詩写真集「いのちのうた」とは?
noteを書き始めるに当たり、今後掲載して行く予定のコンテンツのひとつとして「"いのちのうた"を綴る」というマガジンを作りましたが、
まずは、そもそもその"いのちのうた"って何ぞや?という話を最初に書きたいと思います。
"いのちのうた"とは、私が2014年〜2015年頃にかけて、自作の詩と、自分で撮った写真を組み合わせて作った小冊子のタイトルです。写真集でもないし、詩集というほど作品数も多くないので、なんとなく「詩写真集」と呼んでいました。
小さなデジカメで今のような写真を撮り出したのが2004年くらいから。そして大体同じ頃から、詩もポツポツと書いていました。ただ、写真と違って、詩はなんとなく恥ずかしくて、なかなか人に見せようという気持ちにはなれず、ずっと誰にも言わずに過ごしていました。
その後、自分の写真に短めのテキストを添えたフォトブックのようなものをいくつか作る中で、自分で作った詩をメインにして、それに合った写真を添えるといった形で冊子を作ってみようかと思いつき、制作したのがこの作品です。
作った当初は、写真の展示やイベント出展の際に展示・販売などをしていましたが、その後、展示をする機会もなくなり、冊子を印刷していた業者もサービスを終了してしまったため、新たに増刷もできず、手元に10部ほどを残したまま、ずっとお蔵入りの状態になっていました。
もはや、これ以上どうしようもないなと思っていたので、しばらくそのまま放置していましたが、改めて読み返してみるとやっぱり結構いいじゃないかと感じたので、もう一度だけ、なんとか日の目を見させてあげられないだろうかと思い、noteを始める際にマガジンとして掲載していこうかと考えたのでした。
この詩写真集「いのちのうた」は、私が2005年〜2015年にかけて、ポツポツと書き溜めてきた16個の詩が掲載されています。表紙に書かれている3行の言葉は、この冊子の中でも収録されている表題の「いのちのうた」という詩です。たった3行と本当に短いですが、一部ではなくこれで全部となります。
この小冊子を作るときに、タイトルを決めようとして出てきたのが「いのちのうた」というフレーズでした。その後「それってどういう感じ?」と思い巡らせて出てきたのがこの3行だったのですが、これを読んだ私自身「そうそう、結局こういうことだよね!」と妙に納得できたので、タイトル詩として収録して、表紙にも載せたのでした。
基本的に、どのように解釈していただいても構わないのですが、私がここで書いている"いのち"とは、「私のいのち」とか「あなたのいのち」というような、個別の人の中にそれぞれあると感じている"いのち"というよりも、もっと大きな、人や動物、木々や草花や石ころから、果ては人工物にいたるまで、この世界のありとあらゆるものの中に同じように存在する、ひとつの"いのち"をイメージして書きました。
私たちがこの世界で生きるということは、それを意識するとしないとに関わらず、この大きなひとつのいのちの存在に耳を傾け、それを歌うかのごとく表現していくことなんじゃないかなと、少なくとも自分はそうだなと、この詩を書いて私は思ったのでした。
この詩写真集では、普段なかなか感じることのない、そんないのちの存在を感じられるような詩をいくつも載せています。その他にも、普段より五感を研ぎ澄ませたり、心を鎮めたりすると感じられるようになる、いつもの場所からもうひとつ奥にある感覚を感じてもらえるような作品を集めたつもりです。
是非、静かで落ち着いた環境の中でじっくり読んでいただけると、私の伝えたい感触が分かっていただけるのではないかと思います。
そして、これはまだ密かな目標なのですが、この「いのちのうた」をどういう形でもいいので、もう一度世に出して、必要とされる方に届くようにしたいと思っています。まずはどこかで本として出せないか探っていくつもりで、このマガジンもそのためのはじめの一歩だと考えています。
ということで、次回からこのマガジンでは、この小冊子に収録されている作品をひとつずつ、エピソードを添えながらご紹介していく予定です。
また、新作の詩が書けた時などは、そちらも投稿していけたらと思っていますのて、どうぞよろしくお願いいたします。