私立学校審議会とは?
先日、通信制高校関連のnote記事を書くにあたって「私立学校審議会」について調べました。
せっかくですので、そのnote記事から私立学校審議会の部分を独立させ、大幅に加筆しつつ、新たに別のnote記事としてまとめた次第です。
私立学校とは?
国や自治体が設けている国立学校・公立学校に対して、学校法人が設けている学校が「私立学校」です。
私立学校には以下の形態があります。
幼稚園
小学校
中学校
義務教育学校(小学校から中学校までの義務教育を一貫して行う九年制の学校)
高等学校(高校)
中等教育学校(中高一貫教育を行う六年制の学校)
特別支援学校
大学
高等専門学校(高専)
幼保連携型認定こども園(就学前の子供に幼児教育と保育を行う「認定こども園」の中でも、単一の施設が認定幼稚園かつ認定保育所として認められているもの)
専修学校(高等専修学校や専門学校など)
各種学校(一条校以外で「学校教育に類する教育」を行う施設)
私立学校の中でも大学と高専は文部科学大臣が、それ以外の私立学校は各都道府県知事の管轄(所轄庁)です。
ただし、幼保連携型認定こども園は政令指定都市や中核市に立地していた場合、その市長が所轄庁となります。
私立学校審議会とは?
「私立学校審議会」とは、大学と高専を除く私立学校に関して、都道府県知事に諮問を行う機関です。
私立学校法第九条によって設置義務があり、都道府県知事から任命された「教育に関し学識経験を有する者」で組織されます。
会長は、委員が互選した者が都道府県知事から任命される形で選ばれます。
私立学校が私人の寄附財産などによって設立し、運営されることを原則としている特徴があることから、役所の権限は国立学校や公立学校に対するものと比べて限定的なものとなっており、都道府県知事は私立学校の設置や廃止などの認可を行う場合、私立学校審議会の意見を聴く必要があります。
都道府県知事が私立学校審議会の意見を聴かないといけない事項については、岩手県と大阪府の私立学校審議会のWebページに詳しい一覧表がありますので、そちらをご覧ください。
また、私立学校審議会は大学と高等専門学校を除く私立学校の重要事項に関して、都道府県知事に建議(意見)を出すこともできます。
ちなみに、全国に47ある私立学校審議会が集まり、私立学校審議会どうしの情報共有などを目的としている「全国私立学校審議会連合会」(全審連)という団体があります。
47都道府県の私立学校審議会
別のnote記事で、47都道府県の私立学校審議会Webページへのリンク集を作ってみました。
ぜひご覧ください。
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他にも色々と書いてます。
よろしければ読んでいただけると嬉しいです。