してほしいという事前アナウンスに対するその是非であったり、あるいは「じゃあ、どれがMIXでどれは違うの?」とか……ファンが増えれば、あれやこれやと意見の相違も表出しやすいもので、むずかしさはあると思います。
自分も含めてSNSという声を発する場があるばっかりに届かなくて良い声が届かなくて良い場所にまで届いてしまったりすることもあるようでしたが、何よりもメンバー含めチームクラポの皆さんが、ファン「全員」が楽しくしあわせになれるようにと考えてくれていること、そのことをうれしく感じますし、そこに対して素早く決断できること、行動できることも頼もしく感じます。
照明トラブルで2部の開演が遅れたことに対しても、あいたん、さほるん、りなてぃーが即席影ナレで、客席とコール&レスポンスやクラップの掛け合いを楽しんでくれるサービスもあったりしました。あれも、何はなくとも待たされている客のことをなんとかしてあげたいと、ノープランでマイクの前に陣取ったクラポちゃんたちの優しさが現れたもの。そこまで心砕いてくれるCROWN POPに対し、こちらも全力で楽しみ、しあわせを感じ、にこにことしていきたい、しつづけていきたいものです。

にこやかで朗らかで楽しさあふれるあいたんかわいい(写真:@yukki_yuzuさん)

と、少し話がずれましたが、撮影可能な2曲。1部では「OMD」と「Wonder Shutter Chance!」。2部は「ホログラフィック・デート」と「Wonder Shutter Chance!」。両部のセットリストはこの部分とアンコール3曲目が違うだけでしたが、それだけに2部で、ここに「ホログラフィック・デート」が入ってきたのはちょっとびっくりでした。徹底的にかわいい感じの2曲にするのかなと思っていたのですが、「ホログラフィック・デート」は少し大人っぽい曲調。1部とはまた違った雰囲気です。

形而上的に街へ
正弦波的に手を繋いで
今夜こそ 今夜こそ
想い伝えて

CROWN POP「ホログラフィック・デート」

言葉にならない、目に見えない気持ちに揺れながらも、しっかりと想いを伝えていこうとする女性の内面を歌ったこの曲もまた、少し大人びたような、それでいてまだまだ自立しきれていないようないじらしいプリンセスの姿を連想させるよう。

冒頭記したように「プリンセス」という立場が、それだけでその人を強くすることはないのでしょう。

「ローマの休日」でオードリー・ヘップバーン演じる王女アンは、自らのことを報じるラジオニュースを聞き、帰らねばならぬと意を決したところでジョーに抱きしめられます。そして「話しておくことがある」と告げられると、"No,please. Nothing.(言わないで、何も)"とその言葉をさえぎります。

そのまま王女という身分から抜け出してしまいたい想い、それでも自らの立場を省みずにいられない想い。映画史に残る美しいシーンです。この場面でのアンはいわゆる「かわいい」とは違うかもしれませんが、その葛藤に揺れる内面が浮かび上がるような表情は美しく、そしてかわいらしく我々の目を引きつけます。

「TIARA POP PARTY Season1」本編最後の一曲となったのは「キミリプホリック」。

「Snowy*Shiny*day」に続いて新しい5人バージョンの歌割りとなり、さらに新しいアレンジへと生まれ変わって新鮮な印象を我々にもたらします。5人全員がしっかり自らの役割を果たし、5人全体で美しいCROWN POPを描き出す。キュートな雰囲気だけがCROWN POPのかわいらしさじゃない。かっこいい様子も、心揺れる様子も、そして美しい様子も。すべてが「TIARA POP」というテーマの下で、「クラポかわいい」に集約されていきます。

ここで本編は終了、そしてクラポ単独では久々に声を出してのアンコール。
アンコール明け、今回のライブTシャツをアレンジした衣装に着替えてステージに戻ってきたメンバーは、「アンコール!アンコール!」の声に対する喜びを口にします。手拍子でのアンコールもうれしかったけれど、声が聞けるのはやっぱりうれしいとのこと。今までは「NARIYAMANAI」のイントロ部分を使ったり、いろいろ工夫してきましたもんね。
そしてその想いのもとに披露されるアンコール一曲目は、いぶいぶが第一回のスタプラフェスでシンデレラになった際に歌い、CROWN POPにとってアンセム的な意味合いも帯びてきた(ような気もする)「手のひらに青空」です。

だけど不思議と不安じゃないんだ
だって近道よりも
キミと一緒に同じ歩幅で長く(長く)
歩けることが嬉しくて

CROWN POP「手のひらに青空」

POPに弾け、煌めき、未来に向け覚悟を固め、それでも心揺れるうちに、美しさを帯びてきた5人のプリンセスは、ファンと「一緒に同じ歩幅で長く歩けること」を心から喜んでくれていることが、痛いほどステージから伝わってきます。

従来であればアンコール一曲目の定番である「NARIYAMANAI」を二曲目にまわし、ファンとの絆をいつも以上に強調するかのような構成。

最後のあいさつでりなてぃーは『声を出したり、ペンライトを振ったり。みんなで楽しめたことがすごくうれしかった』と話し、いぶいぶは『今日、はじめてだったという方も、今日は来られなかったという方も、これから好きになってくれる方も、いつも来て下さる方も。みんなでこれからも一緒に楽しんでいけたらいいなと思います』とこの場にいられないファン、これまで応援してくれているファンへの思いを口にし、さほるんは『今日までたくさん準備してきたことがもうすぐで終わってしまうのが寂しい』と、もっとライブを続けていたいという後ろ髪ひかれる想いを吐露。あいたんは『単独ライブだからこそできることがたくさんあって、みんなが協力してくれたから、今日はみんなと私たちで幸せな時間を作り出せたと思う』とあらためてファンとの強いつながりに感謝し、そしてみぃあは『私はみんなの笑顔の理由になりたい。もし今日がもう少しだったなら、次はもっと笑顔にしてあげたい。だからこれからも一緒に歩いてほしい』と健気に、もっともっとファンに心を砕いていきたい、その想いを我々に伝えてくれました。

一人ひとりに視線や心を配って一緒に楽しむりなてぃーかわいい(写真:@yukki_yuzuさん)

オーラス前は1部が「なりたいガール」、2部が「午後四時ごろの好きです」。どちらの楽曲も女の子のかわいらしい恋心が歌われた楽曲で、ここに来て笑顔があふれでるメンバーのパフォーマンスにはストレートな「かわいい」がどこまでもあふれ、そして、それは「TIARA POP PARTY」というテーマをも飛び越え、CROWN POPと我々のあいだに素敵な幸福感を生み出していきます。

クラポの素敵な部分がいっぱい見られたな。最後の最後までかわいかったなと満足感に浸る我々に対し、「最後はみんなでにょきにょきしましょう」とあいたんの声。今年に入り、さまざまな場所でステージと客席で笑顔を生み出してきた「たけのこにょっき」の一体感で、この素敵なPARTYは幕を閉じます。
手のひらに青空」で一緒に歩いていくことへの希望を歌った後は、ひたすらに幸福感に満ちたような展開。プリンセスの成長を味わうという自分の個人的な解釈に浸っても楽しめたし、全然そんな見方ではなくストレートにCROWN POPのパフォーマンスを全身で浴びるように感じ取った方にとっても最高のライブだったんじゃないかと思います。

こんなにも心を砕いてファンに寄り添ってくれるりなてぃーが、いぶいぶが、さほるんが、あいたんが、みぃあが、最高にうれしそうに、最高に楽しそうに、最高に幸せそうに、最高の笑顔でいてくれれば、そんなに幸せなことはないわけです。いつも「ありがとう」ばかり言ってしまうし、自分にできる恩返しってなんだろうと考えてしまうけれど、とにもかくにも、まずは全力で思いっきりクラポのステージを楽しむことが恩返しの第一歩になるのかなと感じます。

いろんなかわいいが最高に詰まった5人のお姫様に今日も御礼を。
そしてこんなにかわいくて、おちゃめで、誠実なプリンセスたちに会わない理由はないと思うので、これからも多くの新しい仲間を迎え入れて、皆で一緒に歩いていければと願っています。

(新?TIARA POP PARTY限定?)OPENING SE
1.真っ白片思い
2.夏キラリ☆
3.alright!
MC
4.Snowy*Shiny*day
5.ダンスメドレー
6.Cross over
7.告白とスニーカー
MC
8.OMD(1部)、ホログラフィック・デート(2部)
9.Wonder Shutter Chance!
MC
10.キミリプホリック
アンコール
E1.手のひらに青空
E2.NARIYAMANAI
E3.なりたいガール(1部)、午後四時ごろの好きです(2部)
E4.たけのこにょっき

この日の発表で、6,7,8月に3カ月連続で新曲が配信リリースされること、そして9月にはミニアルバムが発売されることも発表されました!!!!!(わーわー👏👏)

TIARA POP PARTYに大勢のはじめましての方がいらっしゃっていたように、ファン層が急激に拡大しつつあり、力強い勢いを感じさせる私たちのプリンセスたち。
また新しい煌めきを見せながら、次はどんなステージで我々をしあわせにしてくれるのでしょうか。5,6,7月には、それぞれあいたん、りなてぃー、いぶいぶの生誕祭も開催されます。8月8日には8周年記念ライブ。9〜
12月には全国「#クラポかわいい拡散ツアー」、そして12月28日の「Zepp Divercity単独ライブ」。今年はここからも怒涛のクラポラッシュです。思いっきり楽しんでいきましょー!

各メディアが速報記事と素敵な写真(どこも同じだからクラポorスタダ提供なのかな?)が掲載されてますね!

CROWN POP公式サイト


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