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二つの太陽/百田夏菜子と三田美吹
元始女性は太陽だった
雑誌「青鞜」
112年前、平塚らいてう(らいちょうと読みます)は雑誌「青鞜」の創刊にあたってそう記しました。もはや平塚らいてうといえばこのフレーズで、この10文字が、らいてうに関する知識のほぼすべてという自分のような人も少なくないですよね。
原始、女性は実に太陽であった
創刊の辞というぐらいですからこれで終わりではなくて、このあとに続きがあります。続きがあるどころか、16ページにわたって延々続いてるんですが、その冒頭はこんな感じ。
原始、女性は実に太陽であった。真正の人であった。今、女性は月である。他に依って生き、他の光りによって輝く、病人のような蒼白い顔の月である。
「青鞜」は女性の手によって女性のために刊行された、明治後期の当時としては画期的な雑誌でした。上記の引用部は、かつて女性は自ら光り輝く存在だったのに対して、現在(明治期)に至っては自ら光を放つことは叶わず、他(=男性)の光によって輝かされる存在に堕してしまっているということを示しています。
百田夏菜子という太陽
自ら光り輝く太陽と、他からの光を受けて輝く月があるとすれば、アイドルは皆、太陽のような存在と言えるかもしれません。けれどそんな中でもとびきりに明るく、強く、そして大きく暖かく周囲を照らすのが百田夏菜子であることは、モノノフの皆さんにとどまらず、スタプラ各グループのファン全員が認めるところだろうと思います。
もう長く太陽あるいはおひさまといった異名をとる夏菜子ちゃんですが、その歌声、堂々とした姿勢、ストイックな姿、覚悟を決めた際の表情、そしてときどき抜けるところやいざというときに紡ぎ出す言葉。そのすべてにカリスマ性を帯び、百田夏菜子のマネはおろか、百田夏菜子を目指すことすら、他のアイドルには難しいのではないかと思わされる、そんな存在です。
三田美吹という存在
そんな夏菜子ちゃんと、CROWN POPの三田美吹さんの対談がやかんとアイドルの企画「美吹の部屋」で前編・後編に分けて公開されています。
1年前、自分は上に書いたような百田夏菜子のカリスマ性とそれを継ぐ者、次代のカリスマとして(名前こそ記しませんでしたが)三田美吹の存在について以下のようなnoteを書きました。
その二人の巡り合いとしての対談。前編では互いの共通点が次々に明らかになっていきますが、いぶいぶの喜ぶ様子を眺める夏菜子ちゃんの様は、まるでお姉さんのようです。
照れながら、はにかみながら、夏菜子ちゃんの言葉に耳を傾け、言葉を紡ぎ、笑みを浮かべるいぶちゃんの姿はCROWN POPのファンならずとも、微笑ましく、かわいらしいものだったのではないでしょうか。
もしまだ未見の方がいたら、ぜひぜひこの二人にしかつくれないあたたかい雰囲気を、前後編ともじっくり楽しんでください。
そして、百田夏菜子目当てでこの対談を見た多くの方にとっては、三田美吹の印象は2020年初頭のスタプラフェスのときのものが強いでしょうか。シンデレラに輝いたことに喜ぶ以前に驚き、戸惑いの表情を浮かべながら、力強く「手のひらに青空」をソロで歌いきった姿をおぼえている方も多いと思います。
けれど、この3年半で、と言うとまるで自分がずっと見ていたみたいなので、自分が見ているこの1年半でも、三田美吹はさらに強く、明るく、熱く、その輝きを増しています。
もともと定評のある歌唱はさらに表現力を増し、表情はより豊かに美しく、そして従来からの持ち味であるダンスは今も変わらぬ姿勢の美しさで、我々ファンを魅了してくれます。
対談の後編で触れていたように、つねに丁寧な姿勢を崩さない彼女(とクラポメンバー)は、一つひとつのライブに、イベントに真剣に臨み、つねに高いクオリティのパフォーマンスで我々に満足を届けてくれています。
7月12日に生まれた太陽と7月19日に生まれたもう一つの太陽
7月19日(水)に渋谷WWWで「三田美吹生誕ライブ2023〜with all my gratitude…〜」が開催されます。
三田美吹自身で構成を考え、演出を施す生誕ライブ。現状では「感謝をこめて」といったニュアンスのサブタイトルと、公演中は撮影ができない(公演後に撮影可能時間を設ける)ことがアナウンスされただけで、いったいどんな公演になるか、まだなかなか想像がつかないところです。
けれど、10カ月前の2022年9月10日。横浜ベイホールで行われた昨年の生誕祭で描いた美しい世界を思えば、そして上で触れたような彼女の丁寧な姿勢を思えば、7月19日、太陽の一週間の終わりに我々が目にするものは、限りなく美しいものになるであろうことは間違いがないでしょう。
チケットはまだ一般発売中です。
三田美吹生誕ライブ2023〜with all my gratitude…〜
どうかどうか、ぜひ自身の目で新しい太陽の輝きを確かめてください。それがどれほど美しく、可憐で、輝かしいものなのか。あたたかな光を放つものか。
そして公演後には、初めましての方はいぶいぶとツーショットで写真を無料で撮るサービスがあります。一緒に写真におさまれる、そのこと自体うれしいものですが、もしよかったら撮影前に、あるいは撮影を終わったところで、ひとこと「夏菜子ちゃんとの対談を見て、行こうって思いました」と声をかけてみてください。
きっとあなたがこれまでの人生で見たことがないぐらいに、素敵な微笑みを目の前で、しかもあなただけに向けたものを目にすることができると思います。
CROWN POPの光
そして、その三田美吹が放つ光、そしてCROWN POPのメンバーが放つ光は、そのままCROWN POPという素晴らしいグループの光でもあります。
8月8日にはCROWN POP8周年記念ライブ「888」が同じ渋谷のduo music EXCHANGEで行われます。
こちらのチケットは先行抽選申し込みが7月12日23:59まで。一般販売が7月22日(土)から行われます。
三田美吹生誕ライブでいぶいぶやクラポに惹かれた人はもちろん、その日は都合がつかずに残念という方も、どうぞ8月8日の8周年ライブに足を運んでCROWN POPの輝きを味わってみてください。
平塚らいてうの見た光
「青鞜」の創刊の辞の終盤、平塚らいてうはこんなことを書いています。
そしてこの道の極まるところ、そこに天才の玉座は高く輝く。
ここで言う天才とは、今の我々がイメージするスーパー超人的な意味よりも、個々の才能といったニュアンスが強いものですが、らいてうが女性解放の先に一人ひとりの輝きの発露を見たように、私たちは三田美吹のCROWN POPの成長の先に、とてつもない輝きを見るでしょう。
今日7月12日、百田夏菜子さん、お誕生日おめでとうございます。
そしてここからはじまる太陽の一週間のその先に、皆で素晴らしい生誕ライブをともにしましょう。