この時期どうしても紹介したくなる、クリスマスアルバムの隠れた名盤とは⁉️
気がつけば、あっという間に12月も中盤に差し掛かり、街中にクリスマスソングが流れる季節となりましたね。
私も色んなクリスマスソングを聴いているうちに、オススメのクリスマスソングを紹介したいな〜という気分になって来ました。が、いざ曲を選ぼうとすると、有名、無名含めて名曲が多すぎてちょっと選びきれなくなり、そこで手が止まってしまいました。
そんな時に思い出したのが、今日ご紹介するクリスマスアルバムでした。このアルバム、あまり知られていないかとは思いますが、とっても素敵なアルバムで、毎年この時期になると必ず聴くほどの私のお気に入りの1枚なのです。
これまでも、何度かこのアルバムを紹介してきたことはありますが、今回改めて、お気に入りの曲なども含めてご紹介したいと思います。
星降る夜のクリスマス(THE STARS COME OUT FOR CHRISTMAS)とはどんなアルバムか?
ということで、まずはアルバムの概要からお知らせします。
このアルバムのタイトル名は「星降る夜のクリスマス(THE STARS COME OUT FOR CHRISTMAS)」と言いまして、複数のアーティストによるオムニバスのクリスマスアルバムとなっています。発表されたのはもう30年以上前の1991年で、アメリカはサンディエゴのチルドレンホスピタルという、重症の子供が入院する病院のためのチャリティーアルバムとして制作されました。
もともとは、2枚組のCDとして制作されましたが、日本盤を作る際に1枚全15曲に再編集されました。個人的にはこの再編集盤がボリューム的にも内容的にも最適だったんじゃないのかなと思っています。
で、このアルバムの参加アーティストがなかなかに豪華なのです。特にすごいスーパースターが出ている訳ではありませんが、世界的にも名の通ったアーティストがめじろ押しで、特に80年代の洋楽や、いわゆるAORといったジャンルが好きな方にはお馴染みのアーティストが多数参加しています。
収録曲も、トラディショナルなクリスマスソングから、このアルバムのために書き下ろした曲まであり、派手さはないものの、温かく味わい深い曲が数多く収録されていますので、流していてとても心地よいアルバムに仕上がっています。
そしてもうひとつお気に入りなところは、パッケージもなかなか素敵だということです。外装はプラスチックではなく、コートされた紙製でBOX状になっているため、かなり古いCDですが、今でも目立った痛みもなく、中身も含めてとても良いコンディションを保てています。
さらにクリスマスアルバムということで、ジャケットデザインに合わせたクリスマスカードまでついているのでした。ということで、聴くだけでなく、見て触っても楽しめるアルバムとなっています。
オススメの曲をご紹介します‼️
続きまして、このアルバムの中で私が特にお気に入りの曲をご紹介したいと思います。
実はこのアルバム、古いのなのでもう新品では購入できないようです。メルカリなどでは中古品がそれなりに出品されているようですが、それでも実物を手に入れることはそう簡単ではないかと思います。
ですので、是非聴いて欲しい曲は全てご紹介したいと思いますので、少し曲数が多くなりますが、ご了承ください。ちなみに曲名の前の数字は、アルバムの何曲目かという意味です。
※いずれも画面は静止画ですので、音楽のみでお楽しみください。
M-1 星降る夜のクリスマス/コモドアーズ
まずは1曲目のアルバムタイトル曲です。コモドアーズは、あの「ウィーアーザワールド」で中心となっていたライオネル・リッチーがいたグループですが、今回歌っているのは、彼が抜けた後のコモドアーズのメンバーです。全体的に暖かくメロウなサウンドで、アルバム全体の印象を決めるオープニング曲、そしてアルバムタイトル曲としても、とてもふさわしい曲になっているかと思います。私も毎回、このイントロを聴くだけで「あ〜いいなぁ〜!」となります。
M-2 クリスマス・ニーズ・ラブ・トゥ・ビー・クリスマス/ジュース・ニュートン
ジュース・ニュートンは、80年代に「夜明けのエンジェル」「クイーン・オブ・ハート」などのヒット曲を飛ばした女性歌手です。この曲は、このアルバムのための書き下ろし曲となっていて、静かな曲調の中で、朗々と歌う歌声が印象的です。クリスマスの凛とした空気感が感じられるような曲です。
M-5 メアリーズ・ボーイ・チャイルド/リトル・リバー・バンド
リトル・リバー・バンドは、オーストラリア出身のロックグループで、やはり80年代に「ナイト・アウル」という曲などをヒットさせています。私もこの曲が入った「光ある時を」というアルバムが結構好きで当時よく聴いていました。今回のCDで歌われている曲は、古いトラディショナルなクリスマス・ソングということのようですが、適度にパンチがありつつも、ハーモニーがキレイな彼等らしいバンドサウンドに仕上がっています。
M-6 ザ・クリスマス・ソング/スティーブン・ビショップ
スティーブン・ビショップは、80年代に映画「トッツィー」の主題歌などのヒット曲があるAOR系の歌手です。原曲は、ナット・キング・コールの歌で有名なクリスマス・ソングで、スタンダードなクリスマス・ソングの中で私が一番好きな曲(歌詞がかわいいところも好き)です。さすがにナット・キング・コールの歌声は唯一無二なんですが、スティーブン・ビショップの優しく、温かな歌声もなかなかのもので、このバージョンも私のお気に入りとなりました。
M-8 エブリバディズ・ホーム・トゥナイト/カーラ・ボノフ
カーラ・ボノフは70年後半から80年代にかけて「涙に染めて」「パーソナリィ」などをヒット曲させ、アメリカ西海岸を中心に活動しているシンガーソングライターです。私は個人的にかなり好きなアーティストで、何枚もアルバムを持っています。今回のCDの曲は書下ろしのオリジナル曲で、このアルバムの中でも1,2を争うくらい好きな曲です。彼女は、いつもは割と切なげな歌が多いのですが、この曲はとても暖かい歌声を聴かせてくれています。
M-12 メリー・リトル・クリスマス/ケニー・ロギンス
ケニー・ロギンスは、ご存知の方も多いのではないかと思いますが、映画「フットルース」や「トップガン」の主題歌などのヒット曲で有名な歌手です。この曲はもともと、ジュディ・ガーランドがある映画の中で歌った曲だということですが、今でもよく聴かれるクリスマス・ソングの定番曲です。普段はアップテンポの曲を歌う印象のケニー・ロギンスですが、このアルバムではかなりしっとりと、大人な曲調で静かに歌い上げています。
M-15 クリスマスはわが家で/ビート・ボーイズ
このアルバムの最後を飾る曲で、原曲はビング・クロスビーが40年代にヒットさせたクリスマス・ソングらしいです。歌っているビート・ボーイズというグループは私も知らなかったのですが、フィンランドのグループだそうです。おしゃれな雰囲気のミディアムテンポでのバンドサウンドが、アルバムの締めにふさわしい1曲となっています。
ということで、長々とご紹介してしまいました。ただ聴いてもらえればお分かりいただけるかと思いますが、30年以上前のアルバムとは思えないほど、サウンドも古臭く感じられず、今でも新鮮な気持ちで聴くことのできるクリスマス・ソング集になっているかと思います。
では、ちょっと早いですが、素敵なクリスマスをお過ごしください!