「エイトジャム」で出会った新しいお気に入りアーティスト2選🎵
先日、ひょんなことからTverで「エイトジャム」(テレビ朝日系)を久しぶりに見ました。そう言えばこの番組、数年前まではよく見ていて、特にこの「プロが選ぶ年間マイベスト10曲」は、毎年楽しみにしていた企画でした。しかしここ数年は、何故かいつの間にか見なくなっていたのです。
改めて数年ぶりに見てみたところ(後半戦の4位~1位だけ)、以前と変わらず、普段の生活では決して出会うことのないような、目新しい音楽をたくさん知る機会になりました。
その中でも、特に私が気に入ったアーティストが2名ほどいましたので、番組で取り上げられていた曲などと共にご紹介したいと思います。
まずは、こちらです。↓
Floatin’ / Nulbarich
番組では、いしわたり淳治さんが第4位に挙げていたのがNulbarich(ナルバリッチ)のこの曲です。全編英語で歌われているので、何も聞かされなければ洋楽だと思ってしまうような曲ですが、列記とした日本人アーティストの作品です。
Nulbarichは、グループではなくシンガーソングライターでボーカルのJQさん(日本人)が、ライブの都度メンバーを集めて演奏するというちょっと変わったスタイルで活動している音楽集団の名称です。ちなみにNulbarichとは英語の"null"(ゼロ、無)と"but"と"rich"(豊か)をかけ合わせた造語らしいです。
先程も書いたように、まるでアメリカ西海岸辺りかと思うような爽やかで心地よいサウンドで、ドライブ中に流すと最高に気持ちよさそうです。洋楽を好きになるときによくある、歌詞の意味はひとつも分からなくても、メロディ、サウンド、歌の雰囲気だけで充分好きになれる曲だと思います。
また、YouTubeでもうひとつ気に入った曲を見つけたのでご紹介します。少し以前の曲のようですが、これもドライブにぴったりな感じの、とても爽やかで気持ちの良い1曲です。
NEW ERA / Nulbarich
この曲はMVもとてもオシャレな雰囲気です。また歌詞は一見英語のようですが、よく聴くと時々日本語が混じっていて、その混ざり具合がなかなか巧みで、往年のサザンや佐野元春を彷彿とさせるような格好よさがあるように思います。
そしてこの曲は、何年か前に「THE FIRST TAKE」でも取り上げられていて、こちらではライブっぽい特別バージョンで演奏されています。さしづめMVが朝バージョンだとしたら、こっちは夜バージョンという感じで、かなり印象は違いますが、どちらも違ったカッコよさがありますね。
ちなみに、このサムネに写っているのがJQさんなんですが、なるほどこういう人が作ったのかと納得できるような洒落たイケオジですね(年齢不詳ですが😁)。
ただひとつ残念なのは、どうやら2024年をもって一旦活動休止しているらしく、しばらく新曲などは聴けないかもしれません。ただ、JQさん以外のメンバーは固定されている訳ではないので、彼がその気にさえなればいつでも活動再開できるのではないかなとは思います。
そしてもうひとり、番組で聴いてとてもいいなと思い、今ヘビロテしているのがこちらの曲です。↓
眼差し / jo0ji
最初、アーティスト名を何と読むのか分からなかったのですが、jo0ji(ジョージ)というらしいです。鳥取の漁師町で育ち、今も地元に住みながら音楽活動をしている25歳の若者です。
まだ活動開始してから数年位のようですが、すでにソニーと契約していて、最近では定期的に新曲をリリースしています。また昨年秋には初のワンマンライブもソールドアウトで成功させたようです。
番組では、蔦谷好位置さんが10位に、そしていしわたり淳治さんがなんと年間1位にこの曲を挙げていました。とっても爽やかな感じで始まり、MVもまるでオープンカーで走りながら空を眺めているような気持ちの良い映像で、これもドライブで流すにはピッタリな曲ではないかなと思います。
彼のボーカルも、基本とても優しい感じなのですが、途中でふとエモーショナルになったりして、若者らしい瑞々しさと、時折見られる艶っぽさが混じったその歌声は非常に魅力的です。
また歌詞を見ても、普段の日常会話ではあまり使わないような文学的な表現などが出てきたりして、そのちょっとした言葉選びにセンスの良さを感じます。
動画の概要欄にはセルフライナーノーツとして、その曲を作った時のいきさつなどが書かれています。この曲に関しては冒頭で「自分はひとの目を見て会話ができない。」とあり、私も同じなので共感しながら更に読んでいくと、最後に「つまりこの曲はjo0jiに関わってくれている人達に向けた俺からのラブソングだ。」とあって、なるほどそんな想いがこの曲の奥に込められていたのかと感心して、ますます彼とこの曲が好きになったのでした。
残念ながらまだライブバージョンはフルサイズの動画がないのですが、ラストへ盛り上がっていく部分のショート動画をふたつ載せておきます。MVよりも更にエモーショナルなボーカルが聴きものです。
↑囁くような落ちサビから、ラスサビへ向けて盛り上がっていくところがとってもエモくて好きです🥰
そして上の動画からの続きです。転調してラスサビを一気に駆け抜けていきます。↓
それからもう1曲、いいなと思った曲があったのでご紹介しますね。
不屈に花 / jo0ji
こちらは昨年秋のワンマンライブでのライブバージョンになります。ライブの雰囲気がよく分かる動画で、上のショート動画と合わせて見ると、実際のライブに行ってみたくなるのではないかなと思います。
やはり概要欄のセルフライナーノーツによると、この曲は落ち込んでいる友達のために作ったものだそうです。彼の優しさが随所に感じられる曲となっています。
一応MVのリンクもつけておきますね。これはこれで良いです👌
またそれ以外の曲やライブの映像などを見ると、藤井風のようにワイルドに歌う曲だったり、初期の佐野元春のようなセンシティブな純粋さを感じさせるような歌い方だったりと、曲によって色んな表情が見られるので、これからの活躍が非常に楽しみなアーティストですね。きっと、あっという間にブレイクしちゃうんではないかと思うので、今のうちにチェックしておくといいかと思いますよ!
ということで、エイトジャムで初めて知った新しいアーティストをご紹介してみました。私が今まで他の音楽記事でご紹介していたのは、最近私が好んで聴く、アコースティックでホッコリとした感じや、静かめな曲が多かったような気がしますが、今回ご紹介したアーティストの曲は、どちらかと言うと私が10代から20代の頃に聴いていた曲に近いような気がします。
特に急に趣味が変わった訳ではないのですが、最近身の回りでも、例年とは違った新しい何かが動き出している気配がすごくしているので、聴く音楽にもそんな流れが来ているのかな、なんて思ったりしているのでした。
最後に、3名の選者のうち蔦谷好位置、川谷絵音の両名が揃って年間1位に挙げていた、藤井風クンの「満ちていく」のMVを、敬意を表して載せておきます。紛れもなく素晴らしい名曲ですね。