「なんで言ってくれなかったの?」と言う前に
「なんで言ってくれなかったの?」
とある理由で私が本気で悩んでいた時、言われて一番きつかった言葉です。同じようなことを含めて、数人から言われました…
誤解がないように付け加えますと、その人達としては、相談してほしかった気持ちをとっさに言葉にしてしまったものであって、この言葉それ自体に悪意は一切こもっていません。断言できます。
悪意がないことは頭で理解できますが、私はこの言われ方に悲しみを感じました。
私が相談しなかったことのみをクローズアップしていて、あえて言わなかった、言えなかったこちらの事情を一切気にしていない言葉だったからです。
その人達に私は相談することもできたわけですが、それをあえてせず、私は悩み事を独りで抱え込むことにしました。
人間は万能ではありませんから、自分自身が経験した以上のことを想像できないのは無理のないことでしょう。
私の悩み事は特殊なケースであったため、相談したところで共感はもちろん相手に理解してもらえず、相談相手とのすれ違いを招くだけであり、むしろ私のストレスを増やすだけだと考えたからです。
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実際に相談する前から、理解されずにすれ違うだけだろうと考えていたわけですから、視点を変えれば、その人達のことを私は相談相手としてみなせなかったともいえます。
その人達が普段、その人達にとって共感や理解することが難しい事柄と出会った時、どのようにふるまったのかを見ていて、相談することにリスクを感じ取っていたからでしょう。
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言われて傷ついた経験から、私は間違っても「なんで言ってくれなかったの?」とは言わないようにしようと心に決めました。
それと同時に、もし相談に乗ることで助けたい人がいるのであれば、その人が相談して来やすいよう、環境を整えることが大切であると考えます。
相談しやすい環境というのは、例えば、いきなり否定から入るような話し方をしないことや、相談に乗った時に無理に自分の意見を押し通さないことなど、普段から言うことや行うことに気を付けることだと思います。
自分で思っている以上に、自分自身の言葉は周囲の人から見られていますから。